春二SIDE
シャルル達が転入してきた翌日、僕たちは合同訓練をすることに。
「春二、脇を締めて」
「了解」
僕はシャルルに射撃の練習をつけて貰っている。剣術は一兄にわかりやすく、説明して貰っている。
セシリアさんにも、射撃を教わってるけどわかりにくいんだよね。僕の理解力がないからだと、思うけどね。
「そ、そんな……」
「……がんばれ、根気よく行けばいける」
セシリアさんは箒ちゃんと話してるけど、何を話してるんだろ?
ちなみに一兄はというと……。
「「はあああっ!!」」
イズルと五分間の模擬戦をしている。
この前の戦いから二人は良きライバルになって、時々、こうして模擬戦をしているんだ。
僕とシャル以外の人達はすみの方に固まって二人の戦いを見ている、
戦いに巻き込まれたら大変だからね。
そして、五分後時間切れになり、二人の戦いはシールドエネルギー残量の差で勝敗は決する。
二人のシールドエネルギー残量は同じ数値だった。つまり、引き分け。
「ふう、相変わらずやるね」
「イズルもな」
二人はISを解除して握手する。
「だけど、次は俺が勝つからな」
「僕も負けないよ」
そう言って笑い会う二人。二人とも本当に仲がいいよね。
「ねえ、あれってドイツの第三世代機じゃない!?」
「嘘!? もう稼働してるの!?」
そんな声が聞こえた方を見ると、大型のレールカノンを装備した黒いISを纏ったボーデヴィッヒさんがいた。
「織斑一夏、私と戦え」
ボーデヴィッヒさんは一兄と戦いたいみたいだね。
「いやだね。俺がお前と戦う理由なんてない」
「そうか、なら無理矢理にでも戦わせてやる」
ボーデヴィッヒさんは大型レールカノンを箒ちゃんの方に向け……
ガキイイイイイイイン!
一兄は瞬時に白式を展開してレールカノンをぶった斬る。
「次はお前の腕をぶった斬る。その次はお前の頭だ」
ボーデヴィッヒさんの背後に回り、動きを封じる一兄。一兄は殺気を放ってる。
ボーデヴィッヒさん! 死にたいの!? 箒ちゃん関係で一兄を怒らせたら死なんだよ!?
「くっ!」
「そこの生徒! 何をしている!」
悔しがるラウラさんに先生の制止の声で、一兄はラウラさんを離す。それと同時に一兄はISを解除する。
「忠告しておく。今度箒に手を出したら容赦しない」
一兄はそう吐き捨てて後にする。
「「「こ、恐かった……」」」
僕たちは胸を撫で下ろした。キレた一兄は最凶です。
「ふう、本当にヒヤヒヤしたよ」
僕は更衣室で着替えている。一兄とイズル達はもうすでに着替えて自分の部屋に戻っている。シャルルは用事があるらしく、僕は先に着替えているんだ。
よくよく考えると、シャルルは不思議な行動をする。更衣室の着替えもそうだけど、部屋での着替えも僕より先に着替えているし、僕が上半身裸でいるともの凄く慌てるし、どうしたんだろう?
「あ、織斑春二くん、まだいたんですね」
「山田先生? どうしたんですか?」
急に更衣室に入ってきた山田先生。ここ、一応、男子用の更衣室ですよ? 入って来ちゃって良いんですか?
「実は、来月から男子も大浴場を使用できるようになるんですよ!」
「ええっ!? それって本当ですか!?」
僕は山田先生の言葉に驚いた。大浴場が使える!? それは嬉しいな。僕も一兄も風呂にはいるの大好きだから。
「ええ、上と掛け合ってなんとか許可をもらいました! でも、あと一ヶ月ぐらいかかりますが」
「そうですか! ありがとうございます!」
僕は思わず、山田先生の両手を握ってしまった。
僕に手を握られて、山田先生は頬を赤くする。
「……春二、何をしてるの?」
すると、シャルルが更衣室に入ってきた。なんか、すごく不機嫌だけど、どうしたんだ?
「いや、ただ単に、お風呂に入れるのが嬉しくて。シャルルも嬉しくない?」
「ふ~ん」
シャルルはどうでも良さそうだった。何で?
「あ、織斑君、ちょっと書いて貰いたい書類があるんで良いですか?」
「はい! 何でも書きます! あっ、シャルル時間が掛かるかもしれないから先にシャワーを浴びてて」
「うん、分かったよ」
僕と山田先生は更衣室を後にした。さてと、早く一ヶ月立たないかな♪
シャルル(?)SIDE
僕は浴室に入り、シャワー浴び始めた。何か春二が山田先生が手をつないでいただけでイライラするんだろ?
春二のことを考えると胸が痛くなる。
「はああ、僕はどうしちゃったんだろう……」
考えるけど、分からない。……取りあえず、シャワーを浴び終えて冷静になろう。
まずは、体を……あれ?
ボディーソープの中身が空になってる。補充しないと……
春二SIDE
山田先生から渡された書類を記入した僕はすぐに部屋に戻った。いやあ、一ヶ月後が楽しみだな~。うん?
浮かれて部屋に戻ると洗面所の方でがさごそと音が聞こえた。……もしかしてシャルル、ボディーソープを探してる? この前、最後の一個を使い切って、帰ってくる途中にもらいに行ったんだよね。
届けないとな。
「シャルル~ボディーソープ持ってきたよ~」
「しゅ、春二!?」
「えっ?」
洗面所に入り、固まってしまった。何故なら、そこに金髪の美少女がいたから。
「きゃ、きゃああああっ!?」
金髪の美少女は悲鳴を上げ、シャワールームに逃げ込む。
な、何で、女の子がこの部屋に!? も、もしかしてシャルル!?
ガチャ……。
「っ!」
ドアが開く音が聞こえ、振り返るとそこには頬染めた可愛い女の子……シャルルがいた。
「しゃ、シャルル?」
「う、うん……」
僕が一応確認すると、シャルルは頷く。
シャルルは女の子だった!
春二「帰ってきてシャルルにボディーソープを渡しに行こうとしたら、シャルルの本当の姿が証された。まさか、シャルルが金髪美少女だったなんて!」
一夏「春二は金髪美少女が好みだからな」
春二「一兄余計なこと言わないで!」
一夏「次回、シャルルの過去、お楽しみに」