超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth1 Origins Alternative   作:シモツキ

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第八十話 反省する主人公達

『第一回、主人公大反省会』

 

「薬品が滲みる!」とか「湿布変な匂いする!」とか騒ぐネプテューヌとそんなの御構い無しに手当てを進めるコンパを苦笑しつつも眺める事十数分。手当てが終わったという事で二人と一緒にリビングへ移動したところ……見覚えがありそうでない看板が用意されてあった。

 

「主人公大反省会って…何ともまあ気乗りしない事を…」

「だよねぇ…っていうかまず反省する前提って何なのさ?」

「うんうん…って、え?あれネプテューヌが用意したんじゃないの?」

「え、違うよ?」

 

ふるふると首を横に振って、私の言葉に否定を示すネプテューヌ。今までこの系統の看板(タイトルは大分違うけど)はネプテューヌが用意、或いはその指示を出してたらしいから今回もそうなのだろう、と思っていた私はその反応に少し驚く。じゃあ、誰なんだろう…と思ってネプテューヌと一緒に隣にいるコンパに目をやるけど、彼女もネプテューヌと同じ様に首を横に振る。

 

「…一応聞くけど、イリゼでもないんだよね?」

「いやそりゃそうでしょ、私若年性認知症とか患ってないし。……女神に若年性も何もあるのかは謎だけど」

「やっぱそうだよね…だったら、誰が……」

「そんなの、私達に決まってるでしょ?」

 

と、その声と共に扉が開かれ、声の主であるノワール及び女神を筆頭にパーティーメンバーがぞろぞろと入ってくる。

 

「…ノワール達が?私達の為に?」

「貴女達の為、というか私達の為よ。主人公二人が揃って駄目駄目だとこっちも困るし」

「うん、さらっとわたし達二人をdisったね…」

「因果応報よ。…しかしここに全員集まる事となると……」

「さ、流石に手狭ですね…」

 

家主を気にしたのか途中で切られた言葉を、家主であるコンパが続ける。前回パーティーメンバーがここに集まった時から更に人が増え、もうどう考えても定員オーバー状態だった。…前回同様コンパの名誉の為に補足しておくけど、これはコンパの借りてるアパートが狭い訳じゃないからね?十人以上が集まるとかもう一軒家のリビングでも狭さを感じるレベルだからね?

 

「まぁでも仕方ないよね、教会は崩れかけたままだからそこであたし達が集まる訳にもいかないし」

「あれでは修繕も一苦労であろうな…」

「人手が必要ならわたし達も手伝いたいけど…技術のないわたし達じゃむしろ邪魔だよね」

「まあ、教会の件については死者が出なかっただけマシと思った方が良いわ」

「うんうん、誰も死なずに済んだんだから結果オーライだよ」

 

そう、幸運な事に教会職員の死者は一人も出ていなかった。当然重傷者は結構いるし、何人かは生死の境を越えかけていたらしいけど、それでも現実として教会への攻撃及び教会の半壊による死者はゼロであり、その事実は私達…特にネプテューヌを安心させていた。

……が、反省する側(らしい)二人のうちの一人であるネプテューヌが話したせいか皆が趣旨を思い出し、反省会へと話が戻ってしまう。

 

「何が結果オーライよ。貴女達二人にはきっちり反省してもらうんだからね?」

「えーっと、あの…ネプテューヌはともかく私も?そりゃ、私は自分が非の打ち所がない女神だとは思ってないけど、ネプテューヌと同列にされる程反省しなきゃいけない点ある…?」

「今回反省してもらうのは普段の言動とは別ベクトル、という事ですわよ?『主人公』としての反省会ですもの」

「あ、そういう…ならまぁ大人しく従おうかな。拒否権無さそうだし」

「そっか、じゃあ頑張ってねイリゼ」

「いや一緒に頑張ろうかネプテューヌ…」

 

しれっと逃げようとするネプテューヌの服の袖を掴む私。だって主人公大反省会だもんね、普段主人公主人公言ってるネプテューヌは逃げるどころか率先して参加しなきゃ駄目な会だもんね。

 

「うぅ、わたし過去は振り返らない主義なのにぃ…」

「女神の中じゃねぷ子が一番振り返るべきだと思うにゅ」

「先に進む為に振り返る事が必要になる事もあるし、振り返る事もしようよネプテューヌさん…」

「そういうものなのかなぁ…まぁ、たまにはいっか…」

 

案の定唸るネプテューヌ。けど、意外な事に意外と早くネプテューヌは文句を言うのを止め、私と同様に素直に反省をする姿勢を見せる。…ネプテューヌ的に何か思うところがあったのかな?

 

「じゃ、大反省会始めるわよ。ネプテューヌとイリゼ、どっちからがいい?」

「イリゼがいいと思う!」

「ねぷ子あんた…そう言ってるけどイリゼは?」

「構わないよ?どっちが先でも然程変わらないし」

「分かったわ。それじゃ…イリゼの反省すべき点はこれよ!」

 

ババン!…という擬音が入りそうな感じの身振りでノワールが示した先には、『やたらと単独で無理し過ぎ』と書かれたホワイトボードがあった。……いつの間に用意したの、とかただでさえ手狭なのに何故少なからず場所取る物を…とか気になる所はあったけど、立場的に突っ込むのは自分の為になりそうにないので突っ込みたい気持ちを飲み込む私。

 

「と、言う訳で早速反省して下さいまし」

「あ、えと…いくつか腑に落ちない点があるんですけど…」

「…一応聞いてあげるわ」

「こほん…まず大前提としてさ、私そんなに無理してたっけ?」

 

勿論反省してほしい点があるなら極力反省するつもりだけど、思い当たる節がない事や納得の出来ない事まで反省しろと言われたら流石にそれは素直にうん、とは言えない。

そう思って異を唱えた私だったけど……

 

「無理してるわよね?」

「無理してますわ」

「無理してるわ」

「無理してるよねぇ」

「……マジですか…」

 

女神四人に速攻無理してたと言われてしまった。…ネタかな?と一瞬思ったけど、ネタっぽい雰囲気もない。

 

「ルウィーでの戦闘やギョウカイ墓場での時間稼ぎがその最たる例ですわ」

「さっきのマジェコンヌ強襲もそうよね」

「え…ちょ、ちょっと待ってよ、確かにそれ等は私が一人でハイリスクな事したけどさ、結構合理的な選択だったよね?それに時間稼ぎについては皆の了承受けてたじゃん!」

「取り敢えず、無理した事は認めるのね?」

「それは…まぁ認めるけどさ、それについて反省しろって言われるのは納得出来ないっていうか…そもそも、皆だって多かれ少なかれ似た様な事するよね?」

 

ノワール達の言う事自体はその通りだと思う。けど、同じく無理する事のある皆…特に女神の面子に言われる事ではないし、他に有効な案が無かったから選んだ訳で…少なくとも、私は間違ってるとは思ってない。

 

「確かにわたし達も時折無理はするわ。だけどそれは基本自国や国民の事が関係した時で、そう何度も何度も無理を重ねたりはしないわ」

「ぐっ…だったらネプテューヌは?ネプテューヌは私に負けず劣らずだよね?」

『(ネプテューヌ・ねぷねぷ・ねぷ子・ネプちゃん・ネプテューヌさん)は言っても無駄だから』

「…あー……」

「それはおかしくない!?イリゼの反応含めてそれは何か違うよね!?え、何皆実はわたしの事嫌いなの!?」

 

満場一致の返答によりその点については即座に納得する私。何だかネプテューヌがぎゃーぎゃー言っているけど今は私のターンなのでスルー。

 

「まぁ、じゃあそこについてはいいよ」

「良くないよ!?撤回を要求するよ!?」

「……で、さ…合理性についてはどうなの?ルウィーの時もさっきの戦闘も私がああいう手を取った結果勝利に繋がった訳だし、時間稼ぎに至っては誰かがせざるを得ない状況で、尚且つそれに最適だったのが私だった訳でしょ?違う?」

「…まぁ、合理性って観点ではイリゼちゃんの言う通り、かな」

 

私の言葉にマベちゃんが同意し、更に皆も同じ、或いは近い意見なのか頷いたり反論の無さそうな表情を浮かべる。……私の考えに納得してくれるのはありがたいけど、急にそれまでと反応が真逆になるとそれはそれで落ち着かないのは如何したものかな……。

 

「…合理性は大事。そこに反論はないわ、わたしもそう思うし戦いの場においてそれは重要な要素よ」

「それが分かってるなら、私に非は……」

「ですが、終わり良ければ全て良し、とはいきませんわよね?」

「……ベールがそれ言う…?」

「イリゼ、話逸らすのは駄目よ。…ベール様への突っ込みは分かるけど」

「ま、まぁベールの言う通り、貴女少し結果論で語ってないかしら?」

 

腕を組むノワールとベールに対し、私は言葉に詰まる。意識こそしていなかったものの、言われてみると確かに私の言葉の裏には『結果正解だったから良いじゃないか』という考えが含まれている様に思えた。そして私は結果が良ければ過程や動機がどうであっても構わない、なんて思想ではない。……これが痛いところを突かれる、って奴かな…。

 

「……じゃあ、さ…あそこで私は囮や時間稼ぎ役にならない方が良かったの?」

『それはない(わね・ですわ・わ)』

「そっか……はい?」

 

三人の言葉を聞き、多少違和感は残りながらも何とか納得してみよう……と、思いきや三人の口から出たのは私の予想とは全く逆の言葉。これには流石に私も拍子抜けしてしまう。

 

「…もしや私をからかってる?」

「そうじゃない、わたし達は真面目に言っているわ」

「真面目に言ってるなら尚更訳が分からないんだけど…」

「ま、今のやりとりだとそう思うのも仕方ないわね…私達が反省してほしいのは行動や選択じゃなくて考え方の方よ」

「……考え、方?」

 

言いたい事は分かる。行動や選択に至るためにはそれの根拠となる考えが必要だからね。…けど、こういう場合考え方も行動や選択と同列なんじゃ…?

 

「えぇ考え方。分かり易く言えば……それを選択された側の気持ちになってほしい、という事ですわ」

「…選択された側の気持ち……」

「そう、一見大変なのは一人無理する側の様に思えるし、実際大変なのは事実よ。…でも、ある意味でそれは無理をした人の犠牲の上に立っているとも言えるわ」

「……っ…それは…」

「無論、イリゼは死んでいないし少々恣意的な表現ではあるわ。…けど、その犠牲というものに近い思いをわたし達はする事になるの。……それに、単純に仲間が無理を続けると心配になるものなのよ」

「心配ってのは合理性に欠ける、感情の面での事だけど…私達の気持ちも分かってほしいのよ」

 

思ってもみなかった。私が一人で無理や無茶をする事で皆がどう思うのかを。そして私は気付く。合理性だからこそ、なまじ筋が通っていたからこそ、私に無理してほしくない、私の事が心配だという皆の感情からの言葉を封殺していたのだという事を。……まだ、私は友達や仲間ってものをちゃんと分かっていないのかもしれない。

 

「…ごめんね、皆」

「分かってくれれば良いのよ。それに、ベールやノワールはああ言ったけど、わたしは貴女が間違っていたとは思ってないし、感謝もしてるわ」

「ちょ、ブラン!?何貴女さらっと自分の株上げようとしてるのよ!?」

「そうですわ!…はっ、だからあの時貴女はイリゼに賛同気味の台詞を……ブラン、恐ろしい子!」

「ふっ…貴女達とは違うのよ、貴女達とは」

 

 

何だかよく分からない言い争いを始める、ノワール達女神三人。…何で私の中での株について争ってるんだろう、っていうか当初の目的忘れてないかなぁこの女神達は…。

 

「…すいませーん、私はどうすれば良いのでしょうかー…」

「あ…う、うん。とにかく今までとは別の視点でも周りの事を考える事よ、良い?」

「うん、以後気を付ける事にするよ」

「そうして下さいな。そしてわたくしが言った事は全て貴女を思っての事、というのも理解しておいてくれるとなお良いですわ」

「だから何で貴女達は自分の株上げようとしてるのよ!?だったら私も…優しい貴女ならちゃんと反省して今後に繋げてくれると信じてるわ」

「他人に指摘した直後に言うんだ…えーっと、三人共気持ちはよく伝わってるから安心して…」

 

私の中での株を上げてどうするつもりなんだろう…と思いつつもほっとくと面倒そうなのでそれっぽい事を言って三人を宥める。……これはひょっとしてハーレムルートのフラグかな?だとしたらこんな癖の強い面子を囲うのは身が持たない…もとい、私には勿体無い程のメンバーだし遠慮するけどね。

 

「さて、次はねぷ子の番だにゅ」

「ネプテューヌさんは…ノワール様達に色々言われそうだよね」

「反省すべき点を上げて言ったらキリがなさそうだものな」

「うぇぇ〜…どんどん気が滅入っちゃうしさっさと終わらせてね…」

「なら言い訳せず聞く事ですわね」

「きっちり反省しなさいよ。こほん、ネプテューヌの反省すべき点は……これよ!」

 

またもババン!という擬音が出てきそうな動作と共にノワールがホワイトボードを指し示す。…ノワールはそれ担当なのかな…。

それはともかく、指し示されたホワイトボード(ボードが回転するタイプらしく、指し示されるのと共に裏表が変わった)には『女神のくせに直情的だ』と書かれていた。…微妙にネタに走っちゃうこのパーティーメンバー、嫌いじゃないよ。

 

「直情的かぁ…うん、これは良くないね、反省するしかないよ!よーし反省!…はい反省したよ!もう終わりで良いよね!」

『駄目ですが?』

「ですよねー…」

 

私含む全員からの突っ込みを受けて引き下がるネプテューヌ。いやそりゃ駄目に決まってるでしょう…。

 

「これについては…説明するまでもないわね」

「うーん…わたしが直情的なのは認めるよ?けどわたしに理性的で冷静なんて似合うと思う?そんなのツンデレじゃないノワール、エセ上品じゃないベール、キレないブラン、いつでも性格良いイリゼみたいなものじゃ「誰がツンデレよ!」「エセ上品!?エセ上品と言いまして!?」「誰がキレ芸だ誰が!」「え、私時折性格悪いっけ!?」…ええっと…取り敢えず落ち着こうよ、わたしも今のは反省するからさ」

 

私含む四人でネプテューヌに問い詰める。対するネプテューヌは予想外だったのかタジタジな様子で私達を落ち着かせようとしてくる。全く、私が時折性格悪いなんて失礼しちゃうよね。たまーに酷い事言ったり思ったりしてた気もするけどさ。

 

「今のはねぷねぷが悪いと思うです…」

「すいませんでした…でもわたしの言いたい事は分かるでしょ?わたしと言えば自分の思いのままに!…ってキャラだし、職員のおにーさん達の反応を見る限り記憶を失う前のわたしもこんな感じだったんでしょ?だったらそこ反省するのは良いのかなぁ…」

「意外と考えているのね…ほんとにそう思ってる?」

「二割位思ってるよ?」

「八割言い訳って…まあ良いわ。だったら聞くけど…貴女真っ先にマジェコンヌとユニミテスの元へ向かったのが適切だったと思ってるの?」

「…………」

 

そうノワールが言った瞬間、いつものちゃらんぽらんな雰囲気だったネプテューヌの表情が変わる。

 

「それにマジェコンヌに力を明け渡した時もそうだったし、聞いた話じゃ自分の偽者との戦闘の時もそうだったんでしょ?」

「というか、貴女復活時に反省した様な事言ってましたわよね?あれは嘘でして?」

「……うぅん、やっぱそこ突かれちゃうかぁ…ま、そうだよねぇ…」

「…ネプテューヌ?」

「んー…個人的には柄じゃないし自己完結させようと思ってたけど、こうなったら言おうかな」

 

ネプテューヌらしくない、どこか思慮深さのある表情を浮かべている彼女に私達はぽかんとする。それこそネプテューヌのキャラでない反応をされたのだから仕方ない…というか、既に反省していたと…?

 

「…はっきり言うね、わたしも自分のそういう所にはちょっと反省してたんだ。今までは何とかなってきたけど、やっぱりわたしの向こう見ずな行動のせいで皆に迷惑かけてきちゃったと思うし、女神として直情的過ぎるのも良くないと思うんだ。わたし馬鹿だからさ、少し自分を顧みればすぐ分かる事なのに、ギリギリの所になるまで全然気付けなかった。…だから、ほんとに今までごめんね」

『…………』

「…でもさ、図々しいかもしれないけど、このままでいさせてくれないかな?勿論不味いと思った時には皆遠慮せず言ってくれて構わないし、言われたらわたしも良く考えて、改めて選択する様にするよ。だけどさっきも言ったけど、直情的…っていうか感情に素直なのがわたしだと思うし、わたし自身で言うのもアレだけど、こんなわたしだからこそやれる事、出来る事があると思うんだ。…だから、お願いします」

 

深々と頭を下げるネプテューヌ。そんなネプテューヌに私達は呆気に取られる。ネプテューヌがそんな深く考えていたなんて知らなかったし、そもそもネプテューヌがそんな事を考えるとも思っていなかった。普段考えそうにないネプテューヌが、普通の人なら考えない程深く考えていた事に私達は驚き……同時に、ネプテューヌがこの事をそれだけ真剣に考えていたのだとよく知った。

 

「ネプテューヌ…貴女……」

「……駄目、かな?」

 

少しだけ心配そうに聞くネプテューヌ。そんな彼女に、私達は…優しく、返す。

 

「…良いに決まってるでしょ。そこまで言われたら、駄目とは言えないわ」

「そうも考えていたのなら、わたくし達としては十分ですわ」

「嘘ではないかどうかの問題はあるけど…この様子なら、心配はなさそうね」

「私は、そんなネプテューヌを応援するよ」

「皆……うんっ!」

 

ぱぁぁ!と表情を明るくさせるネプテューヌとそれに微笑む私達。結果としては少し反省らしくはなかったけど…ネプテューヌの為にも、私達の為にもなったしだったらそれで良いよね。

 

「と、言う訳で反省会はお終いですわ。皆さんお疲れ様」

「偶にはこういう事も必要だと思うし、疲れてもいないから大丈夫だよぉ」

「んー…反省する側だったし私は少し疲れたかな。時間稼ぎからこっち、ちゃんと休む事も無かったし…」

「イストワール曰く、すぐにマジェコンヌが動くとは思えないらしいから、貴女はゆっくり休むと良いわ」

「あ、じゃあわたしも休もうかな〜」

「…ネプテューヌは休めないわよ?」

 

私に乗る様に言ったネプテューヌの言葉をノワールが即座に否定する。それにきょとんとするネプテューヌ、淡々と説明を始めるノワール。

 

「教会を始めとして色んな所が被害受けてるし、貴女は女神としては不在期間が特に長かったでしょ?それ等の処理やら挨拶回りやらでネプテューヌがゆっくり出来る訳ないじゃない」

「……拒否権は?」

「ついさっき不味いと思った時は遠慮せず言って、そうしたら改めて考える、って言ったのは誰かしら?」

「うっ……」

「まぁ、私達も女神としてそれぞれやる事あるし貴女も頑張りなさい」

「……はーい…」

 

とてもとても億劫そうな声音で返事をするネプテューヌに今度は苦笑をする私達。そうしてどこか気の抜けた…でも、私達にとってはきっとプラスとなった主人公大反省会は、幕引きとなったのだった……。




今回のパロディ解説

・「〜〜ブラン、恐ろしい子!」
ガラスの仮面の登場キャラ、月影千草の代表的な台詞のパロディ。かなり色々な所で使われる、パロディの代表例の一つみたいなものですし、知ってる方も多いと思います。

・「〜〜貴女達とは違うのよ、貴女達とは」
機動戦士ガンダムの敵キャラの一人、ランバ・ラルの名台詞の一つのパロディ。原作とは対照的に、きっと静かにこの台詞をブランは言っているのでしょうね。

・主人公のくせに直情的だ
ゲームである勇者のくせになまいきだ、のパロディ。しかしよく考えてみると直情的な主人公は多い気が…そう考えると、主人公としての反省点としては微妙ですね。
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