一夏SIDE
それはアリーナのシールドを突き破ってきた。それは黒い色をした全身装甲のISだった。しかも三体。
……すごい見たことがあるんだけど、あのIS。
『織斑君、ファンさん! 直ぐに逃げてください! 直ぐに私たちが制圧に……』
山田先生が通信を入れてきたけど、途中で切れた。……あいつが何かで通信を邪魔してるのか?
入り口もロックされてるし、俺たちがやるしかないか。
「鈴、戦えるか? お前だけでも逃げていいぞ」
「ば、バカじゃないの! あたしは代表候補生なのよ! 逃げるわけにはいかないのよ!」
「そうか、じゃあ、一体、あいつを任していいか? 俺は直ぐに残りを片付ける」
「分かった!」
俺は鞘に雪片弐型とジーエッジをしまい、二体の無人機ISの頭をつかみ、隅の方までとんだ。
春二SIDE
「もしもーし! 織斑君! ファンさん、聞こえていますか?!」
てんぱってる山田先生……。
「落ち着きたまえ山田君、こんな時は砂糖の入ったコーヒーを……おや、もう無くなってしまったのか。はっはっは」
見た目は冷静に見えるが、手は震え、スプーンを使わず、ポットから直接直接砂糖を入れてるよ。
千冬姉はからになったポットを捨て、カップを口に近づける。……うん?
「あのー織斑先生?」
「何だ」
「これ、砂糖じゃなくて塩です……あっ!」
「がふっ!」
千冬姉は一気にコーヒーを飲む。そして倒れる千冬姉……。
「千冬姉、しっかり!」
「くっ死ぬ前に一夏と春二に頭を撫でられたい……ぐふ」
……たぶん大丈夫だな。ええと、ここにいるのは……。
オロオロしてる山田先生。塩コーヒーで死にかけている千冬姉。僕とセシリアさん……あれ?箒ちゃんは?
扉の方を見てみると、ドアがない。……確か、ここにはドアがあってロックされてたはず。
「もしかして、箒ちゃんが壊したの?(汗)」
……千冬姉級ぐらいの化け物かも箒ちゃん。
織斑先生! 一夏君がISを二体倒しました……ってどうしたんですか織斑先生!?」
そこでやっと千冬姉の異変に気付いた山田先生。
「って誰ですかドアぶっ壊したの!」
一夏SIDE
「はああっ!」
俺はゴーレムの攻撃とジーエッジで受け止めて零落白夜で切り伏せる。……あの人はなんでこんなものを送りつけてくるんだよ!
「きゃあっ!」
「鈴!」
鈴の悲鳴が聞こえて振り返ると、鈴がゴーレムに押し負けそうになっている。
俺が鈴の方に行こうとするのをもう一体のゴーレムが邪魔をする。
「邪魔だあああっ!」
零落白夜で切り捨てて、ゴーレム(三体目)を蹴り飛ばす。
「大丈夫か鈴!」
「え、ええ……あんたすごいわね」
「そうか?」
俺と鈴が話していると。熱光線が飛んできたが、零落白夜で無効化する。……そろそろエネルギー残量がやばいな。
「一夏、あと何回零落白夜が使えるの?」
「……あと一回かな」
「そう。なら、あたしがあいつのすきを作るから零落白夜であいつを倒しなさい!」
「わかった」
俺たちが作戦を決め、武器を構えたその時、
『一夏!』
スピーカーから箒の声が大音量で聞こえた。
見てみると、箒は中継室にいた。あ、あいつ何でここに!
『男なら、男ならそれぐらいの敵をさっさと倒せ!』
「…………」
すると、ゴーレムは箒に興味が持ったのか、箒の方を向いて銃を向けた。
「っ! やめろおおおおおおっ!」
「っ! 一夏!?」
俺は箒とゴーレムの間に入り、ビーム砲撃を零落白夜で切り裂いて無効化したがそれで白式のシールドエネルギーは0になった。
「一夏!」
白式は光を失い、空中で停止した。このまま、攻撃されたら俺は死ぬ。だけど、俺には切り札がある。
ヴァルヴレイヴシステム リミットブレイク発動しますか? YES OR NO
そう書かれた画面が出てきた。俺は迷わずYESのボタンを押す。すると、白式には赤いひびのような模様が入り、雪片弐型は赤いエネルギーをまとった。
俺は雪片弐型を思いっきり振り下ろした。雪片弐型から放たれる膨大なエネルギーにゴーレムは呑まれて燃えカスとなった。
リミットブレイク。ヴァルヴレイヴシステムの中のある機体の技をIS用にカスタマイズした技だ。これはシールドエネルギーがゼロになったときに使える。その威力はISを跡形もなく破壊できるほどの力。だから、人には使えず、使った跡は三日間ISが使えない。
「っ、勝ったか……」
戦闘が終わり、俺は安心した。そして、白式は力尽き、地面へと落下していく……。
『一夏!』
箒、無事そうだな……。
俺はそこで意識を失った。
原作とは大幅に違うところがあるな……。
一夏は束さんのラボで無人機を見ていたので存在を知っています。
リミットブレイクはハラキリブレードのIS版です。
次回は事件処理です。
そろそろマジェスティックプリンスのキャラを出すか。