東城優の転生記録~主役になりたくない少年の運命   作:ソラたん

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さて……困った。

何が困ったかと聞かれるとだな……。

今現在目の前にジュエルシードがあるのだ。

「これは夢か?」

 

「いいえ? 現実ですよ? きっと、神様が言っているんですよ、原作に関われと」

 

 

 確かに俺は神様に原作には関わりたいみたいなこと言ったかもしれないが……。

こんな、風に関わるとは聞いていないぞ?

「本当にどうしたらいいんだ……」

 

「諦めちゃえばいいんじゃないですか?」

 

「あぁ、目の前にジュエルシードがあるだけなら、スルーするなり。こっちで回収とかも考えたさ。だけど、なんで、近くにフェイトがいるんだ?」

 

「まぁ、元々フェイトさんが回収するやつだったんじゃないですか?」

 

 

 だろうな……。

しかし、なんで俺の近くに落ちてくるかな?

さて――ここでとても省略した説明をしよう……。

――俺。学校終わって帰る。

――東が少し寄り道しようと言い出す。

――歩いていると、俺の目の前にジュエルシードが降ってくる。

 これが俺がこんな状況になった経路だ……って、これ東のせいじゃないか!!

「東。一つ聞きたい」

「なんですか??」

「もしかして、分かっててこっちに来たか?」

 

「イヤダナーソンナワケナイジャナイデスカ」

 

 

 よし、これで決まりだな。

まぁ東の事は後にして、目の前のフェイト・テスタロッサをどうするかだ。

はぁ、本当にちょっと前の俺を殴りたいよ。なんで、物が降ってきたからって降ってきた方を見るんだろう?

おかげで、フェイト・テスタロッサと目が合ってしまった。

「さて、これからどうしようか?」

 

「素直に、これは貴女の落とし物ですか? って聞けばいいじゃないですか?」

 

 

 そんなで何とかなる訳ないだろう!! 

まぁ一応言ってみるか……。

「えっと。これは貴女の落とし物ですか?」

 

「ええ。一応」

 

「そうですか……でしたら、お返しいたしますね」

 

 

 そして、そのまま彼女の手にジュエルシードを渡した。

「それじゃ! 俺は急ぎの用事があるから……っ!」

 

 

 俺はさっさとその場を離れた。

「ふう。めちゃくちゃ強引だったけど、なんとかなったか?」

 

「いやーいくらなんでも強引すぎますよ」

 

 

 東はクスクス笑いながら言ってきた。

大体こいつの所為なんだがな……。

ちょっとお仕置きが必要だよな?

俺は東の脳天にチョップを炸裂させようとしたが、避けられてしまった。

「避けるな!!」

 

「嫌ですよ。痛いし」

 

「これはお前へのお仕置きなんだから、おとなしく当たれ!!」

 

「あはは。嫌でよ。大体、私はお仕置きされるようなことしてませんし」

 

 

 どの口が言ってやがるこいつは……。

何とか俺は東にチョップを食らわせたくて、必死に追いかける。

これ、傍から見たら追いかけっこして遊んでるようにしか見えないよな? まぁこの姿だからいいが……。

「お?」

 

「よし! 引っかかった!!」

 

「ほほう。ただやみくもに追いかけてるフリをして、私をこの魔法陣に誘い込みましたか……」

 

 

 少し関心したように言ってきた。

今までこれが成功したことなんて、全く無かったからな。

今回成功して、ちょっと嬉しかったりする。

 しかし、俺のそんな喜びもすぐに終わってしまった。

「いやーお見事です――だけど」

 

 

 パン! っと東が手を叩くと俺の魔法陣が消えてしまった。

「誘い込みまではよかったんですが。魔法陣の術式が甘かったですね。これじゃあすぐに上書きされてしまいますよ?」

 

「おい。なんだ術式の上書きって。俺そんなの知らないぞ!」

 

「だって言ってしまったら。優さん絶対マスターしてしまいますよね? そうなると、手抜き術式ができなくなるので教えなかったんです」

 

「ちょっと待て。つまりお前は今までの俺との特訓は手を抜いていたと?」

 

「まぁ言ってしまうとそうですね。でも、一言言わせてください。私はこの世界でのメインのキャラ達と戦っても勝てるくらいに強くすることだったんです。まぁ、おまけで転生者にも勝てるくらいにしましたが……」

 

 

 そんな事言ってたっけ?

もう、ずっと前の事だから、覚えていないだが。

「なんで、今更教えてくれたんだ?」

 

「それはですね。仙波亮程度でしたら十分だったんですが、予定外な事がありまして」

 

 

 あぁ、あいつか……。

「その人は、正直、言いますと。別格です。最悪私より強い可能性も……」

 

 

 おいおい。

そんな奴に勝てるやつ、この世界にいるのか?

いや――目の前に可能性を秘めたやつがいるが……。

本人が自分より強い可能性もあると言っているし……

「どうするんだよ……それ」

 

「まぁ優さんが強くなってくれれば、また状況は変わりますよ!!」

 

「本当にそうだといいんだが……」

 

 

 というか、東はどうやって強さとか判断してるんだろう? やっぱり魔力とかで強さを計っているんだろうか?

まぁ、どっちにしても、今のままではどうにもできないだが……。

「ところで、優さん?」

 

「なんだ?」

 

「面白い情報があるんですが」

 

 

 東のその笑顔に俺は嫌な予感がした……。

「なんだ? その、面白い情報っていうのは……」

 

「実は優さんと戦っている時、優さんに幻術をかけさせてもらいました」

 

「え? まさか……」

 

「はい! お気づきだと思いますが、後ろの空をご覧ください!」

 

 

 俺は言われた通りにゆっくりと後ろを向く。

すると、そこには警戒心むき出しでバルディッシュを構えているフェイト・テスタロッサがいた。

 

 

「あずまぁ~お前いつから幻術かけていた?」

 

「そんなの。フェイト・テスタロッサと”偶然”出会ってしまってからですよ」

 

 

 偶然を強調してそう言った。

「貴方何者?」

 

「ただの一般人ですよ?」

 

「嘘。ただの一般人があんなに魔力を持っているはずがない……」

 

 

 やっぱりそうなるよな……

うん。わかっていたけど、どうすればいいんだ?

隣の東は満面の笑みで俺を見てるだけだし。

そして、フェイト・テスタロッサは今にも襲い掛かりそうな雰囲気を醸し出してるし……。

「あなた……あなた達は何者?」

 

「あ。私もやっぱり含まれてました?」

 

 

 当り前だろう……もし俺だけしか狙われなかったら、俺は彼女にどれだけ酷い事したって話になるだろうが。

 

「いくよ……バルディッシュ!」

 

 

 あーあ。戦闘態勢に入ってしまった。この様子だと今は何言っても聞いてくれそうにないな……。

仕方ない、あまり手荒な真似はしたくないが戦うか。




大分遅くなってしまいました、申し訳ないです。

今後もこういう事があるかもしれませんがのんびりお待ちください。


それでは、読んでくださってありがとうございます!! 次もゆっくりお待ちください。
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