超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth1 Origins Alternative   作:シモツキ

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第七十二話 決着、そして次の戦いへ

敵はおろか味方の虚すら突いた一撃。メインカメラという、性質上装甲に覆われる事のない場所へと放たれた太刀は、重力による加速に後押しされた事もあって根元まで突き刺さり、キラーマシンの頭部に穴を開けるに至っていた。

そう、それは絶体絶命のピンチから一転、圧倒的なまでのチャンスを手にした瞬間だった。

 

「こんぱッ!あいちゃんッ!」

 

太刀を頭部から引き抜きながらわたしは叫ぶ。今の一撃はキラーマシンにとって重大なダメージではあるものの、致命傷を受けた訳でもなければ行動不能に陥る訳でもない。むしろ視界を奪われたキラーマシンは闇雲に攻撃を始める可能性すらあり、決して余裕がある状況ではなく、ましてや惚けている場合でもなかった。

 

「……っ…やるわよコンパ!」

「は、はいですっ!」

 

わたしの言葉で正気に戻ったこんぱとあいちゃんがキラーマシンに向かって走る。それを見たわたしは少しでも二人に攻撃がいかない様キラーマシンの後頭部を蹴りながら背後の床へと飛び降りる。案の定、わたしを追う様に振り向くキラーマシン。

 

「トドメは…任せたよッ!」

「任されたわ!喰らいなさいッ!『ラ・デルフェス』ッ!」

「このチャンス、絶対に無駄にしないです!『コンパ・ラブ・ハート』っ!」

 

目を合わせ、一気にキラーマシンの側面にそれぞれ回り込むこんぱとあいちゃん。そして、こんぱは注射器を、あいちゃんは右手を掲げて同時に魔法を解き放つ。

ゼロ距離から放たれた二つの魔法は、防御はおろか二人を認識する事すらままならないキラーマシンの腰椎部関節から…否、その周囲の装甲を溶かしながら入り込み、縦横無尽に駆け巡る。各部関節から漏れる魔力光、内側から弾き飛ばされる装甲、機体内部を食い破り倉庫内へ姿を現す二人の魔法。そして……

 

「■■…■ー…ー……」

 

激しい金属音を立て、床へと倒れるキラーマシン。電子音とスパークもものの数秒でぱったりと消え……偽者の女神が従える無人の機動兵器は、物言わぬ鉄塊となった。

 

 

 

 

「私達が急いで倒す必要はなかったみたいね…それじゃ、こっちもそろそろ終わりとしましょ、偽者さん」

 

私と同じ容姿で私を睨んでくる偽者の私に大剣の切っ先を向ける。先程の打撃で偽者の動きが僅かながら悪くなった事と私がサイバーコネクトツーの動きや戦闘面での特徴を理解した事で彼女との連携の質が上がった(サイバーコネクトツーの方は別次元の私と面識があったからか、最初からある程度私の動きを分かっていてくれたわ)事で更に私達は優勢となり、勝利目前と言える段階にまで来ていた。

 

「…マダダ……」

「まだ?そのまだってのは勝つ事を諦めてないって意味かしら?そうならその闘志は認めてあげるわよ?」

「……ッ…!」

「な……っ!?」

 

口元をほんの少し緩め、偽者へと向けていた大剣を肩に引っ掛ける私。敵が直ぐ近くにいる時にすべきでは無い動きをしたのは別に大剣を持つ手が疲れたから肩で支えようと思った訳ではない。これは偽者にアクションを(出来るならば私への攻撃を)取らせる為の誘発行為。それを見た偽者の私は一瞬の沈黙の末……反転し、倉庫の出入り口へと突進する。攻め入れるチャンスに攻撃とは間逆の選択を下した偽者の私に驚愕し、次の瞬間には追おうとするサイバーコネクトツー。そんな彼女に対し私は、

 

「予想通りね…私としては当たって欲しくなかったけど」

 

手で、彼女を制止させる。当然、サイバーコネクトツーにとって不可解な行動を取った私に、彼女は怪訝な表情を浮かべて理由の説明を求めてくる。

 

「…何か、策があるんですか?」

「いや無いわよ?」

「ですよね、ノワール様の策なら…って無いの!?あ…無いんですか!?」

「あぁ、無いってのは策を弄するまでも無いって事よ。それと…ここからは、私に任せて頂戴ッ!」

 

床を蹴り、偽者の後を追う私。もしここが草原や空の様に障害物が殆ど無い場所なら追い付くまでに結構な時間がかかっていたかもしれない。けど、幸いにもここはコンテナという障害物がある倉庫内。しかも偽者の私はコンテナや壁に衝突しない様カーブ時には若干ながらスピードを落としている。慎重なのは良い事だし、安全を考慮するのは必要な事ね、でも……

 

「--------そんなんじゃ、私から逃げ切る事は出来ないわよ?」

「クッ……」

 

偽者が出入り口にたどり着く寸前、彼女の後方から刃が走る。そのままでは確実に喰らうと察知した偽者の私は横へ回避。再び私と偽者とが対峙する。

 

「よくもまぁ逃げるわね。貴女特性『にげあし』でも持ってるんじゃない?」

「…………」

「…観念する気は無いって顔してるわね…けど、もう逃す気はないわよ?」

 

言うが早いか私が接近、偽者もこの状況では逃げようもないと判断したのか自身の大剣を構えて迎え撃つ。そして数度の攻防。互いが振るう大剣同士の激突で火花が散り、腕に重い衝撃が走る。

 

「……ジャマヲ…スルナッ!」

「邪魔?はっ、何が邪魔をするなよ…私達女神の邪魔をしてるのはあんた達でしょうがッ!」

 

力尽くで押し切ろうとする偽者の圧力に、真っ向からぶつかる私。ここにおいては力を抜いて避け、相手が体勢を崩したところを攻撃するという選択肢も勿論あった。けど、今は、この相手には…逃げる事を定石としている偽者の私相手には例え戦法であろうと逃げる選択はしたくなかった。

 

「逃げるのは結構、隠れるのも構わないわ。逃げずに戦えなんて身勝手な言葉、自分に対して以外に使うべきじゃないもの」

「コ、ノ……ッ!」

「……けど、あんたは私の姿をしてるんでしょうが…私の偽者として振舞ってるなら、情けない戦い方してんじゃないわよッ!」

 

床を踏みしめ、翼を広げ、身体全体でもって大剣を押し返す。私の言葉に思うところがあったのか、それともここで退いても私の追撃がある事を予測したのか偽者の私も負けじと力を込めてくる。そうなると押し合いの勝敗を分けるのは基礎スペックの差。つまり…

 

「はぁぁぁぁぁぁッ!」

「グァッ……ッ!」

 

大剣を振り抜いたのは本物である私。更にそこから大剣の重量と押し合いの力の余波でもって一回転。一瞬でもって威力の乗った次の一撃を放つ。対する偽者は腐っても私の偽者、辛うじて大剣の腹で防御をするも、体勢の崩れた状態で勢いの乗った私の一太刀を防ぎきれる訳もない。

跳ね飛ばされる偽者の私。私は大剣を腰に構え、追撃すべく追いかける。

交錯する視線。私が見た偽者の瞳は未だ死んでおらず、闘志を浮かべて大剣の切っ先を私に向けようとしていた。ふん、そのしぶとさだけは認めてあげても良いわね。

 

「……ッ!シズメッ!」

 

後ろに腕を引き、私へ向かい真っ直ぐに刺突を放つ偽者の私。もし腕を引いた時点で回避行動を取っていればほぼ確実にその一撃は避けられていた。けど、私はその選択を破棄して接近を続ける。恐怖を感じ、避けた方が良い、避けようと頭と心に訴えかけてくる身体を覚悟でもって押さえ込み、必殺の意思を込めて大剣を振り上げる。

私と偽者の持つ大剣の側面同士が接触し、金切り声の様な激しい音を立てながら擦れ合う。偽者の私の刃が触れ、私の髪が数本宙へと舞う中……私の持つ大剣は、偽者の身体へと届く。

 

「女神ブラックハートの奥義、見せてあげるわッ!『インフィニット・スラッシュ』ッ!」

 

腰構えからの一撃で偽者の私を打ち上げ、そこから飛翔と共に全身全霊の連撃を叩き込む。偽者を斬ると同時に駆け抜け、すぐ様反転し次の一撃を放つ。相手が対応しようとするよりも速く、一切の躊躇を持たずに大剣を振り抜く。

全方位からの連撃を受け、力なく宙を浮く偽者の私。私は大剣にシェアエナジーの刃を纏わせ、一閃の元偽者の私を斬り裂く。

 

「--------女神の真似事をしたいなら、女神の誇りを…国民の期待に応える覚悟を持って戦いに臨む精神を手に入れてから出直してきなさい」

 

私の偽者に背を向け、私は床へと降り立つ。そして片手を掲げ、フィンガースナップ。その瞬間、偽者を斬る瞬間に偽者の身体へと留まらせておいたシェアエナジーが爆発を引き起こし、満身創痍の偽者の身体を灼く。シェアエナジーによる炸裂が収まり倉庫内に静けさが戻った時……偽者の私の姿は--------消えていた。

 

 

 

 

「ねぷねぷーーっ!」

「わわっ、こんぱ!?」

 

ノワールとサイバーコネクトツーちゃんが偽者のノワールを倒して倉庫内での戦闘が終了した瞬間、わたしにこんぱが抱き付いてきた。背丈とスタイルの関係で顔がこんぱの豊かな胸に埋もれかけるわたし。…も、物凄く柔らかいです……。

 

「ねぷねぷ、ねぷねぷぅ…」

「はふぅ……じゃなかった、こんぱどしたの?」

 

こんぱの胸はベールやマベちゃんみたいなワイシャツを着たらボタンがはちきれちゃいそうなレベルではなかったおかげで取り敢えず話せるものの、やっぱりちょっと息苦しいのでボケずに理由を聞こうとするわたし。

 

「どうしたもこうしたもないです!すっごく心配したですよ!?」

「心配?…あ、わたしがビームでやられちゃったって思ったの?」

「はいです…ねぷねぷがミンチより酷い状態になっちゃったんじゃないかって思って、わたし…わたし……」

「う、うん。心配してくれたのは嬉しいけどそれは連想すると寒気がするから言わないで欲しかったかな…」

 

あぁはなりたくないなぁと冷や汗をかくわたし。と、そこでやっとこんぱもわたしがちょっと苦しい状態にあると分かってくれたのか、わたしから離れてくれるこんぱ。…ちょっと残念な気もするけど…わたしはエロ少年とかじゃないからね?うん。

 

「全く、ヒヤヒヤさせるんじゃないわよねぷ子」

「あれ、もしやあいちゃんも心配してくれたの?だったらあいちゃんも抱き着いてくれて構わないよ?あいちゃんなら息苦しくないだろうし」

「ちょっと、それどういう意味よ!っていうかそれねぷ子が言える訳!?」

「わたしは女神化すればスタイル良くなるもーん」

「でも今は女神化出来ないんでしょうが」

 

わたしがあいちゃんにちょっかいを出していた所で女神化を解いたノワールとサイバーコネクトツーちゃんが合流する。

 

「ネプテューヌさんが無事で何よりだよ、友達がいなくなるのは悲しいからね」

「サイバーコネクトツーちゃんも心配してくれてありがと。ノワールは何かないの?」

「無いわよ、別に心配する理由もないし」

「ちょっ!?それ酷くない!?ノワールは分かんないかもしれないけど結構ピンチではあったんだよ!?」

「あはは、大丈夫だよネプテューヌさん。ノワール様が心配する理由もない、って言ったのはネプテューヌさんをどうでもいいと思ってる訳じゃないし」

「……?どゆ事?」

 

サイバーコネクトツーちゃんの言葉に首を傾げるわたし。そんなわたしに対しサイバーコネクトツーちゃんは説明してくれ…ようとした瞬間、何故か顔を赤くしたノワールに止められる。

 

「さ、サイバーコネクトツー!あれは言わなくて良いから!」

「え、でもネプテューヌさん勘違いしてますし…」

「それで良いのよそれで!ね!」

「へぇ…これは何かあると見た、サイバーコネクトツーちゃん話して話してー」

「絶対話しちゃ駄目よ!あんな事……のわぁっ!?」

「さぁサイバーコネクトツーちゃん!今だよ!」

 

ノワールに横から抱き着いてノワールの邪魔をするわたし。それを見たサイバーコネクトツーちゃんは苦笑した後ノワールに謝る様なジェスチャーをし、わたしに伝えるべく口を開く。

 

「えっと、ネプテューヌさんは強い信念と諦めない精神を持っている、だからやられる訳がない…だったかな?…って言ってノワール様の偽者から一瞬も目を離さなかったんだ。ノワール様からあんなに信頼されてるなんて凄いね、ネプテューヌさん」

「へぇー…わたしをそんなに信頼しててくれたんだノワール…」

「う、うっさい!あんたは某ゾンビ魔装少女位タフだって思っただけよ!」

「もー照れ隠しにパロネタするなんてノワールは恥ずかしがり屋さんだなぁ〜」

 

顔を一層赤くしたノワールの頬をつつくわたし。多分だけどわたしは今凄くにやにやしてるんじゃないかなぁ…でも仕方ないよね、ツンデレノワールがデレて且つ可愛い反応してるんだもん。

 

「私がいつデレたって言うのよ!?」

「おぉ!遂にノワールはわたしの地の文まで読める様になるとは…これはもうゴールイン直前だね!」

「す、すすする訳ないでしょ馬鹿っ!あんまふざけてるとあんたも私の偽者みたいな末路を辿らせるわよ!?」

「それは勘弁…あ、サイバーコネクトツーちゃんを怒らないでね、わたしが訊いたんだから」

「そういう配慮が出来るなら私にも配慮しなさいよ……」

 

引き際を見誤ると脅しじゃなくて本当に物理的な反撃を喰らい兼ねないのでそそくさとノワールから離れるわたし。ノワールはさっきまでとは一転し、ツーンとした態度をしながら腕を組む。うーん、今日もノワールのツンデレ具合は絶妙だねぇ。

 

「しかしそれにしてもねぷ子あんた、あの時はどうやって避けたのよ?逃げる余裕あったの?」

「ううん。正直あの瞬間は咄嗟の閃きがなきゃヤバかったね」

「咄嗟の閃き?」

「うん、まぁ口で言うより実際にやった方が分かりやすいかな。ノワール、ここにあるコンテナって壊しちゃっても良いよね?」

「…コンテナ?…まぁ、放置された廃工場だし別に良いけど…」

「なら良かった。じゃああのコンテナ見てて。…よっと」

 

ノワールの了承を得たわたしは倉庫内のコンテナを一つ指差し、皆の視線をそのコンテナに集める。そして皆がコンテナを見つめる中、わたしは手を上へ向けて掲げ……突如、コンテナが空中へと吹き飛ぶ。

 

『……っ!?』

「どう?中々凄いでしょ?」

「ど、どうなってるです?ねぷねぷはエスパー伊東さんだったですか?」

「うんそれ物凄く身体が柔らかい人だからね?超能力者じゃないからね?…まぁコンテナの下を見てよ」

「コンテナの下って……あ」

 

コンテナの下、つまり底面部を凝視する皆。するとそこには刀身を半ばまでコンテナに埋めた、青に近い水色を放つ大きな剣の姿。さて、閲覧者の皆は何か分かるかな?原作ユーザーならもう分かったんじゃないかな?

 

「あれは、ねぷ子がイリゼと連携した時に使った……」

「そうそれ、『32式エクスブレイド』だよ、ビームに焼かれる直前に足元で発動してコンテナみたいに飛んだんだ。ブレイドの方は途中でビームに焼かれちゃってすぐなくなっちゃったんだけどね」

 

打ち出したブレイドを足場にする事で一気にビームの効果範囲から離脱する。それがあの瞬間にわたしが閃いた手段だった。…あ、因みに刃部分は斬れ味落として平べったい棒に近い状態にしたよ?そうじゃなきゃわたしが一刀両断されちゃうからね。

 

「へぇ…ネプテューヌにしては中々妙案じゃない。これは中々凄いと思うわ」

「でしょでしょ?攻撃技を回避に使う、これぞ逆転の発想だよ」

「じゃあ、あの後ネプテューヌさんが姿を現わすまでちょっと時間がかかってたのはどうして?まさかタイミング見計らってたとか?」

「あー…うん、それはね……」

 

サイバーコネクトツーちゃんの質問に頬をかきつつ、天井のある一ヶ所を指すわたし。わたしの指差す先にある天井には人型の…もっと言えばわたし型の穴が開いていて、そこから空の様子が見えていた。

 

「……天井を突き抜けちゃったです?」

「うん…初めての試みだったし打ち出す速度の調整をする時間も無かったから闇雲にやってみたら、物凄い勢いで吹っ飛んじゃってね…」

「それで外に出ちゃったから戻ってくるのに時間がかかった訳ね…」

「よくピンピンしてるわねネプテューヌ…普通なら死ぬどころか身体がバラバラになるわよ?」

「あはは…ほんとに身体がバラバラになるかと思ったよ…」

 

既に老朽化が進んでいた廃工場の天井とはいえ、かなりの勢いでぶつかれば凄く痛い。地面に斜めに刺さってた件といい今の件といい、わたし主人公で女神じゃなかったら普通に死んでるよね絶対……。

 

「まぁ何はともあれ全員無事で偽者を倒せたんだから完全勝利ね」

「そうね、後は偽者が複数体いるかどうかだけど…今日教会を出る前にベールとブランに連絡したら特に見つかってないって言うしネプテューヌの偽者だけが特殊だったんだと思うわ」

「それは良かったです。それじゃ、教会に戻るですか?」

「えぇ、もうここに用はないしさっさと帰りましょ」

「それじゃわたしも同行させてもらいますね」

 

そう言って出入り口へと向かい始めるノワール。勿論わたし達も後に続く。

 

「んー、今回もよく動いたなぁ。ちょっと予想外の形だったけど活躍も出来たしノワールがわたしの事信頼してるって分かったし大満足だよ」

「だ、だからあれは……もう、覚えておきなさいよね…」

「ノワールの照れ顔は言われなくても覚えておくよ?あ、それと教会戻ったら美味しいもの食べたいなー」

「はいはい…っとそうだ、食事休憩位は好きにすれば良いけど、その後貴女達はサイバーコネクトツーと一緒にプラネテューヌに行きなさい」

 

何かを思い出したかの様にノワールは足を止め、後に続くわたし達の方を振り返る。ノワールの言葉の内容を含め、何だろうと思うわたし達。そこで代表してわたしが質問をかける。

 

「プラネテューヌに?どうして?っていうかその口ぶりだとノワールは別行動っぽいけど…」

「その通り、取り敢えず一旦は私も教会まで戻るけど、その後すぐベールとブランの二人と合流してやる事があるわ」

「やる事?」

 

中々核心に辿り着かない答え方に、再度質問を投げかけるわたし。それにノワールは特にはぐらかすつもりもなかったのか今度こそ、ノワールの真意を----告げる。

 

「えぇ、大事な事よ。……私達が女神としての本分を果たせる様、たった一人でマジェコンヌとユニミテスの足止めをしてくれている、私達の仲間の救出っていう大事な事を、ね」




今回のパロディ解説

・特性「にげあし」
ポケットモンスターシリーズにおけるポケモンの特性の一つ。もし偽者のノワールはにげあしの特性を持っていたら撤退成功する筈ですね。野生との戦闘とするならですが。

・ミンチより酷い
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争での台詞の一つのパロディ。同じビームにやる攻撃ですが、生身とMSごしという差があるので恐らくそうはならないでしょう。

・エスパー伊東
お笑い芸人、エスパー伊東こと伊東満寿男さんの事。もしネプテューヌが鞄の中に入る芸をしたら……うーん、正直恐ろしいですね。あくまで私個人の感想ですが。

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