ISビーストブラスト   作:汰灘 勇一

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第六話「セシリア・オルコット」

春二Side

 

 どうも、織斑春二です。今は一時間目が終わり、休み時間になったのですが。

 

 一時間目から死にかけています。

 

 授業内容がまったくといっても良いほど分からない。なのに一兄は平気な顔をしている。

 

「まあ、俺はお前と違って予習したからな」

 

「そんなあ……」

 

 こんな生活で、僕の体はもつのかな?

 

「ちょっとよろしくて」

 

「はい?」

 

 一兄と話していると、金髪縦ロールの女の子が話しかけてきた。

 

「あ、あの、君は誰?」

 

「なっ! あ、あなたはわたくし知らないのですか?」

 

「うん、知らない」

 

「……セシリア・オルコット。イギリスの代表候補生。専用機はブルーティアーズ」

 

 困惑する僕の横で一兄が教えてくれた。

 

「ほう、あなたは結構物知りなんですね」

 

「一兄、代表候補生って何?」

 

「簡単に言うと、千冬姉の劣化版だ。雑魚に変わりない」

 

 とんでもないことをいう一兄。相変わらず口が悪いね一兄は。

 

「あ、あなた! わたくしが雑魚ですって!」

 

「少なくとも、俺よりは弱いと思っている」

 

 ……まあ、一兄からみたらそうかもね。でも、まだあまりISで戦ったことはないよね。

 

「わ、わたくしがあなたより弱い? あなたたちは男性なのにISが動かせるというだけで入学しただけでしょう? わたくしは専用機を……」

 

「専用機なら、俺も持ってるぞ」

 

 そう言って一兄は右腕のガントレットを見せた。えっ?

 

『い、一夏君って専用機持ってたの!?』

 

「しかも、束さんのお手製のな」

 

「「「ええええっ!?」」」

 

 これは僕を含めクラスにいた全員が驚いた。

 

 あ、あの束さんの作ったIS……。

 

「……機密事項を勝手にしゃべるな」

 

 すると、千冬姉が出席簿で一兄の頭を殴ろうとした。だが、一兄はあっさりとそれを避けた。

 

「ごめん、織斑先生」

 

「……まあ、いい。授業を始めるぞ」

 

 千冬姉は教壇に立ち、授業を始めようとしたが、ふと何かを思い出したようだ。

 

「その前にクラス代表を決める。代表というのはまあ、学級委員みたいなものだ。自薦他薦どちらでも構わない」

 

 クラス代表か……あまりそういうのはやりたくないな。

 

「はい! 私は織斑一夏君がいいと思います!」

 

 一兄がクラス代表か……うん、強いし、あってる気がする。

 

「じゃあ、私は織斑春二くんを推薦します!」

 

「えっ!? 僕!?」

 

 何で!? 僕、大して強くないよ!

 

「織斑兄弟二人だけか。ちなみに他薦されたものに拒否権はない」

 

 お、横暴だ。この人は鬼だ!

 

「待ってください! 男子が代表なんていい恥さらしです! 納得できません!!」

 

 すると、オルコットさんが反論してきた。恥さらしって酷くない?

 

「それにわたくしは入試で教官を倒したエリートですわ! わたくしこそが、代表にふさわしいですわ!」

 

「教官なら、俺も倒したぞ」

 

「僕もだよ」

 

「なっ!? 教官を倒したのはわたくしだけと聞きましたけど……」

 

「女子ではって話なんじゃないの?」

 

「……」

 

 一兄に言われて、黙り込むオルコットさん。まあ、そうだよね。ちなみに僕は倒したというより、先生が自爆しただけなんだけどね。

 

「で、ですが、あなたと戦ったのが……」

 

「ちなみに俺が倒したのは千冬姉だぞ」

 

「「「ええっ!!」」」

 

 クラス中のみんなが驚いた! 本当なの!? 一兄が世界最強の千冬姉を倒したの!?

 

 みんなは一斉に千冬姉のほうを見る。千冬姉はやれやれと肩をすくめている。

 

「本当の話だ。私は一夏に負けた。一夏はモンドグロッソに出場すれば間違いなく優勝するだろう」

 

 ほ、本当に一夏は千冬姉を倒したんだ。

 

「まあ、その話はまた今度だ。代表だが、来週の月曜日アリーナで対戦を行う。まず、セシリア対春二。そして、勝者が一夏と戦う。これでいいだろう。ああ、代表には副代表を決めてもらうぞ」

 

「俺はそれで構わない」

 

「わ、わたくしも構いません」

 

「決まりだな。では、授業を再開する」

 

 そう言って、千冬姉は授業を再開した。……って、ちょっと待って! 僕の意見は無視ですか!?

 

 

 




ついにセシリアさん登場。これから、どうなるのでしょうか……。

次回はあの部屋騒ぎを書こうかな。
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