超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth1 Origins Alternative   作:シモツキ

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あとがき

初めましての方は初めまして、感想やら誤字報告やら近況報告やらでやり取りした方はお久しぶり、どうもシモツキです。

えー…はい、まぁ取り敢えず皆さん落ち着いて下さい。『何だよ、エピローグのその先のストーリーがあるのかと思ったらあとがきかよ』とか思ってるかもしれませんが、一先ず落ち着きましょう。というか、本編の後にあとがきがあるのは至極当然の事じゃないですか。…と、いう訳で今回は私のあとがきに付き合ってもらおうと思います。……あ、もう既に感じているかもしれませんが、ちょくちょく文庫本のあとがきかと突っ込みたくなる様な表現をします。…だってやってみたかったんだもの。

 

さて、前書き(あとがきの前書き…?)はこの位にして、あとがきのメインに入ろうと思います。あとがきのメインってなんだ、あとがきってそもそもサブ的な立ち位置だろう…とも思いますが、まぁ良いのです。

最初は…書き終えた感想ですかね。えー…こほん。

 

むずっ!物語書くのむずぃ!超むずぃ!めっさ疲れた!

 

…って感じですかね。多分これは他のハーメルン内作家さん…どころか本職の方も思ってるんじゃないでしょうか。小説は文書が書ければ一応形になるので、他の創作物より特殊な技術が要らないから楽…なんて言う方もいますが、逆に言えば文章だけで全て表現しなければいけないが故の難しさもあると思うのです。……いや別に楽しくなかった訳じゃないですよ?自分の想像を形にして、しかもそれを単なる妄想ではなく曲がりなりにも『作品』として公開してきた事は本当に楽しかったですし、やって良かったと思っています。…そもそも趣味の範囲、利益も責任も無い事ですからね。私個人としては無利益二次創作だろうが作り始めて公開もしてるのであれば、生み出した作品自体や応援して下さってる(=応援したいと思わせた)方々への責任を感じるべきだと考えていますが、それはまた別の話。詰まる所、創作のマイナス面よりプラス面の方がずっと大きかったから最後までやった訳です。という訳で感想は以上、感想は言い出すとキリがないですからね。

 

ここからは本編関連の話をしましょうか。…あ、一応言っておきますが、当然これ以降は暫くネタバレとなる要素が多岐に登場するので、まだ本編を見ていない方は本編を見るかある程度飛ばすかをお勧めします。まとめて公開された訳でもないネット小説をあとがきから読む人がいるかどうかは謎ですが。

まずは、ダブル主人公の一角であり現状唯一の名有りオリキャラ、イリゼの事ですね。彼女の産まれるまでの経緯を話しましょうか。…こほん、

 

--------彼女が産まれたのは紀元前。オデッセフィアの女神であったもう一人のイリゼが……

 

と、言うのは『作中での』イリゼの産まれですね。数十文字程無駄使いをしてしまいました、ごめんなさい。

それでは改めて…実は、元々イリゼはこことは別の場所(他の小説投稿サイトではないですよ)で産まれたキャラなのです。しかも、そっちは複製体ではなくオリジナルの方のイリゼです。なのでそっちのイリゼの設定を参考…というか流用して産まれたのが主人公のイリゼという訳です。

こんな感じで産まれたイリゼですが、正直『全体的に薄いキャラだなぁ』と言うのが作者としての感想です。もう一人の主人公であるネプテューヌが個性の塊であり、本作が処女作と言う事で無難な性格にまとめたのですが、もう少し個性強くしても良かった様な気がします。

続きまして既存メインキャラ達の説明を。当然既存なので大きな変化は与えず、どちらかと言えば再現に努めていた感じですね。ですが、プラネテューヌ内でのユニミテス戦におけるネプテューヌやネプテューヌが負のシェアの柱に突入する前のノワールなど、時折独自色を入れました。それについては、各キャラに私の思い描く一面を付加させたという感じですね。ただ、キャラ崩壊させるのは私の性に合わないので、あくまであり得そうな域に留めておきました。…と、留まってますよね?

思い描く一面、というとシアンやフィナンシェの様な名有りサブキャラ達もそれなりに付加させたと思います。これは特に男性キャラですね。全体的に原作での『憎めないし根っからの悪人ではないけどしょうもない、アレな人達』から、『しょうもないしアレだけど、根は善人の様だし稀に見せ場もある人達』へと変化したと思います。味のあるサブキャラになってると感じてくれたら幸いです。

次は文章、表現関連といきましょうか。これは…正直反省点だと思っています。多くの方が気付いていると思いますが、前半と後半で大きく作風が変わってしまいました。具体的に言うと、原作からの台詞流用が多く地の文が短めの前半と原作台詞があまりなく、地の文がやけに多い後半という形ですが…これは駄目ですよね。狙ってやったなれともかく、書いてるうちにそうなってしまったのですから駄目駄目です。本当にごめんなさい。…で、こうなってしまった原因(言い訳にもなりますが)として大きいのは、先に上げた原作からの台詞流用だと思います。原作プレイヤーの方はご存知の通り、原作のイベントパートは基本的に地の文のない、会話のみで進む形となっています。その背景や立ち絵、効果音だけでは表現しきれない部分を会話で説明している、地の文を必要としない原作会話をほぼそのまま流用した為に、地の文が少ない構成になっていたのだと思います。……え、だから何だって?…そ、そりゃ他の作者さんへのアドバイスですよ。まさかただただ反省を漏らしてただけな訳ないじゃないですか、やだなぁ。

……ごほん。要は前半は私以外の人による表現が混じっていたという事であり、元来私は地の文を多めにするタイプ(の様)です。これの理由は簡単で、私が色々と説明したい性格だからです。お分かりの通り後半の地の文には無駄…ではないと思いますが、無くても物語としては困らないものが割とあります。それプラス独自の会話(=地の文がある事前提の台詞)の結果、後半は地の文の比率が高くなった訳です。小説は、ギャグ要素がメインの場合は会話が多く、ミステリーやバトル要素がメインの場合は地の文が多い傾向がある(私の偏見も多少有り?)ので、私は後者向きという事になるかもしれませんね。…二次創作をたった一作品作っただけで判断出来るのかはかなり怪しいですが。

 

あぁ、そういえばもう一つ本作を作り終えての感想…というか、驚いた事があります。作り終えてというか、第九十九話辺りからですが……寂しい、って感じる様になりました。まだ終わらせたくない、って思う様になりました。自分で作った作品なのに、本作が最初で最後の作品なんて事はないのに、それでも『最終回』を迎える事が辛くなりました。

……やっぱり、好きなものが終わってしまうのは残念ですよね。

 

それで。だからと言って、ではないですが…

 

続編、作ります。制作決定です。

 

はい皆さん喜んでー、感想欄でも多少触れはしましたが、正式に制作決定の文字が出たのはここが初めてですよー。

…おっと、次に貴方達はこう言う!『あ、やっぱりね』と。ふふーん、読者の皆さんの考えている事なんて、私には全てお見通しなんですからね!

……などという冗談は置いといて、実際皆さんやっぱりと思ったのではないですか?上記の通り続編については感想欄でも触れてますし、本作中でも原作の二作目(Re:Berth2)に繋がる様に一部設定や登場キャラ変更をしてたんですから。…あ、ここで一つ言っておくと、最初から本作は単発では終わらせないつもりでしたが、執筆開始直後と後半とでは二作目との繋げ方を少々変更しているので、本作の序盤部分には中〜終盤との矛盾点があるかもしれません。

なんと、本作は最後まで読んだ後、あるかもしれない矛盾点を探すという目的で再度最初から読む事が出来ます。ゲームにおける二周目的感覚をネット小説で味わえるなんてお得ですね。更に矛盾点があった場合、それを指摘してくれれば私もすぐ矛盾点の解消が出来る上、設定や描写の齟齬を発生させてしまった事を上手い事誤魔化せるので、一石二鳥どころか一石三鳥です。やったね。

さてさてでは、ここでその続編のタイトル公開といきましょうか!はいではご注目!続編のタイトル、それは……

 

『超次元ゲイムネプテューヌ Origins Interlude(仮)』

 

です。……あ、最後の(仮)は正式決定ではない、という意味で付けているのであり、(仮)まで含めてタイトルという訳ではありません。それと、『Re;Berth2』がタイトルに組み込まれていない事とInterludeの意味から分かる通り、これは本作とRe;Berth2編との間の物語で、本作の後日談でありRe;Berth2編の前日談という位置付けとなっています。

何故、Re;Berth2編ではなく中間の物語をやるのかというと、一つは本作で思ったよりラブコメやサブイベントが出来なかったからです。ラノベ、特にラブコメ要素のある作品をそれなりに読んでる方は分かると思いますが、本編の中にやりたい事全てを入れるのはかなり難しいのです。勿論最低限のラブコメやサブイベントは本編に入っていますが、入れ過ぎるとストーリーの進行が遅くなってしまいますし、主人公がいない場でのイベントは描写し辛い(群像劇スタイルなら別)為、それらを消化する番外編を作るかライトノベル雑誌的なのに掲載(その後、数話分をまとめる&一部書き下ろしして単行本に)する場合が多いです。なので、作品としてはそういう立ち位置になると思います。……本編連載中に同時進行でやるのがベストだったんですけどね、ほんとは。

もう一つは、違和感が出来るだけ少ない形で二作品を繋げる為です。本作中でも上手く繋がるよう工夫しましたが、そもそも原作であるRe;Berth1とRe;berth2は繋がりのない別次元という設定なので、全く違和感無く二作を繋げる事はほぼ無理だと思います。それでも少しでもその違和感を減らしたいと思い、二作を繋げるパイプ的な存在としてOrigins Interludeを執筆する予定となった訳です。後はまぁ、ちゃんと政治してる女神を描写したいとか、掘り下げが出来なかったメーカーキャラ達の個性を発揮させたいとか、そんな感じの思いもあったりします。作風としては、ギャグパートは会話多め地の文少なめ、真面目パートは地の文多め(会話はその時々で変化)という複合型っぽい感じになるでしょうか。もしこんな展開を見てみたい、このキャラが本編後何してるか気になる、という場合はリクエストしてくれれば出来る範囲で書きますので、どんどんリクエストして下さい。…あ、コラボも受け付け中ですよ。本編終了後だとイリゼが女神化不能なので、少々打ち合わせが必要になりますが。

 

そんな次回作ですが、平常運転が売り(?)のシモツキさんの本領発揮と言わんばかりに、今まで通り今週の木曜から開始!……とは、残念ながらいきません。でも別に暫くお休みをするとか、全く別の作品を作る(構想はあるので、別作品を作る可能性は低いですがゼロではありません)とかではないです。

じゃあ何をするのかって?皆さん、少し本作を見返して見て下さい。従来の二次創作にはあるものが無いと思いませんか?そう、キャラ紹介です!更に言えば設定解説なんかも無かったりします!いやーこれは不味いですね、設定を考えたり設定を見たりするのが大好きな私としては由々しき事態です。

という訳で、もう少し本作は話数が増えます。設定解説はともかくキャラ紹介があとがきの後ってかなり無茶苦茶な気もしますが、今更言っても後の祭り。次回以降は気を付けようと心に刻みつつ、書いていこうと思います。…キャラ紹介には既存キャラも載せますよ?原作をあまり知らない人もこれを見れば大丈夫!無論キャラ紹介に載せるのは本作における説明であり、原作での事を知りたいのであれば原作をプレイするなりwikiを見るなりした方が良いですけどね。

それと、設定や用語についてよく分からない部分があるのであれば感想欄なりメールなりで教えて下さい。それについてはきっちり設定解説に載せようと思います。元々原作は詳しい設定が公開されてなかったり細かい所が設定されてなかったりしますし、そこに私が独自解釈を入れた部分も結構ありますからね。そしてやはりこちらも本作における設定解説です。原作に通用しない点や矛盾してる点も存在する可能性があります(敢えて設定変更したのではなく、単に私が原作での設定を知らなかっただけのパターンもあるかもしれません。そこはご容赦下さい)。

 

うーん、作品関連で話す事はこれ位でしょうか。…結構あとがき書くの楽しいですね。某あとがき作家さん並みにしょっちゅうこっちゅう長いあとがきを書く事になるのは辛そうですが、たまに書く分には普通に楽しいと思います。…ぶっちゃけた話、変に縛りが無い分本編より書きやすかったかもしれません。次のあとがきが楽しみです。

後は…本職の作家さん宜しく、日常出会った事を話すのも一興ですが、そんなに面白いネタもありませんし、余ったページを埋めるというノルマが無い以上、わざわざする必要もないですね。という訳でそろそろまとめに入っても良いのですが…その前に、私の作る作品全体での思想…なんて大層なものではないので、こういう作品にしたいなぁと思ってる事を語りましょうか。

まず、私はオリキャラや他作品キャラ(本作にはいませんでしたが)が活躍し過ぎる事を避けています。これは私のページにおける『原作を尊重する』と同じ意味で、早い話がメアリー・スー状態にしたくない訳です。クロスオーバーはまさに夢の共演だと思いますし、IFも面白いからこそ作られるのでしょう。しかし前提としてそれ等は基本二次創作で、それはつまり一次創作(原作)があるという事です。そして本来は一次創作内だけで回っていた筈のところに存在しない、謂わば異物であるキャラが登場して活躍し過ぎるのは、ある意味で原作を蔑ろにしている様に思えるんです。だから、私の作品に登場するオリキャラやネプテューヌシリーズ以外のキャラは皆、原作キャラにちょくちょく助けられたり時には敵に負けたり、或いはそもそも活躍の機会が限られてたりする事になります。原作愛あってこその二次創作ですもんね。

それともう一つ。私はハッピーエンドが大好きです。最近は『慈悲なんてない、非情で残酷な世界で泥を啜り、全てを犠牲にしながらも血生臭く生き残る』なんて物語が半ばご都合主義へのアンチテーゼの様に有名になったりしていますが、私はあまりそれを好みません(駄目、とは言いません。私の好き嫌いですから)。多少ご都合主義でも、皆幸せで終わるハッピーエンドの方が好きです。だってそうじゃないですか。自分の作品というのは自分の自由に創れる世界で、その世界の住人は皆自分で産み出した存在です。ならば、どうにか出来る範囲の人全てを幸せにしてあげたいと私は思います。せっかく自由に動かせる世界なら、現実よりも楽しく幸せな日々を過ごさせてあげたいじゃないですか。ネプテューヌシリーズを原作にしたのは、その思いに合いやすかったというのが理由の一つだったりしますし、先に上げた男性サブキャラが特にその影響を受けていた様な気がします。勿論、悪い事をすれば何かしら報いを受ける可能性は高いですし、悪い事をしてなくても辛い目に合うかもしれません。それでも、どんな敵キャラ、悪キャラでも一つ位は良い面を付加させるつもりで書いてますし、最終的にはいつもハッピーエンドになる様ストーリーを進めています。偽りかもしれませんが、薄っぺらいのかもしれませんが…私の創る世界の中で位は、皆幸せでいてほしいんです。

……ちょっと真面目な話しちゃいましたね。陽気で頭おかしめのシモツキさんらしくなかったかもです。まぁこの事は本作は勿論、今後の作品全てにまつわる、私の作品の根幹的なものなので、今後読む時も『シモツキの作品だから、これも甘ちゃん世界なんだろうなぁ…』とでも思っていて下さい。その上で、『…まぁ、それも悪くはないのかもね』なんて思ってくれたら嬉しいです。

 

大分色々と書きましたし、あんまり長くやり過ぎると飽きられそうですからそろそろ締めに入りましょうか。最初の方でも書きましたが、本作は楽しく書く事が出来ました。特にパロディが顕著で、第二話以降一度も休む事なく出来たのはやはり楽しさ故だと思います。休む事なく、というと週二ペースの更新を最後まで続けられましたね。これについては自分を褒めてあげたいです。定期更新お疲れ様、私!……なんてね。

それでは、最後は謝辞を。まずは原作の製作者(製作チーム)とハーメルンの運営陣さん。貴方達がいなければこの作品は生まれなかったでしょう。形としては本作の産みの親は私ですか、同時に貴方達も本作の産みの親です。

続いて誤字報告して下さった方やアンケートに答えて下さった方にも感謝です。貴方達のおかげで本作の質は上がっていると思います。貴方達もまた、本作における製作サイドなのですよ。

更にお気に入り登録して下さった方達や感想を書いて下さった方達。他者に評価されたくて本作を書いた訳ではありませんが、実際に好評価を受けると嬉しいものですね。皆さんによって私のモチベーションはかなり上がりました。

最後に、こうして見て下さった皆様全てに感謝を述べて、あとがきとさせて頂きます。本当に、ありがとうございました。

そしてもし今後も私の作品を期待し読んで下さるのなら、私は皆さんの為にも頑張りますので、応援宜しくお願いします。また作品で、あとがきで皆さんと会える事を楽しみにしています。

 

では……願わくば、皆様にささやかながらも温かな幸せがあらん事を。




今回のパロディ解説

・おっと、次に貴方達はこう言う!
ジョジョの奇妙な冒険第二部、戦闘潮流主人公、ジョセフ・ジョースターの名台詞の一つのパロディ。えぇ、例えあとがきだったとしてもパロディはしますとも。

・某あとがき作家
ライトノベル作家、葵せきなさんの事。まぁこの方以外にもあとがきが特徴的な作家さんはいますので、皆さんの思い浮かべた作家さんのパロディだと思って下さい。

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