ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第三話「入学前夜」

春二Side

 

 どうも、織村春二です。今、テレビのニュースを見ています。内容は僕達のことです。仕方ないですよね。僕達は男性で初めてISを動かした男性ですから。でもこれからどうしましょうか。ええと、一兄は……、

 

「箒……」

 

 あの日からふぬけになっています。あれから一日中、箒ちゃんの名前をつぶやいている。どうやら、試験会場で箒ちゃんを見つけたらしい。でも、これって末期だよね? 大丈夫かな?

 

「……何をしている一夏」

 

「……千冬姉」

 

 千冬姉がいつの間にか現れて、IS学園の制服を投げてきた。

 

「千冬姉、これは?」

 

「IS学園の制服だ。入学手続きはすませた」

 

「あれ? 僕達はまだ……」

 

 行くって言ってないんだけど……。

 

「そんな事を言うな。一夏は行く気だぞ」

 

 一兄を見てみると、まじまじと制服を見ていた。

 

「それにいけば、最低でも3年間は安全だぞ?」

 

「それもそうだけど」

 

 ああっ! 何でこうなったの!?

 

「そう気を落とすな。IS学園にいくのも他の高校に行くのも変わらない。どこで過ごそうと日々を充実させるのはお前達だ。求めよ。さらば与えん。そういうことだ」

 

「……さすが千冬姉詳しいね」

 

「まあな」

 

 ……さてと、どうしようかな。

 

一夏Side

 

 俺は自分の部屋に戻り、ある人に電話を掛けた。

 

『もしも~し! 久しぶりだねいっくん』

 

「束さん……」

 

 俺は箒の姉で、ISの生みの親、篠ノ之束に電話していた。

 

「試験会場のISはあなたの仕業ですか?」

 

『そうだよ~。よく気がついたね~。しかも、ちーちゃんと箒ちゃんしか知らない携帯番号をよく調べたね』

 

「……何となくですよ」

 

『あれ~、怒ってる?』

 

「今回のことについては怒っていません。だけど……六年前の箒が連れていかれたときのことは恨んでるけど」

 

『あははは、怖いねえ~』

 

「……切りますね」

 

『ちょっと、待って~。IS学園に行くいっくんにプレゼントがあるよ~』

 

「プレゼント?」

 

『うん、いっくんに専用ISをプレゼント』

 

「専用IS?」

 

『そう、その名も『白式』!』

 

「『白式』……」

 

『うん、これを利用として日本と交渉してみて。じゃあね~』

 

 そして、電話は切れた。

 

「白式か……」

 

 まったく、束さんは相変わらず自由だな。だけど、感謝する。

 

「やってやるよ……」

 

 絶対、今度こそ、俺の手で箒を守ってやる!!

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