ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第十四話「リミットブレイク」

一夏SIDE

 

 それはアリーナのシールドを突き破ってきた。それは黒い色をした全身装甲のISだった。しかも三体。

 

 ……すごい見たことがあるんだけど、あのIS。

 

『織斑君、ファンさん! 直ぐに逃げてください! 直ぐに私たちが制圧に……』

 

 山田先生が通信を入れてきたけど、途中で切れた。……あいつが何かで通信を邪魔してるのか?

 

 入り口もロックされてるし、俺たちがやるしかないか。

 

「鈴、戦えるか? お前だけでも逃げていいぞ」

 

「ば、バカじゃないの! あたしは代表候補生なのよ! 逃げるわけにはいかないのよ!」

 

「そうか、じゃあ、一体、あいつを任していいか? 俺は直ぐに残りを片付ける」

 

「分かった!」

 

 俺は鞘に雪片弐型とジーエッジをしまい、二体の無人機ISの頭をつかみ、隅の方までとんだ。

 

 

春二SIDE

 

「もしもーし! 織斑君! ファンさん、聞こえていますか?!」

 

 てんぱってる山田先生……。

 

「落ち着きたまえ山田君、こんな時は砂糖の入ったコーヒーを……おや、もう無くなってしまったのか。はっはっは」

 

 見た目は冷静に見えるが、手は震え、スプーンを使わず、ポットから直接直接砂糖を入れてるよ。

 

 千冬姉はからになったポットを捨て、カップを口に近づける。……うん?

 

「あのー織斑先生?」

 

「何だ」

 

「これ、砂糖じゃなくて塩です……あっ!」

 

「がふっ!」

 

 千冬姉は一気にコーヒーを飲む。そして倒れる千冬姉……。

 

「千冬姉、しっかり!」

 

「くっ死ぬ前に一夏と春二に頭を撫でられたい……ぐふ」

 

 ……たぶん大丈夫だな。ええと、ここにいるのは……。

 

 オロオロしてる山田先生。塩コーヒーで死にかけている千冬姉。僕とセシリアさん……あれ?箒ちゃんは?

 

 扉の方を見てみると、ドアがない。……確か、ここにはドアがあってロックされてたはず。

 

「もしかして、箒ちゃんが壊したの?(汗)」

 

 ……千冬姉級ぐらいの化け物かも箒ちゃん。

織斑先生! 一夏君がISを二体倒しました……ってどうしたんですか織斑先生!?」

 

 そこでやっと千冬姉の異変に気付いた山田先生。

 

「って誰ですかドアぶっ壊したの!」

 

 

一夏SIDE

 

「はああっ!」

 

 俺はゴーレムの攻撃とジーエッジで受け止めて零落白夜で切り伏せる。……あの人はなんでこんなものを送りつけてくるんだよ!

 

「きゃあっ!」

 

「鈴!」

 

 鈴の悲鳴が聞こえて振り返ると、鈴がゴーレムに押し負けそうになっている。

 

 俺が鈴の方に行こうとするのをもう一体のゴーレムが邪魔をする。

 

「邪魔だあああっ!」

 

 零落白夜で切り捨てて、ゴーレム(三体目)を蹴り飛ばす。

 

「大丈夫か鈴!」

 

「え、ええ……あんたすごいわね」

 

「そうか?」

 

 俺と鈴が話していると。熱光線が飛んできたが、零落白夜で無効化する。……そろそろエネルギー残量がやばいな。

 

「一夏、あと何回零落白夜が使えるの?」

 

「……あと一回かな」

 

「そう。なら、あたしがあいつのすきを作るから零落白夜であいつを倒しなさい!」

 

「わかった」

 

 俺たちが作戦を決め、武器を構えたその時、

 

『一夏!』

 

 スピーカーから箒の声が大音量で聞こえた。

 

 見てみると、箒は中継室にいた。あ、あいつ何でここに!

 

『男なら、男ならそれぐらいの敵をさっさと倒せ!』

 

「…………」

 

 すると、ゴーレムは箒に興味が持ったのか、箒の方を向いて銃を向けた。

 

「っ! やめろおおおおおおっ!」

 

「っ! 一夏!?」

 

 俺は箒とゴーレムの間に入り、ビーム砲撃を零落白夜で切り裂いて無効化したがそれで白式のシールドエネルギーは0になった。

 

「一夏!」

 

 白式は光を失い、空中で停止した。このまま、攻撃されたら俺は死ぬ。だけど、俺には切り札がある。

 

 ヴァルヴレイヴシステム リミットブレイク発動しますか? YES OR NO

 

 そう書かれた画面が出てきた。俺は迷わずYESのボタンを押す。すると、白式には赤いひびのような模様が入り、雪片弐型は赤いエネルギーをまとった。

 

 俺は雪片弐型を思いっきり振り下ろした。雪片弐型から放たれる膨大なエネルギーにゴーレムは呑まれて燃えカスとなった。

 

 リミットブレイク。ヴァルヴレイヴシステムの中のある機体の技をIS用にカスタマイズした技だ。これはシールドエネルギーがゼロになったときに使える。その威力はISを跡形もなく破壊できるほどの力。だから、人には使えず、使った跡は三日間ISが使えない。

 

「っ、勝ったか……」

 

 戦闘が終わり、俺は安心した。そして、白式は力尽き、地面へと落下していく……。

 

『一夏!』

 

 箒、無事そうだな……。

 

 俺はそこで意識を失った。




原作とは大幅に違うところがあるな……。

一夏は束さんのラボで無人機を見ていたので存在を知っています。

リミットブレイクはハラキリブレードのIS版です。

次回は事件処理です。

そろそろマジェスティックプリンスのキャラを出すか。
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