超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth1 Origins Alternative   作:シモツキ

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本稿は本作に登場した機動兵器に関する解説です。しかしキラーマシン系統以外は殆ど無く、各キラーマシンも共通部分が多く、何より本稿は一部を除いて読まずとも問題ないと言えます。あくまでロボ好きな作者の趣味で設定したものの解説ですので、読み飛ばしてもらっても構いません。他の解説同様、指摘や質問、要望があれば追記・修正致します。


機体解説

キラーマシンシリーズ

 

キラーマシン

 

所属・アヴニール、ルウィー教会部隊、野良

設定開発・アヴニール

生産形態・量産型

主推進器・底部大型ホバーシステム

武装

大型重鋲槌×1

大型重戦斧×1

胸部重粒子砲(ビームブラスター)×1

機構装甲尾×1

 

アヴニールによって開発されたキラーマシンの初期型。高馬力重装甲でありながらホバーシステムにより高い機動性を誇り、近距離を中心とした高い戦闘能力を持つというコンセプトはキラーマシンの根幹であり、初期型の本機もそれを満たしている。そして、後期のキラーマシン及びパンツァーシリーズにも共通する事だが、無人機故にパイロット関連の費用やリソースを一切必要とせず、同時にパイロットの安全を無視した強引な機動も取れるという大きな利点を有する。初期型故の無駄の多さや後期型と比べた場合の各種性能の低さはあるが、その分コストは低い(あくまで相対的に)為、量産機として使い易いという意見も少なからずあった。

 

大型重鋲槌

右腕部に装備される棘付きハンマー。特殊機構の無い単純な武器で、運用方法も重くて硬い武器を高馬力で振り回す、という至ってシンプルなものとなっている。

大型重戦斧

左腕部に装備される片刃の戦斧。打撃と切断という違いはあるものの、こちらも鋲槌と同様の扱い方をする。しかし攻撃部位の関係で、若干こちらの方が扱い辛い。

胸部重粒子砲(ビームブラスター)

胸部に内蔵されている固定兵装。本機唯一の射撃兵装であり、最大の破壊力を誇る。しかし使用時には胸部装甲を展開し内部を露出させる必要がある、連射が利かず、射角も前方に限られているという弱点も多い。

機構装甲尾

下半身に該当する部分に装備される武装。分割装甲を採用している為可動範囲が広く、後方への攻撃にも使える他、質量移動による方向転換や姿勢制御にも使用される。

 

 

キラーマシンMK-Ⅱ

 

所属・アヴニール、ルウィー教会部隊、野良

設定開発・アヴニール

生産形態・量産型

主推進器・底部大型ホバーシステム

武装

大型重鋲槌×1

大型重戦斧×1

胸部重粒子砲(ビームブラスター)×1

機構装甲尾×1

特殊機構・試作型高エネルギーシールド発生装置

 

キラーマシンの後継機として開発された機体。キラーマシンの運用データを元に改良が加えられた事で基本性能が向上し、更に機体各部の最適化によってペイロードに余裕が出来た分、試作型の防御システムを導入している。しかし改良と言っても別格になる程の高性能化ではなく、防御システムも試作段階である為に、前身であるキラーマシンをある程度余裕を持って倒せた人(兵器)であれば、防御システムさえ突破出来れば勝ち目は十分ある、という程度に収まっている。だが逆に言えばキラーマシンに苦戦する相手ならかなりの数を相手にしても立ち回れるという事であり、相手が既存の兵器であれば遅れを取る事はまずない。

 

武装

どの武装もキラーマシンと同様。但し本体が性能向上、最適化がなされた事で運用し易く、真価を発揮し易くなっている。

試作型高エネルギーシールド発生装置

両肩部に装備された防御兵装。防御性能はかなりのものだが展開中は本機も攻撃が出来ず、およそ前面180度しか覆えないという欠点もあり、特に乱戦でその欠点が響く。

 

 

キラーマシンMK-Ⅲ

 

所属・アヴニール

設定開発・アヴニール

生産形態・少数生産型

主推進器・改良型底部大型ホバーシステム

武装

大型重鋲槌・二型×1

大型重戦斧・二型×1

機構装甲尾×1

 

キラーマシンシリーズ及びパンツァーシリーズのデータをフィードバックし開発された機体。それまでの機体に装備されていたエネルギー兵装をオミットし、その分のリソースを基本性能に注ぎ込んだ事によって大幅な高性能化を果たした。それに対応して推進システムや武装も更新されたが、本機の想定敵である守護女神に対しては相手の土俵(基礎能力を活かした正面戦闘)で戦う事となってしまう為、思う様な戦果を上げる事が出来なかった。本機も当初は量産される予定だったが、先行量産がなされた時点でアヴニールが解体されてしまった為に本格生産には至らなかった。

 

改良型底部大型ホバーシステム

キラーマシン共通の推進システムの改良型。元々キラーマシンのホバーシステムは最高速度と直進加速に優れたものだったが、本機のものは更にある程度の跳躍能力を付加されており、運用の幅を広げる一因となった。

大型重鋲槌・二型

機体の性能強化に合わせてアップデートされた武装。とは言っても運用方法は変わっていない為、重量と強度の向上だけに留まっている。

大型重戦斧・二型

鋲槌と同じくアップデートされた武装。槌や斧の達人の動きを再現するOSを搭載する案もあったが、大型機械(且つ無人機)では再現が中途半端にしかならず、むしろ戦闘能力低下に繋がると判断され搭載される事はなかった。

機構装甲尾

唯一変更のなかった武装。しかしそもそも本武装は本体の一部であり、本体強化がそのまま本武装の強化に繋がる為、Ⅱまでより柔軟性と可動速度が上がっている。

 

 

キラーマシンMK-ν

 

所属・アヴニール

設定開発・アヴニール

生産形態・試作型

主推進器・改良型底部大型ホバーシステム

武装

大型重鋲槌・二型×1

大型重戦斧・二型×1

胸部重粒子砲/拡散粒子砲(ビームブラスター/ビームショットカノン)×1

機構装甲尾×1

特殊機構・高エネルギーシールド発生装置

 

アヴニール社の最新鋭試作機。開発コンセプトは『Ⅲの基本性能を維持しながら改良されたエネルギー兵装を再度搭載する』というものであり、そのコンセプトを過不足なく達成している。その結果、本機はそれまでのキラーマシンシリーズの集大成とも言える機体となった。しかしその分コストは高騰している為、量産には向いていない。そもそも本機は実戦試験待ちの試作機であり、Ⅲ同様本格生産が始まる前にアヴニールが解体された関係でアヴニールでは数機しか開発されていない。だが、本機の完成度の高さはラステイション、プラネテューヌ双方で評価され、各国の新型機動兵器開発のデータ取りの為に改めて数機が生産された。余談だが、開発が間に合えば本機には遠隔操作兵装を搭載する案もあったらしい。

 

大型重鋲槌・二型、大型重戦斧・二型、機構装甲尾

Ⅲの物と同様の武装。

胸部重粒子砲/拡散粒子砲(ビームブラスター/ビームショットカノン)×1

新型のジェネレーターを採用し、エネルギー回路と砲身に見直しと改修のなされたビーム砲。出力と射程の強化の他、新たに拡散モードが搭載されている。これは射程こそ短くなるものの効果範囲が広く、高機動の敵への対応力が大きく向上している。

高エネルギーシールド発生装置

研究を重ね、正式採用へと至った防御兵装。最大の欠点だった範囲を改善し、全方位へと展開が可能となった為、数的不利な状況や乱戦でも使い易くなっている。但し、防御中は攻撃出来ないという点は変わっていない。

 

 

ハードブレイカー

 

所属・アヴニール

設定開発・アヴニール

生産形態・試作機

主推進器・改良型底部大型ホバーシステム

武装

大型重鋲槌・二型×1

大型重戦斧・二型×1

胸部重粒子砲/拡散粒子砲(ビームブラスター/ビームショットカノン)×1

機構装甲尾×1

特殊機構

高エネルギーシールド発生装置

対女神用女神化封印システム

 

マジェコンヌの開発した対女神用女神化封印システムを採用した、アヴニール社の試作機の一つ。しかし、本機の頭部から下は全てνと同じであり、頭部も封印システムを搭載したのみなので、実質的には封印システム搭載型キラーマシンMK-νである。その為性能や武装はνと変わらず、むしろ頭部のサイズはそのままにパーツを追加した為レーダーやセンサー用機材が割りを食い、索敵系の性能はやや低下している。だが、それまで敗北を重ねていた女神に対しては完全に優位に立てる機体であり、想定外の事態が重ならなければ女神一行に勝利していた可能性もある。また、本機は稼働実験や耐久テストの段階の機体である(=実戦試験段階に至っていない)為、ソフト面の安定性にも欠ける。

 

武装・特殊機構

νの物と同様。

対女神用女神化封印システム

頭部に搭載された、文字通りのシステム。効果範囲内のシェアエナジーの活動を乱す事で女神化を封印しているとされている。名称は対女神用だが、シェアエナジーを利用してる生物やシステムには例外無く効果を発揮するシステムである。但し、封印システムの想定を超えた規模のシェアエナジーや女神の場合は封印出来ない。

 

 

パンツァーシリーズ

 

所属・アヴニール、ルウィー教会部隊、野良

設計開発・アヴニール

生産形態・量産型

主推進器・無し(四脚による移動)

武装

高硬度伸縮型アーム×2

重粒子砲(ビームブラスター)×1

 

キラーマシンとは別系統の機動兵器。重戦車の延長線上に位置する機体の為キラーマシンに比べると機動力に大きく劣り、近接格闘能力もあまり高くは無いが装甲強度と遠距離火力は全く劣らない為、遠距離からの殴り合いや拠点防衛であればキラーマシンに引けを取らない。キラーマシンシリーズの台頭以降新型の開発は殆どされなかったが、これはアヴニールの研究開発のメインがキラーマシンシリーズに移ったから、というだけでなく、パンツァーシリーズがシンプル且つ完成度の高い機体故に、パーツ単位でのアップデートによる性能向上が容易だからという事もある。また、アヴニール社の大型機動兵器群の中では比較的安価で整備もし易いという点から、数を揃えるのに適しているともされている。

 

高硬度伸縮型アーム

機体両脇に装備されたアーム兼近接格闘兵装。稼働範囲はあまり広くないが、伸縮によるレンジの変化と高い強度により、当てる事が出来ればかなりの威力が期待出来る。

重粒子砲(ビームブラスター)

本体中央に内蔵されたエネルギー兵装。キラーマシンの物と同系列であり、威力はキラーマシンに若干劣るが連射性においては若干こちらが上回っている。

 

 

エミカル

 

所属・パッセ

設計開発・ラステイション工業団

生産形態・試作型

主推進器・脚部中型スラスター×2

武装

54㎜携行重機関砲×1

大型両刃重剣×1

特殊機構

脚部ローラー×2

追加装備用ハードポイント(多数)

 

パッセが主導し、ラステイションの中小企業が中心となって開発された試作型有人機動兵器。『完全な人型』をコンセプトとして開発された本機は元々、パッセの先代社長が考案したものだった。だが技術と資金不足で開発は停滞しており、パッセが科学技術博覧会で最優秀賞を受賞するまではとても実戦運用出来るレベルではなかった。しかし受賞を機に資金の問題が解決され、マジェコンヌの脅威に対抗する為の兵器が必要だと考えた中小企業が参加する事で大きく開発は進み、守護女神戦争(ハード戦争)末期に遂に数機の試作機がロールアウトするに至った。ただ、ツインアイではなくゴーグルアイを採用している事や腕部脚部の長さの比率が人と若干違う事などからも分かる通り、完全な人『型』であり人をそのままスケールアップした形状の機体ではない。本機はキラーマシンと比べると総合性能に劣り、問題点も数多い機体であったが、アヴニール社の機動兵器とは逆の(暴走の危険性の無い)有人機てあり、後継機は開発費用や時間に見合うだけの機体となると見込まれた為、後にラステイション国防軍の機動兵器の雛形として採用される事となった。

 

脚部中型スラスター

両脚部に搭載された推進器。ホバーシステムに比べると燃費が悪く操作が難しいが、跳躍を含めた立体的な機動力に長け、急加減速性能もホバーシステムより高い。

54㎜携行重機関砲

左右どちらかの腕で保持する携行火器。連射系兵装としては十分な威力と連射性を持ち、攻撃、迎撃、牽制と機関砲としての役目をどれも一通りこなせる性能を持つ。

大型両刃重剣

左右どちらかの腕で保持する近接格闘兵装。キラーマシンシリーズの戦斧より切断力が高く、軽量でもある為取り回しに長けるが、その分運用にはそれなりの技術が必要。

脚部ローラー

両足裏に内蔵されている移動用装備。スラスターによる移動より低燃費且つ操作が楽である為、長距離移動やエネルギー節約等、様々な場面で活用される。

追加装備用ハードポイント

機体各部に搭載されたアタッチメント。本機は試作機である事、人型故の拡張性の高さを存分に活かす事、外付け装備による性能変化等を理由として用意された。


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