ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第九話「ビースト」

一夏SIdE

 

 セシリア・オルコットと戦う日の朝、ある困ったことが起きた。

 

 ムニュッムニュニュ。

 

 箒が俺に抱きついて寝ている。いつの間にか箒が俺のベットで間違って眠ってしまったようだ。や、やばい……このままだと理性が……。

 

 俺は脱出しようとしたが、箒が俺の服をつかんで離さない。

 

「一夏……いやだ……離れたくない」

 

「っ!」

 

 寝言だろうか、だけど、箒は涙を流していた。……箒も寂しかったのか。

 

「大丈夫だよ、箒。俺はもう、お前を離さない……」

 

 俺はやさしく箒を抱きしめた。

 

 

春二SIDE

 

 どうも、織斑春二です。今日はオルコットさんと戦う日です。あれから僕は、箒ちゃんに剣術を教わったり(まあ、僕はガンナータイプだけど)一兄にISの基本的なことを学んだ。これならオルコットさんにも勝てそうです。ですが問題が……。

 

「何時になったら僕の専用機がくるんだろう……」

 

 そう、僕の専用機はまだ来てない。今日はオルコットさんと戦うというのに。

 

「知るか」

 

 ……僕の隣にいる箒ちゃんはものすごく不機嫌だ。一兄が政府の関係者に呼ばれてていないからね……。そういえば、一兄顔がものすごく赤かったけど、どうしたのかな?

 

「あ、いました! 織斑くーん!」

 

 すると、山田先生がパタパタと走ってきた。……その後ろからは千冬姉が落ち着いて、ゆっくりと歩いてきた。

 

「山田先生、どうしたんですか?」

 

「はい、来たんですよ! 織斑君の専用機が!」

 

「えっ?」

 

「とりあえず、来てください!」

 

「ちょ、ちょっと待って……うわあああっ!」

 

 僕は山田先生に引きずられながら、ピットにたどり着いた。

 

 

「ふううううっ、死ぬかと思った」

 

「では、ご紹介します。これが織斑春二君の専用機、その名も、獣王(ビースト)です!」

 

 山田先生が指をさす方をみるとそこには、獣がいた。

 

 獅子を思わせるようなヘルメット、鋭い爪のようなものが付いている籠手……名前のように獣のようだ。

 

 僕は引き寄せられるかのようにビーストの前にいき、それを装着した。……とても快適だ。まるで生まれたときから身につけているようだった。

 

「春二、違和感はないか? 大丈夫か?」

 

 すると、千冬姉が心配そうに聞いてきた。……僕のことを名前で呼ぶってことはすごく心配しているんだな。

 

「大丈夫だよ。何時でも行ける」

 

「そうか……勝てよ春二」

 

「うん!」

 

 負けられない、千冬姉や一兄に情けない姿は見せられない。

 

「織斑春二、ビースト、行きます!」

 

 ビーストを装着した僕はピットからドームへと移動した。そこには、すでにオルコットさんがいた。

 

「あら、逃げずにきましたのね」

 

「まあね、ここで逃げたら男が廃るから」

 

「そうですの……今、ここで泣いて頼むならハンデを付けて差し上げますわよ」

 

「……ハンデはいらない」

 

 一兄も、ハンデはいらないと言うはずだ。それなのに、僕がハンデをもらったらなさけない。

 

「そう……なら、お別れですわ!」

 

「っ!」

 

 オルコットさんの持つライフルから放たれた光線がビーストの肩の装甲を吹き飛ばす。

 

「くっ! 何か、武器はないのか!?」

 

 こっちは何も武器を持っていない。このままでは勝負にならない。そう思い、探してみるが、……何もない。

 

 ええっ!? ま、まさかの素手!? 殴り倒せってこと!? ……うん?

 

 ふと僕は、創造と書かれたパネルを見つけた。……何これ?

 

 僕はそこを押してみた。すると、『あなたの思いが武器を創る』と出てきた。思い?

 

 ……試しに僕はスーパーロボットOGに出てきたサイバスターのディスカッターを思い描いた。

 

獣王創造(ビーストクリエイト)

 

 

 すると、僕の手にサイバスターのディスカッターが現れた。……本当に出てきた。創造と書かれたパネルは消えていた。

 

「……やるしかないよね」

 

「ふん、中距離型の私に近距離型の武器で挑むなど笑止ですわ」

 

「そんなのやってみないと分からないよ」

 

 僕はディスカッターを構え、飛び込む。

 

 

「……二十七分。もった方ですわね」

 

「それはどうも……」

 

 あれから、僕はレーザーやビットの攻撃を避けたり、当たったりとでビーストはボロボロになった。

 

「シールドエネルギーは残り67……これで終わりにしますわ!」

 

 オルコットさんが手をかざすと、ビットからレーザーが放たれた。僕はそれを避け、ピットを両断した。

 

「なっ!」

 

「この兵器は君の指示がないと動かない。しかも、その兵器を使ってるときは君は他の攻撃が出来ない!」

 

 僕がそう言うと、図星だったのか、オルコットさんの目尻が引きつった。

 

 ……これなら、行けるかも。僕は神経を集中させディスカッターを構える。

 

 

 

「いや~、すごいですね織斑君」

 

 ピットで行われている織斑春二とセシリア・オルコットとの戦いを見てため息をついてつぶやく。ISを起動させるのが二度目とは思えない戦いだ。

 

 対して、千冬は忌々しげな顔になっている。

 

「あいつ……浮かれているな」

 

「へっ!?」

 

「さっきから左手を閉じたり開いたりしているだろ? あれは一夏とあいつのくせでな。あれが出ると、たいてい大きな失敗をする」

 

「へえええ、そうなんですか~。よく知っていますね~」

 

「まあ、私の弟だからな。それより、試合を見ろ」

 

「は~い」

 

 モニターを見てみると、勝負は大詰めになっていた。

 

 

 

「はあああああっ!」

 

 僕はオルコットさんの間合いに入ってディスカッターを振り下ろそうとした。

 

「ふっ、かかりましたわね」

 

 すると、オルコットさんは不敵に笑った。ま、まずい!

 

「ブルーティアーズは六機ありましてよ!」

 

 オルコットさんのスカート状のアーマーから、ミサイル型のビットが放たれた。間に合わない!

 

 僕は、爆発に巻き込まれた。僕の負けだ、そう思った。だけど、

 

 フォーマット、フィッテイングが終了しました。

 

 そんなパネルが現れると、機体に変化が現れた。真っ白な機体に碧い線が入った。……これは?

 

「ま、まさか一次移行!? あなた、初期設定の機体で戦っていたのですか!?」

 

 成程、そういうことだったんだ。これで、この機体は僕専用になった。……うん?

 

 ふと、僕は『二重単一仕様能力 獣王の咆哮(ビーストブラスト)』と書かれたパネルを見つけた。

 

 ……何だろうこれ……。そう思いながら押してみると……

 

獣王の咆哮(ビーストブラスト)!!』

 

「っ!」

 

 急にディスカッターが消え、体中が碧く光りだし、籠手についている爪は、鋭くエネルギーを帯びていた。……力が満ちてきた。

 

「こ、これは……」

 

 何だかわからないけど、勝てる。そんな気がした。

 

「うおおおおおおっ!」

 

「くっ! 調子に乗らないでください!」

 

 オルコットさんは残ったビット二機を飛ばしてきた。僕はそれを籠手で切り裂いた。

 

「なっ!」

 

「これで終わりだ!」

 

 僕はシールドを破ろうと、籠手を振り上げた。これで勝てる。そう思ったが、

 

 ビー!

 

『試合終了勝者、セシリア・オルコット』

 

「「ええっ!?」」

 

 突如、試合終了のアラームが鳴り響いた。

 

 そ、そんな……何で? そう言おうとしたが、突然、目の前が真っ暗になって僕は気絶した。




はい今回は、春二の専用機を出しました。ということなので、今回は春二の機体を説明します。

機体名 ビースト

その名の通り、獣のような見た目。武器は基本的にない。本編には出ていないが、束が制作したIS。白式の兄弟機。第四世代型IS

単一能力 獣王想像 ビーストのもつ二つの単一能力のうちの一つ。操縦者の想像した武器を作ることができる。他のISの単一能力とは違い、一次移行していなくても使えるが、武器は一つしか作れない。

二重単一能力 ビーストが使えるもう一つの能力。武器を捨て、エネルギーを体に纏わせ戦う。この攻撃はあらゆる攻撃、シールドエネルギーを無効化する。素手の零落白夜みたいなもの。ただ、零落白夜は無効化することができない。

二重単一能力、ビーストと白式だけがもつ特性。通常一つしかない単一能力が二つ使用することができる。ビーストの能力は創造と破壊を象徴している。

 後輩にスーパーロボット大戦OGの機体、武器、技を出してくれと頼まれたので、出してみましたが……知識がないのでうまくかけたか不安です。

 あと、ヴァルブレイヴの機体、武装、技を出すことにしました。アニメ見て出してみたいと思ったので。急きょですが、銀河機攻隊マジェスティクプリンスとクロスオーバーにします。これも後輩に勧められたのですが、アニメ見て面白そうだなと思い、やってみることにしました。これ書き始めた時は放送されていなかったから。チームラビッツのメンバーも出てきます。

次回予告です。次は一夏とセシリアの試合です。……もう、白式じゃないと思われるほどに改造しちゃっています。
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