一夏Side
何でこうなった?
俺、織斑一夏は困惑していた。箒を見つけ、探していたらある部屋を見つけた。そこに入ったら、ISがあった。さわってみると、何故か起動してしまった。どうなっているんだ?
「さて、次の相手は誰だ? ……い、一夏?」
ふと、知っている声を聞いて振り返ると……、
「千冬姉?」
ISを身に纏った、元世界最強のIS操縦者であり俺の姉、織斑千冬がいた。
「一夏、何でお前がそこにいる。というより、何でISを?」
「い、いや。俺にもよく分からないんだ。確か、ここ藍越学園の試験会場じゃなかったけ?」
「ま、まさか、あのばかが……」
うん? 何か千冬姉が頭を押さえている。どうしたんだ?
「そういえば、千冬姉はなんでここにいるんだ?」
「あー、お前達には言ってなかったが、私は今、IS学園の教師をやっているんだ。その関係で今は試験監督をやっている」
「へえ~」
……千冬姉が試験監督とは受験生は大変だっただろうな。
そういえば、俺は何を急いでいたんだっけ?
「ああっ!! ち、千冬姉!! 箒を見なかった? この試験会場にいるはず何だけど」
「うん? まあ、知っているが」
「本当!? なら……」
「教えてやっても良いが」
すると、千冬姉が笑った。
「私に勝てたらな」
「はいっ!?」
俺は千冬姉の言ってることの意味が分からなかった。
「今、お前はISを身につけている。なら、私と戦えるはずだ」
「だ、だけど……」
「それとも、また何もせずに諦めるのか? あの時のように」
っ!!
「……やってやる」
もう、あの時のように後悔はしたくない。
「では、……いくぞ!!」
……20分後……
「ぜいぜい」
「はー、はー」
……俺と千冬姉は息切れしていた。
シールドエネルギーはお互い少ししか残っていなかった。
えっ? 二十分間で何があったのか? ご想像にお任せします。
「……次で終わりだな」
「そうだね」
俺と千冬姉は剣を握り直し、正面からぶつかった。そして……。
『勝者 織斑一夏』
「ヨッシャアアアアアアアッ!」
勝った!! 俺は勝ったんだ。
「……見事だ。一夏」
「千冬姉……」
「約束通り、居場所を教えてやる。と言っても、今頃試験を終えているだろう。裏口にいけば会えると思うぞ」
「わ、分かった。千冬姉、ありがとう!!」
俺はISを解除し、千冬姉にお礼を言い走り出した。
会える、箒に会える!!
そう思い、試験会場の裏口に行ってみると……、
「箒!!」
車に乗りかけている箒がいた。
「い、一夏?」
だが、箒は押し込まれ、すぐに車は走り去った。
「くそっ!」
俺は拳を地面に叩き付けた。……間に合わなかった。チクショウ……。
「……一夏」
「千冬姉……」
すると、心配してくれたのか千冬姉が俺の肩に手を置いていた。
「……今回は間に合わなかったな」
「そうだな……」
「だけど、お前にはまだチャンスがある」
「? どうして?」
俺は千冬姉の言っている意味が分からなかった。
「篠ノ乃はIS学園の試験を受けていた。そして、一夏、お前は男なのにISを動かした。たぶん、政府はお前をIS学園に入れるだろ」
そうか、それならまだチャンスが……。
「……箒」
俺は自然にそうつぶやいた。