ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第十七話「一夏と箒の甘すぎデート?」

箒SIDE

 

「へ、変ではないだろうな……」

 

 きょ、今日はい、一夏とのデートの日だ。セシリアに可愛い服を選んでもらった。そして、待ち合わせの時間の三十分前には待ち合わせの場所に着いていた。

 

「まだ、着ていないのか……」

 

 仕方ない。髪を直しておこうかな……それにしても早く来すぎたかな。

 

「ねえ、あのこ、誰かな? すごくきれいだけど、モデルさん?」

 

「俺、声をかけてみようかな?」

 

「やめておけ、断れるぜ」

 

 ……周りの視線を感じる。うう、一夏、早く来てくれ。

 

「箒~、待ったか?」

 

「っ!? い、一夏!?」

 

 いきなり、一夏が抱きついてきた。

 

「い、いつの間に私の背後に?」

 

「う~んちょっと前かな。まあ、箒が来る前にはここにはいたけどな」

 

「何?!」

 

 そんなに前から!? 私が一夏の気配に気がつかないとは……一夏、お前はどこまで強くなったんだ。

 

「ちぇっ、彼氏がいるのか」

 

「……彼氏のほう、どっかで見たことがあるんだけど」

 

「って! 男のIS操縦者、織斑一夏じゃん!?」

 

「嘘! 彼女いたの!?」

 

「いいな~うらやましいな」

 

「美男美女カップルか……」

 

 気がつくと先ほどよりすごい人だかりができはじめている。

 

「い、一夏! いい加減離れろ!」

 

「うん? 箒は嫌か?」

 

「嫌ではないが……変な噂がたつぞ!」

 

 そう、下手したら私たちが付き合ってるのではないかと言う噂が流れてしまいそうだ。ま、まあ、私はそれでもいいのだが。

 

「俺は別にいいけど、箒は嫌なのか?」

 

「うぐ、それは……」

 

 私は何も言い返せなかった。

 

「まあ、それより、早く行こうぜ」

 

 そう言うと一夏は私の手をつないで歩き始めた。

 

「う、うぬ……」

 

 私は頬を赤く染めながらついて行った。

 

 私たちはまず、アクセサリーショップに入った。

 

「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」

 

「ええと、二人で一緒につけられるアクセサリーはありますか?」

 

「では、こちらのはどうでしょうか?」

 

 一夏は店員に連れて行かれ、私は暇になってしまった。どうするか……。

 

 私はふと、とあるケースに目が行った。

 

 そこには指輪が置いてあった。指輪か……いつか、私の指に一夏は指輪を嵌めてくれる日が来るのだろうか?

 

「って!私は何を考えているのだ!?」

 

「うん?どうしたんだ箒」

 

「な、何でもない!」

 

 私は顔を赤くしてあわてて視線をそらしたが、一夏は指輪に気がついてニヤニヤしていた。

 

「箒、指輪がほしいのか?」

 

「ち、ちがう!そう言うわけでは……」

 

「まあ、指輪は早いから……今回はこれで我慢してくれないか?」

 

 そう言って、一夏は私の首にネックレスをかけてくれた。

 

「う、うぬ……」

 

 私は顔を赤くした。一夏が私に選んでくれたプレゼント……すごく、うれしい。

 

「さてと、そろそろ、昼だからどこかで飯食うか?」

 

「そ、そうだな……」

 

 私たちは手をつなぎ、近くの喫茶店に入る。

 

「いらっしゃいませ、メニューをどうぞ」

 

「ええと、すいません、クリームスパゲッティを一つ」

 

「わ、私はオムライスを……」

 

「かしこまりました」

 

 一夏は一目見て頼む者を決めていた。私もあわてて決めた。そして、少し待つと注文の品がやってきた。

 

「……うまいな」

 

「そうだな。私も、いつかこんな料理を作ってみたいものだ」

 

 ふと、私は思う。一夏は料理できる女性のほうが好みなのか? なら練習しなくては一夏にうまいといわれるように花嫁修業……花嫁!?

 

「……箒?」

 

「な、何だ?一夏!?」

 

「いや、頬にケチャップが付いているぞ」

 

「な、何?」

 

 私は頬に触れてみたが、中々とれない。

 

「そこじゃなくて右……ああ、じれったいなもう」

 

 そういうと、一夏は私の頬に触れ、ケチャップをとって舐めた。

 

「な、何をする!?」

 

「何ってケチャップをとって舐めただけだけど?」

 

 それのどこがおかしいんだ?という顔をする一夏……。

 

「さ、さきにいくぞ!」

 

「あっ、ちょっと待てよ箒!」

 

 私は恥ずかしさで喫茶店を飛び出していった。

 

 

 

 ……その後、ある程度落ち着いた私は追いかけてきた一夏と合流して、衣料品店に入った。のはいいんだが、

 

「なぜ、こうなった」

 

 私は店員に私に似合うかわいい服はないかと聞いたら、赤いワンピース(胸元が開いてる)と赤いヒールを渡された。『アピールしないと彼氏さん気がつきませんよ?』と言われてしまった。着てみたのは良いのだが……。

 

 ……一夏は私を見て何て言うだろうか?

 

「い、一夏、どうだ?」

 

「…………」

 

 意を決して一夏に見せたが、一夏は何も言わず、ボーっと見ていた。

 

「へ、変か?」

 

「……いや、すごく綺麗だよ箒。とてもかわいい。似合ってるよ」

 

「き、綺麗!?」

 

「箒!?」

 

 私は驚き、慌てて慣れないヒールのせいで転けそうになった。それを一夏が受け止めてくれた。

 

「大丈夫か!?」

 

「あ、ああ……」

 

 私は顔を赤くして一夏の胸に顔をうずめた。

 

「ねえ、あれ誰だろう」

 

「きれー」

 

「モデルさんみたい……」

 

 何故かまた人に注目されている……。

 

「い、一夏、そろそろ移動しないか?」

 

「そうだな」

 

 私と一夏は服を着替え、服の代金を払い、店を後にした。

 

「……うまいな」

 

「ああ……」

 

 一夏に連れられて私はあるクレープ屋に行き、クレープを食べた。ミックスベリーを食べれば幸せになれるという噂を聞いていたんだが、生憎、売り切れていた。なので一夏に適当に頼んで貰った。

 

「箒、俺のを食べてみるか?」

 

 一夏は自分の食べていたクレープを差し出してきた。こ、これはか、間接キス?

 

 恥ずかしいが、食べてみる。これはラズベリー?

 

「い、一夏。私のも食べないか?」

 

「ああ、じゃあ、戴こうかな?」

 

 一夏は私の差し出したクレープを食べる。これでお互いか、間接キスをした。……うん?

 

 ふと、一夏の頬を見てみると、クリームが付いていた。

 

「一夏、クリームが付いているぞ。私が取ってやるからじっとしていろ」

 

「あ、ああ。たのむ」

 

 私はクリームを取ると見せかけて、顔を近づけて舌でクリームを嘗めて取った。

 

「箒!?」

 

「ふふ、さっきの仕返しだ」

 

 驚く一夏に私はいたずらっ子っぽく笑った。一夏は「まいったな」と苦笑いしている。

 

『何なんだすごく甘い……』

 

『これ、コーヒーだよな?』

 

 辺りにいた人は何故か倒れていた。

 

 後日分かったことだが、ここら辺の糖尿病患者が増えたそうだ。

 

「さて、帰るか箒」

 

「そうだな……」

 

 私と一夏は手をつなぎ、IS学園へと向かった。

 

 ……後で分かったことだが、私と一夏のゴシップ記事を書こうとした記者を某世界最強のIS操縦者に記事を差し押さえられ、その出版社は天災の作った兵器で消されたそうだ。

 

蘭SIDE

 

「ふふふ~ん」

 

 私はご機嫌だった。昨日は一夏さんとお買い物にいけた。……一夏さんはサングラスをかけていたけど、恋人同士に見えたかな? えへへ、どうしよう恋人同士だと思われたら。

 

 ゴロゴロ寝転がってると、メールが一通来た。相手はクラスメイトからだった。

 

「何だろう? 件名、大ニュース?……っ!」

 

 私は内容を見て驚いた。そこには一枚の写真が貼ってあった。それは一夏さんが知らない女の人が腕を組んで仲を良さそうにしている。

 

 しかも、サングラスをしていない。一夏さんは昨日、「俺、有名だから二人でいることしれたらお互い迷惑だろ?」と言っていた。私はそんなことなかったのに……。

 

「一夏さん……」

 

 

一夏SIDE

 

 箒とのデートの翌日、教室でへばっていた。昨日は千冬姉にこってりと絞られた。

 

 そんな俺をほっておいて山田先生は授業を始めようとしている。

 

「ええと、授業を始める前に今日は転校生を紹介します! しかも七人です!」

 

「「「ええっ!?」」」

 

 クラスメイト達は驚いていた。いきなりしかも七人。普通分散させるんじゃねえのか?

 

 そんなことを考えてると教室のドアが開いて転校生が入ってきた。えっ?

 

「「「「えええっ!?」」」

 

 クラスメイトの人達もだが、俺さえも驚いた。転校生の内、四人……いや、三人は男だったからだ。




今回は予告通りに一夏と箒の甘甘デートを書きました。甘さ、足りなかったでしょうか?

次回は一夏達VS五人の転校生!?
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