英雄になりたいけどなれない少年の物語   作:木戸 真人

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 遅れてごめんなさい。
 私、一応学生の身ですので次から月・水・金の十二時投稿にしようと思います。
 書くのは速いんですけど投稿するのがだるくて…
 とりあえず気を取り直して頑張っていきましょう!
 あと、お気に入り登録よろしくお願いします。
 第十六話です。


危なっ

 ダンジョンの名前は<鬼の穴>。その内部は単純なもので、別れ道はあまりない。だが、ダンジョン内部は暗く、道幅も二十メートルほどあるのでモンスターの攻撃が見にくい。

 明かりも設置されていないので、自分で火を持たないといけない。ある意味複雑なダンジョンである。

「鬼の穴っていうくらいだからボスはやっぱり鬼だよなぁ」

 トキアは明かりアイテム<ランプ>を持ちながら、つぶやく。

「わからんぞ。もしかしたら、鬼を餌にしているボスかもしれん」

 狐の仮面をつけたアーサーは二人の恐怖を煽るかのように<もし>の話をする。狐の仮面をつけているため暗闇で照らすとホラー感を漂わせる。

「あなたの顔、狐の仮面なのであまりこっち見ないでくれると嬉しいです。アーサーさん」

「む、そうか。すまなかったな。ソラ…と言ったか。私のことは呼び捨てで構わない」

 ソラに軽く怖がられたアーサーに対し、トキアはここぞとばかり挑発する。

「うーわー、ソラに怖がられてやんのー」

「お前はいちいち挑発しないと気が済まないのか少年。やはり子供だな」

 大人の対応(挑発付き)によってあしらわれたトキアはグッと押し黙る。それを見て、ソラはやれやれと苦笑い。

 トキアたちの暗いはずの前方に青色の光が現れる。

 トキアはランプをその方向へ向けると剣を持った<スケルトン・ソルジャー>と表示されたガイコツが。

「うわ…鬼じゃなくてガイコツかよ。これ、不死能力とか付いてないよな?」

 そう言いながら<スケルトン・ソルジャー>の攻撃を防ぎながらトキアは攻撃を入れていく。一体倒し、不死能力はないことに安堵したとき次々と青い光が現れる。

 青い光が消えた後はまた暗闇に戻る。目線の先にモンスターがいれば、アイコンが表示されるが具体的な位置はわからない。

 トキアはこの状況の打開策を考えていると誰かからか声がかかる。

「お前たち!これから私の言うことを聞け!」

 低く、それでいて透き通った声。アーサーである。

「今から三列体制を作る!前方は私、真ん中は少年、最後尾はソラだ!常に前方を意識して私についてこい!」

 トキアは自分だけ名前が<少年>であることにツッコミたかったが、それどころではないと思い冷静になる。何も思いついていない自分にとってこれが最善手であると思い込みながらアーサーの指示に従う。

 トキアはランプを落とさないように気を使いながら道幅二十メートルに存在する横側のモンスターを倒していく。

 横に現れるモンスターの数は少ないが二方向あるに加え、真ん中に位置するため最前列、最後列のサポートにも気を使わなくてはならない。

 普通にやれば間に合わない。だから、トキアは必死に頭を回転させモンスターの優先順位を決定。そして、倒すための最短ルート探し、できるだけ無駄のないようにモンスターを倒す。

(脳が焼ききれそうだ…!)

 トキアが脳をフル回転させているとモンスターがあらかた片付いたのかアーサーが進みだす。トキア、ソラはそれに遅れないようについていく。

 三人は先を急ぐように極力戦闘を抑えながら進んでいく。もちろんガイコツはある程度ついてくるので止まったらソラが大変なことになるので止まらない。

 先にポップしたのかトキアたちの前にはモンスターの群れ…というよりアイコンの群れが。

 そのアイコンの群れの中にトキアは違和感を感じる。

 現れるアイコンの名前の長さが違うような―

 よく見るとそこには<スケルトン・アーチャー>と表示されていた。

 もしやと思った時にはトキアの目の前に矢が…

「危なっ!」

 間一髪でかわすがおそらくまだまだ矢は飛んでくる。しかし、アーサーはそんなのはお構いなしに進む。

 スピードを落としたからといって暗闇からの射撃は防げるとは限らない。しかし、このままのスピードで走り続けるとかわす暇がなくなってしまう。

 噂をすればなんとやら。アーサーの体を透き通ってトキアに矢が迫ってきた。

「うわっ!」

 左手に持っていたランプを犠牲にして自分の体を守る。これでトキアに見えるのはアーサーの体だけ。

(いま、アーサーの体を通ってきたよな!)

 だが、アーサーの体、というより動きを見るうちにその考えは正しくないと確信する。

 アーサーはかわしているのだ。どこからともなく放たれた矢を。

 どうやってかわしているのかわからない。一つわかるのは―

(アーサーに攻撃は当たらない!)

 トキアはアーサーを信じ、アーサーの動きに集中。そして、アーサーの動きに合わせる。

 トキアの意思が伝わったのかアーサーはラストスパートをかけるかのようにスピードを上げる。

 何十匹ものモンスターをかわし、進んでいくと一筋の光が。

 その光は徐々に近づき、全身がその光に包まれたとき、トキアたちは大広間にでていた。

 大広間の真ん中には目的の品とおぼしきアイテムがあった。

 三人が抱えていた感情は達成感でも疲労感でもなく、

(((うわぁ、絶対ボス戦だぁ)))

 軽い絶望感であった。

 

 

 

 




 ソラ(西条宇宙)
 武器:短剣
 誕生日:7月7日
 年齢:14歳
 西条グループの社長。だが、表向きは親戚のおじさんが社長となっている。
 忍者にあこがれている。
 父親・母親は世界を飛び回っており、遺跡を調べたりしている。
 ちなみに父親は日本人、母親はロシア人である。
 少し腹黒いところがある。


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