ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第二十話「屋上での騒動」

一夏SIDE

 

 午前中の授業が終わって俺と箒は箒が作った弁当を二人で食べるために屋上に行ったのだが、そこで春二やイヅル達と出くわしてしまった。

 

 なので、イヅル達と昼食を食べることになってしまった。

 

「ごめんね一兄……」

 

「気にするな」

 

 申し訳なさそうにしている春二の肩に手を置く俺。

 

 メキメキメキメキ……。

 

「怒ってるよね!? 僕の肩がはずれるほど掴んでるよね!?」

 

 春二が何か言ってるが、どうでもいいか。

 

「ねえ、春二、僕たちがいて良かったのかな?」

 

「うん、一人でも多い方が楽しいし」

 

「はあ~」

 

 頬をかいてるイヅルに笑顔で答える春二。ため息をついてるセシリア……。話を聞くと、セシリアが春二を昼食に誘ったら、春二が近くにいたシャルやイヅル達を誘ってしまってこんな風になってしまったらしい。

 

 なんやかんやでラウラ・ボーデヴィッヒ以外の転校生組、専用機持ちがほぼ勢揃いした。

 

「一夏、あ~ん」

 

「えっ? あ、あーん……」

 

 箒が唐揚げを俺に食べさせようとしている。こ、これは伝説のはい、あーん状態!?

 

 俺はされるがまま、唐揚げを食べる。うん、うまい。

 

「い、一夏……どうだ?」

 

「ああ、美味しいぜ」

 

「そ、そうか……」

 

 顔を紅くして聞いてくる箒に素直な感想を言う。な、何か恥ずかしいな。

 

「何だろう、甘い雰囲気になってきている……」

 

「く~羨ましいぜ!!」

 

「羨ましいのら~」

 

「私も春二さんと……」

 

「ははっ……」

 

 みんなそれぞれ反応している。

 

「一夏! あたしの酢豚も食べなさいよ!!」

 

「むぐっ!?」

 

 鈴に酢豚を無理矢理食わされる。うん、味は悪くはない。だけど、無理矢理喰わせることはないだろ。

 

「春二さん、私の作ったサンドイッチをどうぞ!」

 

「ははっ、あ、ありがとう……」

 

 顔を紅くしてサンドイッチを差し出すセシリアに対して、春二は顔を青くしている。

 

 セシリアの料理は見た目は完璧なんだけど、写真を見た感じに作るから味はその……。

 

「イヅル、ケーキ作ってきたんだけど、食べる?」

 

「ははっ、あ、ありがとう……」

 

 イヅルが釘宮さんが差し出したケーキを見て顔を青くしている。もしかして、釘宮さんも……。

 

「みんなも、どう?」

 

 釘宮さんは俺達にもケーキを勧める。

 

「そ、そうだね。いただくよ!!」

 

「まて春二!」

 

 セシリアの料理をから逃れるために、釘宮さんのケーキを食べる。

 

「ゲキ甘!!」

 

 春二は釘宮さんのケーキを口にした途端、吹き出し、倒れた。

 

「春二さん!?」

 

「イヅル! 釘宮さんのケーキはどうなってるんだ!?」

 

「ケイのケーキには砂糖やら甘い物が大量に入ってるんだよ!」

 

 なんだそれ! それってケーキじゃなくて、ただの砂糖の塊だろ!?

 

「一夏! 春二の心臓が止まってるぞ!」

 

「何だって!? 至急、人工呼吸と心臓マッサージだ!」

 

 俺が人工呼吸というと、視線がセシリアにいく。

 

「えっ? わ、私ですか? じ、人工呼吸するとはき、キスするってこと……」

 

 セシリアは顔を紅くして気絶する。うぶだな……。

 

 じゃあ、誰が春二を人工呼吸するんだ? ここは兄として俺が行った方がいいのか……。

 

「ぼくがいくよ」

 

「えっ?」

 

 シャルルが春二のそばに近づき、人工呼吸をし始める。

 

『…………』

 

 俺以外のみんなは顔を紅くした。まあ、同性同士でキスしてるみたいだからな。

 

 数分後、春二とセシリアは目を覚ました。二人には特に何もなく、春二はただ気絶していただけだと言っておいた。

 

 

 

 

 放課後、俺は一人で廊下を歩いていた。すると、何者かの気配を感じ、俺は振り返る。

 

「そこにいるのは分かっています。出てきてください」

 

「……ばれていたか」

 

 俺に言われて、グランツェーレ都市学園から来た教師。涼風凛。いや、スズカゼ・リン少佐が物陰から姿を現す。

 

「いつから気づいたいたんだ?」

 

「俺が教室を出たときからですかね。で、俺に何のようですか、涼風先生。いや、MJP司令官、スズカゼ・リン少佐」

 

「っ! 何故、そのことを知ってるんだ!」

 

 MJP機関の事を知っている事に驚く涼風先生。

 

「何でって、俺には何でも知ってる天災が力を貸してくれていますから」

 

「やはり、篠ノ之束と接触しているのか……」

 

 涼風先生は苦虫をかみつぶしたような顔をしている。やっぱ、それが目的か。

 

「あなた達が俺や束さんに接触して何をしたいかは知りませんが、俺達の力を借りたいなら覚悟してください。俺の力を借りるって事は……悪魔と契約するってことですから」

 

 

 

 

春二Side

 

 放課後になり、僕の部屋にシャルルが同居することになった。

 

「これから、同室だね。よろしく」

 

「よ、よろしく……」

 

 シャルルは僕と目を合わせようとせず、視線を逸らして顔を紅くする。……昼休みからあんな調子だけど、どうしたんだろう?

 

「そういえば、春二と一夏は同じ部屋じゃないの?」

 

「うん、一兄は箒ちゃんと同じ部屋なんだ」

 

「へえ、そこは普通、一夏と春二が同じ部屋なんじゃないの?」

 

「まあね。でも、一兄と箒ちゃんの部屋を決めたのは千冬姉だから」

 

「えっ? 織斑先生が?」

 

 千冬姉が部屋割りを決めたことにシャルは驚いている。

 

「うん、千冬姉は早く二人をくっつけたいらしいね」

 

「へえ、あの二人ってそう言う関係なの?」

 

「そうだよ、相思相愛だけど、お互い気持ちを伝えられないんだ」

 

「そうなんだ……」

 

 シャルは、少し、楽しそうだった。

 

「あっ、シャルル、お茶飲む?」

 

「うん、いただくよ」

 

 僕はお茶を薬缶からコップに注いでシャルルに渡す。

 

「へえ、これが日本茶? 何か紅茶とちょっと違うね。でも、おいしいね」

 

「気に入って貰って良かったよ。今度、抹茶飲みに行く?」

 

「抹茶って畳で飲むやつ?」

 

「うん、だけど、今は抹茶カフェってところで飲めるんだよ」

 

「へえ~」

 

 僕に言われて興味深そうにするシャルル。

 

「じゃあ、今度の休みに一緒に行く?」

 

「いいの?」

 

「うん、僕も久し振りに抹茶を飲みたいと思ったし」

 

「ふふ、ありがとう。やさしいね春二は」

 

 シャルルは同姓の僕でもどきりとする笑顔を見せた。

 

「そ、そうかな? あっ、シャルル、シャワーを浴びる順番はどうする?」

 

「あ、それなら僕が後でいいよ。春二先に入って」

 

「えっ? いいの?」

 

「うん、いいよ」

 

 何か、悪い気がするな……。

 

「ねえ、春二はいつも放課後ISの訓練してるんだよね?」

 

「うん。一兄たちに僕のISの操縦技術を見て貰ってるんだ」

 

「そうなんだ。僕も加わっていいかな? お礼がしたいし、専用機も持ってるから何かしら役に立つと思うし」

 

「いいの? 僕としては大助かりだよ! ぜひお願いします!」

 

 こうして僕には心強い味方が出来た。




今回は昼食の時のやり取りを書きました。次回は訓練でのやり取りと一夏VSラウラのやり取りを少しします。

一夏のヒロインに束を加えようかどうか迷っています。

ヴァルヴレイヴ二号機を出そうと思います。装備はどうしようかな。もしかしたらダースンレイヴの方を出すかもしれません。
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