アスモディ・ストーリー (Asmody Story)   作:メレク

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パーティーで酔うのは基本?

「じゃあ、かんぱい!」

『かんぱーい!』

 

午後7時。俺やユーノ、アイオスさんを初めとした村人全員は、バルトさんの家で祝杯をあげていた。村長ってそんなことも突然できるのかと驚きはしたが......ちなみにフィルフィさんは「準備があるから先に祝われててね~」と言って自分の家に戻っており、今ここにはいない。

 

あのあと、無事にリーゼちゃんを助け熊を倒した俺たちは、バルトさんから泣くほど感謝され、リーゼちゃんもお礼を言ってくれた。「あ、ありがとう...」と言った彼女をの顔は、襲われた直後だからか顔も赤くなっていたが、今は問題なさそうでなによりだ。

 

その後、無事に娘が見つかったことと、俺とユーノの旅がうまくいくようにパーティーをすることになり、現在にいたる。

 

実際俺もおいしい料理ばかりならんで良い思いをさせてもらっていた。新魔と旧魔ではメインで出される物が違うから新鮮だし、特にデザート美味しすぎ。やっぱり動いた後の甘いものは最高だな!

 

そんな感じで一人で料理を食べていると、

 

「凄く美味しそうに食べるね。ユーノもこのくらい笑顔なら......」

「私は関係ないでしょ!」

 

アイオスさんとユーノが同じテーブルの席に座ってくる。

 

「ここの料理は美味しいですから」

「なんとなくカムイ君はもっと良い料理食べてそうだけどなー」

「そんなことないさ」

「まぁ、楽しんでくれてるようでなにより......さて、本題だが」

 

アイオスさんが話を切り出してくる。

 

「まあ、その前に一つ質問だ。君がこっちの王都に来て、情報を教える代わりに信頼関係を築こうと言うのはダメなのか?それならわざわざユーノを出す必要もなくなる」

「俺が『ストライク』に行ったら門前払いですよ。アイオスさんの名前を出せば行けるかもしれませんが、それだとあっちに残してきた仲間が心配になるので。それに、うちの部隊は証拠を残しませんから」

「自信があるわけだ?脱走はされてるのにね」

「表情をとりつくろったりして苦労しましたよ」

「そうか...なら、さっきも言ったが......ユーノを、頼むよ」

「はい」

「許可だしてくれてありがとう!」

「送り出すからには戦争は止まるんだろうな?もちろんユーノの演説で」

「そっそれは...「もちろんです」え、カムイ君!?」

「俺もサポートしますし、きっと大丈夫です」

「さっきとは別人みたいだな」

「気持ちも強くなるって決めましたから」

「ちなみに、どうやって『クロスベル』まで行くつもりだい?」

「『レベル山脈』を越えて行きます」

 

ブーーーッ!!!

 

飲んでいたジュースを吹き出すアイオスさん。きっと無謀とか言い出すんだろう。確かに『レベル山脈』は雲を貫いている様な高さの山が立ち並ぶ所だが、そこを突っ切らないとあいつらより早く『クロスベル』にたどり着けない。

 

「私無理だよあれ上るなんて!」

「だが、『アリストの森』を通れば俺の部隊に見つかる危険性が高い。そしたらその場でドンパチだ。無駄な戦闘をさけて安全に行くなら山を登るしかない」

「あの山登る時点で安全ではないんだけど......」

「はぁ......先に聞いといてよかったよ」

 

汚れた口周りを拭き終わったアイオスさんが呆れた顔で会話に入ってくる。

 

「それならここから2つ北西に離れた『アースラ』を目指せばいい。」

「なぜです?」

「そこにいる同僚...メイルって奴の固有魔法が転移なんだよ。それを使えば、少なくとも『レベル山脈』は越えて行けるはずだ」

「ホントですか!?」

「色々と面倒な奴だけどね......俺の娘だと言えば助けてくれると思う。あとは頑張ってくれ」

「なんだか無責任だね......」

「ユーノ許して!」

「はいはい許すから」

「...あいつのことは知ってるつもりだな、今でもよくわからない所が多くてな」

「可能性があるだけでも十分です。ありがとうございます」

「あぁ。...っと、スピーチかな?」

 

アイオスさんが向いた方向に目を向けると、バルトさんがお立ち台に登っていた。

 

「えー皆様。本日はお集まりいただきありがとうございます」

「一番最初にやるべきなんじゃないかー?」

「そうだそうだ~」

「娘が無事なことに舞い上がっておりまして......ともかく、本日大活躍してくれたカムイ・テイカーくん!こちらへどうぞ!」

(これ大丈夫かよ......)

 

バルトさん含め皆酔っているのかなんだかおかしな雰囲気だが、断る理由もないので席を立つ。

 

バルトさんのところまでくると、マイクを向けられながら

 

「はい!カムイ君です!拍手!!」

 

バルトさんの掛け声に......シーンとする会場。リーゼちゃんだけが拍手してくれていた......なんだかカオスだな。一刻も早く抜け出したい。

 

そんなことは露知らず、

 

「カムイ君はユーノちゃんを引き連れて戦争を止めに行くのです!これはその前祝いだから」

「一応機密事項なんですけど...」

「この村の人はもう皆知ってるから!それで、いつここを出るんだい?」

「そうですね......明日には」

「えぇぇ!?」

 

今度はユーノが立ち上がる。あれ、言ってなかったっけ?

 

「聞いてないよ!?」

「心読むなよ。じゃなくて...だって早くしなきゃいけないことだし......」

「なにも準備してないから三日は待って!女の子なんだよ!?」

「俺も女だけどそんな時間かからないよ!」

 

ひどい言い訳をされたが、確かにいきなりは無理があるかな~なんて考えていると。

 

「大丈夫よ~」

 

ドサッ!と荷物を下ろすフィルフィさんが会場に入ってきた。

 

「ユノちゃんの荷物は全部まとめて来たから~」

「お母さん!?」

「善は急げよ~」

 

......なにはともあれこれで助かったな。明日には行けそうでよかった!

 

「じゃあ明日の朝見送るために早寝しましょう!解散!!」

『オーー!!!』

 

突然パーティーはお開きとなった。ユーノの「いきなりだよぉぉ!!」という叫び声は夜空に消えた。




活動報告の方で詳しく書きましたが、ラブライブ!のラストライブ頑張ってください!
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