ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第五話「再会」

春二side

 

 うう、周りの視線が痛いです。

 

 僕たちは今、IS学園にいます。唯でさえ、男性でISを動かせるということで、好奇な目で見られるのに、元世界最強の織斑千冬の弟ということで、またジロジロと見られる。

 

 ……弾君。今からでもいいから僕と変わってくれない?

 

「ね、ねえ、織斑君」

 

 呼ばれて顔をあげると、クラスメイトの女の子が一兄に話しかけていた。……間際らしいな。

 

 でも、一兄はそんな女の子を無視して箒ちゃんの方に行った。

 

「箒、ちょっといいか?」

 

「あ、ああ……」

 

 箒ちゃんは話しかけられるとは思っていなかったらしく、戸惑っていた。

 

 そして、一兄は箒ちゃんを連れてどこかに行ってしまった。……何だか、一兄積極的だな。

 

「ね、ねえ、織斑君! 篠ノ之さんと一夏君ってどんな関係なの!?」

 

 すると、クラスメイトの女の子、ほぼ全員が僕に詰め寄ってきた。まあ、気になるよね。

 

「ええと、箒ちゃんは僕と一兄の幼馴染なんだ」

 

「そ、そうなんだ……じゃあ、千冬様は家ではどんな感じなの?」

 

「ええと、意外とダラシ……」

 

 スパンッ!

 

「人の個人情報を勝手にしゃべるな」

 

「……すいませんでした」

 

 余計な事を言いそうになって、千冬姉に出席簿で殴られた。午前中だけで脳細胞が二万個死んだよ。

 

 ……一兄と箒ちゃんはうまくいくかな。

 

 

 一夏side

 

「……」

 

「……」

 

 俺は箒を連れて、屋上にいる。呼び出したのはいいんだけど、何を話せばいいのか分からない。

 

「そういえば、去年、剣道の全国大会で優勝したんだよな。おめでとう」

 

「……ありがとう。一夏、お前もその大会の男子部門に出て優勝したのだろう?」

 

 とりあえず、去年のことを話題に出したら、箒が思いがけないことを口にした。確か、男子の部は新聞に載っていなかったような……。

 

「女子の部が早く終わって暇になった私は、なんとなく男子の部を見に行ったんだ。そうしたら、偶然男子の決勝で一夏が戦っていたというわけだ」

 

「そうなんだ。でも、大して強くなかったぜ」

 

 俺は腕試しのつもりで、出たんだけど、対戦相手は弱すぎて話にならなかった。

 

「……相変わらず、強いな。今度、私と一試合してくれないか?」

 

「ああ、かまわない。……あの時の俺は弱かったからな」

 

「そんなことはないぞ。あの頃の一夏だって強かった……」

 

「だけど、俺はあの時、お前を助けてやれなかった」

 

 そう、俺は弱かったんだ。箒を助けたい。そう思って立ち向かったら、あっさりとやられてしまった。それだけじゃない。助けるはずの箒に俺は助けられた。

 

 その時、俺は誓ったんだ。強くなろう。箒や千冬姉、春二を守れるくらい強くなろうって。

 

 気がついたら、俺は箒のことを抱きしめていた。

 

「い、一夏!?」

 

「……会いたかった。ずっと箒に会いたかった。六年前のあの時から箒と会いたかったんだ」

 

「一夏……」

 

「箒……」

 

 ふと、箒の顔を見ると箒の顔はほんのりと、赤くなっていた。

 

 俺の視界には箒の唇が映った。……キスしたいな。

 

 そう思ってしまい、口を近づけた。

 

「い、一夏?」

 

 箒は驚いていたが、逃げようとせずに受け止めようとした。

 

 唇が重なり合うその直前、

 

キーンコーン カンコーン。

 

「い、一夏! 授業が始まるぞ!」

 

「そ、そうだな!」

 

 予鈴が鳴り、俺たちは我に返り、離れた。ううっ、あともう少しだったのに。でも、なだ付き合ってるわけじゃないんだから、まずは告白しないと。

 

 俺は走りながら、ふと伝え忘れていたことを思い出した。

 

「箒」

 

「な、何だ。一夏」

 

「その、綺麗になったな。見違えたよ」

 

「っ!」

 

 俺がそう伝えると、箒は顔を真赤になった。……可愛いな。

 

 パシィィン!

 

「早く席に着け、バカ者」

 

「すいませんでした……」

 

 遅れたことで、千冬姉に出席簿で殴られた。




ついに再会した一夏と箒。一夏がずいぶんと積極的。

次回はあの人登場。

次は幻夢を更新します。そしてその次は憑依を更新……しようと思っていたのですが。その前に予告していたハイスクールD×Dと閃乱カグラのクロスオーバーを書きます。
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