一夏SIDE
「っ、ここは……」
気がつくと俺は保健室のベットで寝ていた。確か俺はゴーレムを倒して……。
「目が覚めたか一夏」
「千冬姉?」
カーテンを開け、千冬姉が入ってくる。
起き上がろうとするが、千冬姉は寝ていろという。
「しかし、お前は無茶するな。篠ノ之をかばい、光線を真正面から受けるなんて」
「ごめん……」
「気にするな。一夏、お前のISはしばらくの間使えなさそうだ。あと、篠ノ之は今回、扉を壊したことで一週間、特別室で過ごしてもらう」
「そうか……」
特別室。千冬姉と過ごす部屋のことだ。一週間も箒と話せないのか……。
「まあ、篠ノ之とイチャイチャ出来ないが我慢してくれ」
「千冬姉!?」
俺は千冬姉の発言に顔を真っ赤にした。
「冗談だ。さて、私は後始末にいくか」
そう言い残し、千冬姉は保健室を後にした。……もう一度、寝るか。
布団を深くかぶり、また寝ようとしたその時……。
「一夏!」
「うん? 箒か」
箒が保健室に入ってきた。うん、どうやら、無事のようだ。
「一夏っ!」
「ぐあああっ!」
箒が勢いよく抱きついてきて、俺の体は悲鳴を上げた。
「っ、す、すまない」
「い、いや、大丈夫だ」
「だ、大丈夫なわけないだろ! わ、私のせいで一夏は……」
「気にするな。俺が箒を守りたくてしたことだ」
そう、あれは俺が勝手にやったことだ。だから、箒が気にすることはない。
「し、しかし、それだと私は私を許せない。私に罰をくれないか」
箒は涙目で俺を見てきた。うーん、困ったな。そうだ!
「なら、箒。今度、俺と買い物に行かないか? それが罰ってことで」
「なっ!? そ、それはで、デート!?」
「そういうことだな」
箒は顔を真っ赤にしてうつむいた。うん、箒はかわいいな。
「一夏……」
「箒……」
俺と箒は顔を近づけそして……。
『……帰ったほうが良さそうですわね』
『そうだね。邪魔したら今度こそ三途の川を渡っちゃう』
『『…………』』
『ちょっ、千冬姉!?』
「織斑、篠ノ之。保健室で不純異性行為をするな」
突然、職員室に戻ったはずの千冬姉が戻ってきた。
「ち、千冬姉! これは……」
「篠ノ之、お前も早く特別室に来い」
「は、はい!」
千冬姉はそう言って今度こそ、部屋を後にする。今度こそ行ったよな。
「一夏」
「何だ箒」
今度は箒が真剣な表情になった。どうしたんだ?
「来月のトーナメントで私が優勝したら付き合ってくれ!!」
「ふえっ!?」
箒はそれだけ言うと顔を真っ赤にして保健室を出て行った。
……今のって告白?
俺は少しの間フリーズしてしまったが、気を取り直して俺は携帯である人の番号にかける。
『もしも~し、どうしたのいっくん』
「束さん、今回のゴーレム事件はあなたの仕業ですね」
俺は束さんが電話に出るなり、要件を伝える。
春休みの間、俺は束さんのラボであの無人ISを見ている。なので、今回の事件の犯人は束さんだと確信した。
『そうだよ~それがどうしたの?』
「どうしたのじゃないですよ! もしもあの時俺が箒を助けなかったら死んでたんですよ!」
『大丈夫だよ。いっくんなら箒ちゃんのこと助けれるだろうなと思ったし、もしものときは自爆するようにしてるから』
「だけど……」
『それより、いっくん、やっといっくんの専用機が完成したよ!』
「っ! 本当ですか?」
俺は驚いた。もう、あれが完成したのか。
『うん、全てのヴァルヴレイヴの能力を使うことのできるいっくんだけのヴァルヴレイヴ、ヴァルヴレイヴ零号機 火白。そして、一号機 火人。今度、私のラボに来て練習しよう!』
悪魔との契約が近づいてきた。
今回はゴーレム事件の後の話を書きました。次回は五反田家とマジェプリキャラが出てきます。
デート回は二話後かな。