「急げ~!」
僕、織斑春二は廊下を走っていた。何で走っているのかというと、トイレ終え、教室に向かっているのだ。
IS学園には男子トイレがない。今まで女子生徒しかいなかったから作る必要がなかったのだ。なので、僕たち男子組は職員用のトイレを使うしかないのだ。
だけど、移動教室があるからトイレに行って帰るのが大変なんだよね・・・・・・
「何でこんなところで教師をやっているのですか!」
「はあ・・・・・・」
すると、どこからかボーデヴィッヒさんと千冬姉の声が聞こえた。
・・・・・・どうしたんだろう。僕は見つからないように気をつけながら二人の様子を見た。
話を聞いたところ、ボーデヴィッヒさんは千冬姉がこの学園で教師をやっているのが気に喰わず、ドイツでもう一度、ドイツ軍の教官になって欲しいとのこと。
ボーデヴィッヒさんは千冬姉ににらまれ、教室の方へ去っていく。
「あれ? ボーデヴィッヒ? どうしたんだ?」
「む、貴様は・・・・・・」
すると、アタルが反対方向からやってきてボーデヴィッヒさんに話しかけるでも、ボーデヴィッヒさんは不機嫌そうだ。
「何だ、前のように私を軟派しに来たのか」
「はっ?」
「えっ?」
ボーデヴィッヒさんの言葉にアタルは変な顔になる。
「とぼけるな。何年か前に私を軟派しただろ」
「ええええっ!?」
(嘘!? アタルってボーデヴィッヒさんってそんな関係なの!?)
僕とアタルは驚いた。・・・・・・僕はともかく、アタルは何で驚くんだろう? そして、何で忘れていたんだ?
「まあ、いい。今は他にやることがある」
ボーデヴィッヒさんはアタルに興味がないのか。どこかへ去っていく。
「まさかお前とボーデヴィッヒがそんな関係だったとはな」
「お、織斑先生!? いや俺にも何のことかさっぱり分からないんですけど・・・・・・」
千冬姉は意外そうに、だけどどこか楽しそうにしている。
「特に詮索する気はないが早くそこで盗み聞きしている織斑弟を連れて行かないと授業に遅れるぞ」
「えっ!?」
「ち、千冬姉! 別に盗み聞きしてたわけじゃ・・・・・・痛っ!」
僕がいたことはすでにばれていたらしく、はたかれる。
「織斑先生と呼べ。それより本当に遅刻するぞ」
「っ! そうだった! 行くぞ春二!」
「う、うん!」
僕とアタルは千冬姉に言われて慌てて走って教室に向かう。
そして放課後、僕はボーデヴィッヒさんを除いた転校生メンバーと修行のため、第三アリーナに向かっていた。一兄と箒ちゃんは後から参加するらしい。セシリアと鈴ちゃんは先に向かっている。
「・・・・・・だけど、驚いたよ。アタルがボーデヴィッヒさんをナンパしたなんて」
アリーナに向かっている途中、さっきの出来事を話題に出す。
「まあ、俺たちは驚かないけどな」
「駿河ならやってそうだし」
「お前ら・・・・・・」
アタルは俊和とイズルをにらみつける。
「でも、何で覚えてないの? そんなに印象無かった?」
「いや、たぶん、俺の記憶が消さ・・・・・・・むぐっ!?」
シャルに指摘されたアタルは反論しようとしたけど、釘宮さんに口をふさがれる。
「あんたバカなの? それうは機密事項でしょう!」
「言っちゃダメなのら~」
「わ、悪い・・・・・・」
アタルは釘宮さんと入江さんに怒られていた。・・・・・・記憶を消されたって言おうとしなかった?
「急いで先生を・・・・・・!」
「何でこんな事になったの!」
僕たちが話ながら第三アリーナに向かっているとアリーナの方から二人の生徒が血相を変えて慌ててやってきた。
・・・・・・何があったんだろう? 僕たちは疑問に思いながらアリーナに向かっていたが、アリーナに着くとそこにはISを装備したボーデヴィッヒさんがボロボロになったセシリアさんと鈴ちゃんをひたすら痛めつけている光景が・・・・・・。
「っ! やめろおおおおおおおおっ!!」
僕はビーストを装備して、アリーナのシールドを破壊してセシリアさんと鈴ちゃんとラウラの間に入る。
「っ・・・・・・春二さん・・・・・・?」
「かっこ悪い所を見せちゃったわね・・・・・・・」
意識が若干もうろうとしているセシリアさん。それに強がる鈴ちゃん。
「・・・・・・今は喋らない方が良いよ。それより・・・・・・」
僕は静かに怒りながらボーデヴィッヒさん・・・・・・いや、ボーデヴィッヒを見る。
「何でこんな事をしたんだいボーデヴィッヒさん」
「ふん、こいつらは貴様と織斑兄をおびき寄せるだけの餌だ。どうやら貴様らは仲間を傷つけられたら本気になるらしいからな」
「なっ・・・・・・!」
僕はボーデヴィッヒが二人を痛めつけた理由に驚いた。そんな・・・・・・そんなくだらない理由で僕の友達を傷つけたのか・・・・・・ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!
「ふざけんな!」
僕の中に何かどす黒いものが出来た気がする。だけど、どうでもいい、こいつを破壊できるなら!
『獣王の咆哮 デストロイモード 発動』
「Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
獣のような叫びをした春二は黒と碧のエネルギーを纏ったビーストでラウラを殴りつける。
「ふん・・・・・・」
ラウラは片手を突き出し、AICで春二の動きを止めようとしたが、春二は止まらず、そのままラウラを殴り飛ばす。
「何が・・・・・・がっ!?」
ラウラは驚くが、春二は無反応にラウラを殴り続ける。さらにアリーナも破壊していく。
「やめろ春二! お前もやりすぎだ!」
ブルー1を装着したアサギが春二を羽交い締めにして止めようとした。
「Gaaaaaaaaaa!」
だが、春二はそれを払いのけ。アサギを殴り飛ばす。
「がっ!」
アサギは壁に背中を打ち付けシールドエネルギーがゼロになりISが解除された。
「くっ、一撃でかよ・・・・・・」
「はああっ!」
今度はイズルがソードカウンターを振り下ろすが、春二に受け止められてアサギ同様殴られ、シールドエネルギーがゼロになった。
「くそ!」
スルガは遠距離からビームライフルを放つ。だが、ビームは春二の放つオーラにかき消されてします。
「くっ! だめだ! どんな攻撃も今の春二には効かない!」
「そんな・・・・・・どうしたらいいの・・・・・・」
「一番はエネルギー切れを待つのがいいんだけど・・・・・・」
「その前にこのアリーナが崩れそうね」
春二は我を忘れ無茶苦茶に暴れまくっている。ちなみにラウラはケイとタマキが回収している。
どうしたらいいか迷っていたその時・・・・・・
「俺があいつを止める」
箒と共に一夏が遅れてやってきた。一夏はすでに白式を展開していた。
「遅れてすまない。春二を止められるのは俺だけだ。あいつのビーストブラストに届く攻撃、それは俺の零落白夜だけだ」
一夏はそう言って雪片弐型を抜く。
「・・・・・・怒りと力に呑まれるんじゃねえよ春二」
一夏は届かないと分かりながら春二に語りかける。
「Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!」
我を失っている春二は一夏に突っ込む。
だが、春二は一夏にぶつからなかった。いつの間にか、一夏は春二の後方にいて、ビーストに零落白夜を当てていた。
「Ga・・・・・・」
「・・・・・・悪いな。俺は我を失った獣に負けるほど弱くはない」
春二はビーストを強制的に解除され、倒れ気絶した。一夏はISを解除して春二を保健室に運ぶ
やっと更新できました。
今回はラウラとスルガの意外な接点。そして、春二の暴走。
次回は保健室での出来事。さらにシャルへあることを話す春二。
春二「・・・・・・千冬姉が優勝できなかったのは僕のせいなんだ」
千冬が優勝できなかったのが春二のせいとはどういうことか
ちなみに何故一夏と箒が遅れてきたのかというと、こんな会話をしていたため
一夏『箒、今夜は俺が作る番だよな?」
箒「いや、今日は二人で作ろう」
一夏「おっ、それもいいな。まあ、俺は箒が作ったご飯を食べるのが一番好きだけどな」
箒「なっ! 何を言ってるんだ一夏・・・・・・」顔を赤くして照れる箒。
・・・・・・リア充爆発しろ
ではまた次回!