春二SIDE
どうも、織斑春二です。あれから鈴ちゃんが転校してきてから一週間経ちます。あれから何も起きません。なぜなら、鈴ちゃんが一兄を避けてるから。
一兄は声をかけようとするんだけど、鈴ちゃんが避けてるんだよね。
結局、クラス対抗戦の今日まで何も話していない。
クラス対抗戦の組み合わせは1組と2組、一兄と鈴ちゃんだ。
僕は鈴ちゃんを捜している。30分ぐらい探し歩いていると、鈴ちゃんを見つけた。すると、僕を見て走り出す。
「ちょっと、鈴ちゃん! 何で逃げ出すの!?」
「な、何だ春二か」
僕だと気がついて止まる鈴ちゃん。まあ、僕と一兄は顔が似てるから間違えても仕方ないけど。
「……いつまで逃げる気なの?」
「べ、別に逃げてる訳じゃ……」
「嘘だね。じゃあ、何で僕の顔を見て逃げたの?」
「それは……」
僕から目をそらす鈴ちゃん。
「いつまでも逃げちゃだめだよ。ちゃんと向き合わないと」
「分かってるわよ。そんなことぐらい。じゃあ、あたしはもう行くね」
そう言って、僕から顔をそらしたまま鈴ちゃんは試合会場に向かっていく。……大丈夫かな?
一夏SIDE
「……」
俺は今、試合会場であるドームにいる。……鈴はまだこない。やっぱり別れ方が最低だったからな。
俺がそんなことを考えていると鈴がきた。
鈴のIS……甲龍、見えない砲撃を放つ衝撃砲『龍咆』を装備しているパワータイプのISか。
「鈴」
「っ! 何よ」
俺が話しかけると鈴はビクッと体を震わせた。
「たとえ、友達だって言っても俺は全力で戦うからな」
「何言ってるのよ、そんなの当たり前でしょ!!」
鈴はそう言って双天牙月を構える。……少し、鈴らしくなったな。さて、俺もアレを使うか。
「……ヴァルヴレイヴシステム、発動」
俺はヴァルヴレイヴシステムを発動させた。俺の手には雪片弐型の他に、日本刀に似た刀、ジーエッジがある。
「織斑一夏、いざ参る」
鈴との戦いが始まる。
春二SIDE
一兄の白式は試合が始まると同時に、体に赤いラインが入り、翼からは赤と白が混じった光が生じる。もしかしてこれが一兄の考えたヴァルヴレイブシステム?
『はああっ!』
『テヤアアアッ!」
一兄と鈴ちゃんがぶつかり合う。鍔迫り合いをする二人。すると鈴ちゃんのISの肩から砲台のようなものが出てきた。何故か一兄は回避行動を取る。
すると、何かがアリーナの壁を破壊する。
「な、何アレ」
「……衝撃砲。空間を曲げて砲身を作り出し、それを放つ。ブルーティアーズと同じ第三世代型の装備ですわ」
「そうなんだ……」
一兄、勝てるかな?
「一夏……」
箒ちゃんの方を見てみると、はらはらと試合を見ている。……がんばって一兄。
一夏SIDE
「……やっぱりやっかいだな」
見えない衝撃砲。俺は空気の流れや勘で避けているが、いつまでもつか分からない。ここは一気に零落白夜で……。
「鈴、次で終わらせる」
「ふん、やってみなさい!」
俺が刀を構え、鈴が牙月を構えてぶつかり合う。その直前、
ドカアアアアン!
「「っ!」」
黒い何かが俺たちの間に入った。
ちょっと展開が早いですが鈴と一夏との試合です。
次回はゴーレムとの戦いです。