東城優の転生記録~主役になりたくない少年の運命 作:ソラたん
あれから数日が経過した。
俺は何事もなく平和に過ごしていたある時、アリサ・バニングスと月村すずかから遊びの誘いを受けた。
しかし、最近アリサやすずかが好意的過ぎる気がするんだが……。
東に聞いてみようかな?
思い至ったが吉日、さっそく東に聞いてみた。
「んー? たぶん記憶がなくなっても優さんに助けてもらったていうのは、どこかで覚えているんじゃないですか?」
そんなもんなんだろうか? でも、助けてもらったということをどこかで覚えていたとしても、それは信頼で現れるのではないのだろうか?
俺を誘う時のアリサやすずかの様子はまるで恋する乙女の顔だったぞ。
「何ニヤニヤしてるんだ?」
「いやー優さんもどんどんハーレムを築いていってると思いまして」
「いやいや、俺はハーレムを築く気は一切ないからな!? 何より俺はもし誰かと付き合うなら、一生幸せにする覚悟を持つから!」
全くこいつの発言にはろくなものがないな……。
「そうですか……優さんらしいですね」
そう言って東は笑顔を見せる。
その笑顔はとてもやわらかかった。今まで東と暮らしてきて初めての見たかもしれない。
「どうしました? 優さん?」
「いや。東もあんな笑顔できるんだなって思って」
「変ですか?」
「いや、良いと思うぞ。女の子は笑顔が一番素敵だからな」
今の俺ってなんか東を口説いてるみたいだな。
そんな会話をしてると屋上の扉が開かれる。
そちらに目を向けると高町の顔が見えた。そして、その後ろにはアリサといったいつものメンバーがいる。
「あれー? みんな揃ってどうしたの?」
「明日良かったら一緒にサッカー見に行かない?」
「いいねー!! 行きましょう! 優君もいいよね?」
「え!? あ。あぁいいよ!」
咄嗟に返事をしてしまった。
まぁ別にサッカー見に行くくらいならいいんだけど。
何でいきなり誘ってきたんだ?
そんなに俺たちと行くのがうれしいのか、高町なのはの後ろのアリサとすずかは笑顔を浮かべる。
その後は、待ち合わせ場所と時刻を聞いて高町達は屋上を去った。
「まさかサッカーの試合を見に行くのを誘うためだけに、俺たちを探していたのか?」
「たぶんそうですね。まぁ正しくは優さんをだと思いますけど」
またこいつは……。
東はなぜか自分を入れようとしない。
前に何故自分を誘いに来たと考えないのか聞いてみたが。「私を誘おうと思う人なんていませんよ、そんな人は私の知っている限り一人だけです」などと言っていた。
何故自分を下に見るのか……。
だからなのかな? 東をなぜかほっておけないのは……。
はは……昔誰かに言われたっけ? 俺は無駄に優し過ぎるって。
でも、それを言ってくれた人を俺は思い出せないんだけどな。それほど昔だったのか、それとも意図的に思い出せないのか。
うわー、俺、結構怖い事考えてるな。
「優さんどうしたんですか? 真剣な顔になったと思ったら、急に青くなって」
「いや、何でもない」
「そうですか? まぁいいですけど。そろそろ帰りましょうか」
「あぁそうだな」
帰りは特に今までと変わらず、他愛のない話をしたりして帰った。
☆
なんだろう。誘われた試合みてるけど、まぁやっぱり子供たちがやってる試合だなって思う。
だけど、これはこれで熱いな。結構興奮する。
そんな事を思いながら、時間が過ぎていった。
「予想していたより、すごい楽しかったですね?」
「そうだな。プロと比べると、ちょっとあれだったけど」
「あらら意外と厳しいですね」
「俺はスポーツに関しては厳しいぞ?」
「あはは。だけど、プロと比べるのは流石に変ですよ?」
まぁな。その辺は分かってるさ。
ん? ジュエルシードの気配がするな。
「なぁ、ジュエルシード。この近くにないか?」
「ありますよ?」
なんかすごく自然に言われたんだが。それってかなりやばい事じゃないのか……?
「あるのかよ!? なんで教えてくれなかったなんだよ!!」
「教えるも何も。ここはそういう風になること決まっていたじゃないですか?」
「え?」
決まっていた……?
俺はもしかしてと思い、少し考える。
あ!? そういえばサッカーの子がジュエルシードを持ってる話あったな!
うっかりしていた。まさか、自分が誘われているのがそんな重要な場面だったとは。
常に周りに気を配るようにするべきだった。。そうすれば、今回みたいに忘れていてもジュエルシードの存在には早く気付けたはずだ。
まぁ、東はとっくの前に気づいていたみたいだが……。
「まさか忘れていたんですか?」
「う」
「どうなんですか?」
「はい。忘れていました」
だけど、普段の俺なら忘れないはずだ。
だが、今まで色々ありすぎて、俺の頭の中の整理がちゃんとできていなかったみたいだ。
「まったく……。まぁ仕方ないですね、色々ありましたし。優さんでも忘れることもあるでしょう」
あれ? いつもならここで何か言葉が飛んでくるはずなんだが……?
「さあ。ジュエルシードを持ってる人の元へ向かいましょう!!」
…………
「なぁ東」
「はい、何ですか?」
「お前も忘れていたんじゃないのか?」
「え!? やだな~そんなはずないじゃないですか!」
言葉ではそう言っているが、東の目が一瞬左斜め上を見たのは俺は見逃さなかった。
こいつが嘘を言う時は大体、目を左斜め上を見る。
まぁ最近気づいたんだがな……。
あれ? 今、思ったが同じ癖を持ってるやつを俺は知ってる気がする。
確か――
「うッ!?」
「優さん!?」
おいおい、マジかよ……なんだよ、この頭痛は――
痛い痛い痛い痛い。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
なんだっていうんだ! 俺はただ思い出そうとしただけじゃないか!!
東凛は必死に俺に対して何かを叫んでいるが、俺には何を言っているのか分からない。
そして、視界がだんだんと暗くなっていく。
あ。不味い。これは倒れるかも……。
そう思った瞬間。俺は体が傾く感じがした。そしてそのまま地面に倒れる。
☆
「う、うーん? ここは?」
俺が目が覚めて最初に見たのは知らない天井……という訳ではなく。めちゃくちゃ知っている天井だった。
というか、俺のマンションの天井だな。
何で俺はここにいるんだろう? というのは考えるまでもないだろう。
おそらく俺はあの時気絶してしまったのだろう。
そして、東がここまで運んでくれたのだ。それ以外に考えられない。
アイツの力があれば、俺をここまで運ぶことなど簡単だろうからな。
あ。別に東が力持ちという意味ではない。魔法の力があるという意味だ。
「目が覚めましたか?」
声が聞こえて俺はそちらに向くと、東がいた。
どうやら、俺が目を覚ますまでそばにいてくれたみたいだ。
「なんか悪かったな。手間かけさせて」
「いえいえ。大丈夫ですよ。しかし、いきなり頭を抱えて倒れたんでびっくりしましたよ」
「あぁ、よくわからないが急にとんでもない頭痛がきてな」
「頭痛ですか……」
東は少し考える素振りを見せる。
何だろう? もしかして東は何か知っているのだろうか……?
「なんだ? 原因何かわかるのか?」
「いいえ。さっぱりわかりません」
…………。
嘘――
なぜか俺はそう思った。
何故そんなことを思ったのかはわからない。
だけど、そう思ってしまった。まるで東の嘘つく時の癖を知っているかのように――
「そういえば、あのジュエルシードはどうなった?」
「あぁそれでしたら大丈夫ですよ。なのはさんが何とかしてくれましたから」
「そうか……よかった」
俺は安心する。
「あぁそうでした。先ほどアリサさんたちから電話がありまして、遊びに行く日が予定入ってしまったらしいです」
「あぁそうなのかなら仕方ないな」
「はい。そのかわりですが、今度すずかさんの家に遊びに来ないかと」
優さんならオーケーすると思いまして、了承しておきましたと付け加えた。
「何を勝手に!? まぁいいんだけど」
「なんかお菓子を作ってくれるみたいですよ! よかったじゃないですか。あと、なのはさんも来るみたいです」
「そうか……お前は来るのか?」
「私も誘ってと言っていましたので。行きますよ?」
「ん? なんか変じゃないか? なんでお前が出たのに、お前を誘ってって言葉が出てくくるんだ?」
「それは私が優さんの声で出たからです。優さんの電話なのに私が出たら変なので」
まぁ確かにそうだな。
どうやって俺の声でやったのかと聞こうと思ったが、声を変えれる魔法をこいつは使えるのをすぐに思い出した。
その時は、俺の声で遊ばれてすごく腹が立ったのを覚えている。
それと同時に魔法ってやっぱりすごいとも改めて思ったが。
今回はちょっと早めの更新かな?
というわけでお待たせしました!! なんだが私の予想より皆さんお気に入りにしてくださって、とても感動していますw
こんな駄文で文章力0の私のをお気に入りに入れてくださってありがとうございます!!
これかものんびり――というか、書ける時間ができたら書いていきます!
ですので、皆様は気長に待っていてください!
それではまた次回で会いましょう! ばいばい!!