春二SIDE
「で、どうなんだ」
僕と一兄は休日を利用して友達の五反田弾君の家にやってきた。
「「はい?」」
「とぼけるよな。お前等、乙女の花園IS学園にいるんだろ? 何かムフフなイベントがあるんだろ?」
「ねえよ」
「ないよ」
あっさりと否定する僕と一兄。
「そうかつまんねえな……」
残念そうな顔をする弾君。どんなのを考えてたの?
しばらく、三人でゲームをしていると、
「お兄! ごはんできたって何度言ったら来るの……って一夏さん!?」
「よう、蘭」
弾くんの妹の蘭ちゃんが部屋にドアを蹴り破って入ってきた。
「な、何で一夏さんが!?」
「ああ、ちょっと休みが取れて帰ってきたんだ」
「そ、そうなんですか……」
蘭ちゃんは顔を赤くして弾君を睨みながら部屋を出て行った。
「はあ、どうだ、一夏、春二。お前達も食べていかないか?」
「いいのか?」
「ああ、どうせ、余り物だろうし」
「じゃあ、ごちそうになるよ」
僕らは弾君のあとに続いて食堂に入る。そこにはよそへ出かけるような格好をした蘭ちゃんがいた。
「あれ? 蘭、着替えたのか?」
「え、えええ……」
顔をあかくしながらしどろもどろになる蘭ちゃん。
しばらく、ご飯を食べることに集中していると、弾君がふと聞いてきた。
「そういえば、まだ箒だっけ? ファースト幼なじみと同じ部屋なのか?」
「ああ」
ガターン!
蘭ちゃんがものすごい勢いで起き上がった。
「ど、どういう事ですか!?」
「ああ、IS学園に入学して幼なじみに再会したんだ」
そう言う、一兄の顔はうれしそうだった。それを見て蘭ちゃんは……。
「決めました! 私もIS学園に入学します!」
その後、弾君が少し、暴れたけど厳さんに止められた。
「さてと、俺は買い物に行ってくるから先に行くぜ春二」
「うん」
「あの、一夏さん、私もご一緒していいですか?」
買い物に行こうとしている一兄について行こうとする蘭ちゃん。積極的だな。
「別にいいけど」
「や、ヤッター!」
喜ぶ蘭ちゃんはサングラスをかけた一兄のあとをついて行く。……少し、かわいそうだな。
「……あきらめた方がいいよ蘭ちゃん」
「どういうことだ春二?」
「……一兄には好きな人がいるんだ。しかも両思い」
「マジで!?」
驚愕に包まれる弾君。大声を出して厳さんに黙らせられるのは言うまでもない。
MJP機関
イズルSIDE
「へえ、これがISか」
僕たち、チームラビッツのメンバーは訓練を終えて、艦長のスズカゼ・リンさんに呼ばれてくると、そこにはパワードスーツが置いてあった。
「ああ、なんて言ったってアッシュを除いた最強の兵器だからな」
「スポーツとしてだけどね」
スルガの説明に、それをフォローするケイ。
「でも、女の人しか使えないんだよね?」
「ああ、でも最近日本で二人の男性IS起動者が発見されたらしいぞ。まあ、それでも使えない兵器だけどな」
「へえ~。僕たちじゃあ、動かせないかな?」
何気なく、僕は目の前のISに触れてみた。すると、キィンと音を立てて起動し始めた。
「い、イズル!?」
「嘘だろ!」
「イズルがISを動かした!?」
「故障か?」
そう言って、スルガとアサギも触れてみる。すると驚くことに二人も動かせた。
その後、MJP機関は混乱した。何て言ったって僕たちがISを動かしたんだから。
「……どうしますかシモン司令」
「……チームラビッツをIS学園に転入させる。君にも学園に教員としていって貰いたい。そして才能のある生徒を勧誘する。幸い、アッシュをIS化することが出来る。アッシュを開発したのはあの方だからだ。それに気になる生徒が一人いる。織斑一夏、この生徒だ」
そう言い、一枚の写真をスズカゼ・リンに見せる。
「織斑……一夏ですか」
「ああ、そうだ」
「彼をどうしろと?」
「出来れば君には教員になった後、彼に接触して貰い、助力を貰いたい。彼の背後にはISの開発者がいると思われる」
「ISの開発者、篠ノ之束博士ですか?」
「ああ、彼の姉ブリュンヒルデが幼なじみだと聞く。あのISも博士が関わっているのだろう」
「そうですか……。分かりました。では、彼に接触して束博士の助力してもらえるように交渉してみます」
スズカゼ艦長は頷き、了解した。
「ふぬ。ではチームラビッツの転入準備を始めてくれ」
「分かりました。早速、準備に取りかかろうと思います」
「では、後日接触の報告をしてくれ」
スズカゼ艦長は礼をして部屋を出る。
「……優奈……」
シモンは一人の美しい女性と小さな女の子、双子の男の子の写真を見た。
今回は弾と蘭、マジェスティックプリンスのキャラを登場させました。
次回は一夏と箒のデート。糖分大量摂取注意?