東城優の転生記録~主役になりたくない少年の運命   作:ソラたん

1 / 11
読み専門になろうと思っていた時期もあったんですが、ちょっと妄想が抑えられませんでした。


それではお楽しみください。


プロローグ

 ここは……どこだ?

確か、俺は……同じ学校の生徒を助けるために、道路に飛び出して。それから……。

 

 

「そうだ。そのまま俺はトラックに轢かれたんだ」

「その通りです」

 

 

 突然、後ろから声をかけられ、びっくりしながらもそちらを向く。

 すると、そこに立っていたのは髪の長い女性だった。

 

 

「貴女は?」

「私ですか? そうですねー。一言で言うなら神です!」

「……」

 何を言ってるんだ? この人は……。

あれか? 見た目は良いけど、頭がすごく残念なタイプか?

 

 

「貴方すごい失礼な事考えていますね……」

「な、何の事ですか~?」

 

 この人頭が残念な人かと思ったら、結構鋭い人だった。

 

「誰が、頭が残念な人ですかッ!」

 

 俺はとっさに口を押えた。

やばい! 声に出ていたか?

「安心してください。声になんて出ていませんよ」

「え?」

 

 

 『じゃあ、なんで?』っと聞こうとしたが、その前に目の前の彼女が口を開く。

 

 

「ですから、私は神ですよ? 貴方が考えていることくらい読めます」

 

 

 にわかには信じられないが、現に彼女は俺の考えていることを言い当てている。

ならば、少し試させてもらおう。

「はぁ、まさか私を試そうとするとは…久しぶりですよ貴方みたいな人。……家族と亡くなった妹の顔を思い浮かべていますね?」

「ッ!?」

 

 

 俺は驚きのあまり目を見開く。

確かに俺は家族の顔を思い浮かべていた。しかし、妹が亡くなっていることまで言い当てられるとは思ってもいなかったのだ。

 

「どうやら、本当みたいですね」

「初めから、そう言っているんですけどね」

「それで、神様が俺になんの用ですか?」

 

 

 まるで、その言葉を待っていたと言わんばかりに、目の前の神様はにやりと笑った。

「貴方は死にました。しかし、貴方の死は本来はもう少し先なのです。ですから、貴方を別の世界へ転生させます」

 

 

 は? 何を言っているのか、さっぱり分からなんだが。

 

まず、俺の死がもう少し先だったけど、俺がその前に死んだから、別の世界に転生させる事になった経路が分からない。

 

「分からない……ですか。でしたらもう少し細かくご説明いたしましょうか?」

 

「そうしてもらえると助かる」

 

 

 それから、神様から細かく教えて貰ったのだが――

「神様……もう少し、しっかりしてください」

「私はそんなミスしてないよッ!」

 

 

 神様からの説明をまとめると――

まず、人は魂が宿った時点で、死ぬ場所が決まっているらしい。

しかし、中には本来の場所以外で死んでしまう人がいるとのことだ。

主な原因――というか、原因は一つしかないんだが、神様の管理ミスらしい。(酷い話だ)

 

 それで、そのまま天国なり地獄なりに送るのは可愛そうなので、転生させているとのこと。

 

なんとなく俺は気になって、一週間くらいで、どのくらいの人が転生してるのか聞いてみた。

 

すると、返って来た言葉は『君は今まで食べたパンの数を覚えています?』などど言っていた。

「はぁ、神様達にとっては、もしかしたら些細なことなのかもしれませんが、俺たちにとってはすごく重要なことなんですよ?」

 

「分かってます。だけど……ほらっ! このお仕事は結構大変でね。新人神様はどうしてもミスしちゃうの」

 

「はぁそうですか。まぁとにかく俺は神様のミスで死んじゃったから転生させてもらえるんですね」

 

「えっと。転生はするんですけど。貴方死んだのは私たちのミスではないんです」

 

 はぁ? また何を訳の分からないことを言っているんだ? この神様は。

さっき、転生させる人は、神のミスによって死んでしまった人だけって、言ってたじゃないか。なのに、俺の死は神のミスではないなら何だっていうんだ?

「貴方で二人目なんですけど。本来の運命による死でもなく、私たちのミスでもないイレギュラーな死を迎えてしまったんです」

 

「なんだそりゃ……」

 

「一応これもご説明いたしましょうか?」

 

「別にいいよ」

 

「そうですか」

 

 

 それに、俺は別に未練があるわけでもないし。かといって、あの世界が嫌いだった訳ではない。それに、聞いたところで俺には関係ないことだしな

もう死んでしまったんだ。今更どうこう言っても仕方ないからな。

「ところで、俺は何処に転生するんだ?」

 

「あぁ、えっとリリカルなのはの世界でですよ」

 

 

 リリカルなのは? どこかで聞いた名前だな。

「聞いたことあるのは当然ですよ。アニメのとして放送していたんですから」

 

 

 なるほど、だから聞いたことあったのか……ん? ということは今から行こうとしてる場所って。

 

「はい! アニメの世界です!」

 

「あのさ、何気に考えを読んで会話するのやめてくれないか?」

 

「そんなことよりもですッ! リリカルなのはの世界ですよ!? うまくやればなのはちゃんやフェイトちゃんはやてちゃんともイチャイチャできますよ!」

 

 

 別にイチャイチャする気もないし。何より彼女達、最初は小学生じゃないか! なんで小学生とイチャイチャしないといけないんだ。

 

「何言ってるんですか!? 同い年になるんですから! 何より恋愛は自由です」

 

「だから、俺の考えを――もう、いいや」

 

「それじゃあ。早速、設定を作りましょう」

 

「設定?」

 

「はい! では、まずは物語の主人公高町なのはになっていますが、ここに貴方も入れておきますね」

 

 

 何? それは困る。

 

「待って! 俺は別に主人公じゃなくていい」

 

「え? でも、折角なんで物語に関わりたいと思わないんですか?」

 

「いや、それは思うけど……ただ、物語関わるなら、別に主人公じゃなくてもいいんじゃないかな? ほら、サポート役みたいな」

 

 

 少し早口で俺は神様にそういった。

「……まぁ分かりました。では、それでいきましょう」

 

 

 俺は少し安堵の息を吐く。

俺は別に主役になりたく無い訳ではない。だけど、俺にはその素質が無い。

「……」

 

「ん?」

 

 

 気が付くと神様は俺の顔を見ていた。

 

「ううん。何でもないです。それじゃ次は能力を付けましょうか」

 

「能力?」

 

「うん。だってそのまま転生したら、なんの才能もない人になっちゃうよ? それだと主人公のサポートもできないでしょ?」

 

 

 確かにその通りだ。

でも、能力って言われても、何も思いつかないんだが。

「手を出してもらえるかな?」

 

「え? はい」

 

 

 俺は神に言われた通りに手を出す。

そして、神は自らの手を俺の手に添える。

「はい」

 

「え? なんですかこれ」

 

 

 俺の手の中には謎のカードが一枚あった。

「それは今思いついて作った物だから名前は無いんだけど。君、RPGゲーム好きでしょ?」

 

「ええ、まぁ……まさか!?」

 

「気づきました? それはRPGみたいにステータス強化できるんです」

 

 

 その言葉に内心ワクワクしながら、俺はカードを見つめていた。そして、俺はあることに気が付く。

「あれ? これ、レベルが無いですよ?」

 

「うーん。本当は付けようかと思ったんだけど、それだと限界を作るみたいで、ダメだなって。上げれるステータスにも限界はあるけど、マックスまで上げたら武の神と互角に戦えるくらいのステータスになっちゃうからいいかなって」

 

 

 確かにそのぐらいなら十分だな。といいうよりそんなに強くなれるのか。

「あと、もう一つ。このスキルの数はなんですか? なんか色々あるんですけど」

 

「あー。それはね。簡単に説明すると、拳銃って書いてあるスキルを極めたかったら、拳銃を使えばいいみたいな感じです」

 

「はぁ、なるほど」

 

 

すごい適当に説明されたが、まぁ何とか分かった。

 

「そういえば、この右下にある、AとかBって何ですか?」

「それは、君がどれが成長しやすいか一目でわかるようにしたの」

 

 

 なるほど、つまりこれは某ゲームみたいに個体値? みたいな感じの考えでいいのかな?

いや、ちょっと違うか? まぁいいかその辺は。

「さて、能力もあげたことだし。そろそろ、君を転生させようか」

「あ、はい」

 

 

 俺の足元に魔法陣が現れる。

 

「あ。俺の名前名乗ってないですよね?」

 

「私は神ですよ? 君の名前くらい知っています」

 

「そうでしたね。じゃあ神様の名前教えてください」

 

「アテナ。それが私の名前です」

 

 

 アテナ……。なるほど、だからこれほど美しかったのか。

俺がそう考えていると、アテナの顔が赤くなる。なんだ、また人の考え読んでいたのか……

 

「神様でも照れるんだな」

 

「当り前ですッ!」

 

「ははは! それじゃあな、アテナ」

 

「はい。二度目の人生を楽しんでください。東城優(とうじょうゆう)君」

 

 

 その言葉に何故か懐かしさを覚えながら、俺は光に包まれていった。

 

 

「どうやら、行ったみたいですね」

 

 

先ほどまでアテナの後ろには誰もいなかったはずなのに、いつの間にか一人の少女が立っていた。

「ええ。貴女も優君のサポートお願いしますね」

 

「神様が、そんな親しみを込めた呼び方していいんですかね~。まぁ、ちゃんとサポートはしますけど、先輩転生者としてね」

 

 

 その少女の足元にも魔法陣が現れ。そして、消えていった。

「神様だって恋はするんですよ?」

 

 

 誰もいなくなった空間に一人つぶやくアテナ

 




どうでしたでしょうか? 楽しんでいただけたら嬉しいと思います。


それと、神アテナさんですが、彼女が丁寧なだったりそうじゃなかったりしてますけど、ワザとなので気にしないでください。

それでは、また次回もよろしくお願いします。

今はまだ千文字くらいなんで、もう少しかかります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。