アスモディ・ストーリー (Asmody Story) 作:メレク
そんなこんなでもう朝です。
「準備はいいか?」
「...この杖いる?」
「お前......魔法を制御させなきゃいけないんだから、できる可能性は上げるべきだろ」
「まぁそうだけど......かさばるじゃん」
「寄っ掛かりながら歩けば?」
「そんなおばあちゃんみたいなことしません!」
前日に(お母さんが)準備した肩掛けバックを持って、服はお気に入りのをきて、下着は......毎日変えれなさそうな量だけど持ちました。今さらだけど旅してる人って荷物どうしてるんだろ......カムイ君はみた感じバック持ってないし、腰にあるポーチくらい?
ともかくそれから、左手に杖、腰に短剣という武器を持ち、準備は万端。
カムイ君は服を私達の家にあったものを借りた結果、お父さんからのもらった首もとが白い毛で覆われている黒コートを着て、ズボンも似たような黒という、貴族とかにいそうな服を着ていた。というか、貴族にしか見えなかった。お父さんが着てもこうは見えないだろう。ちなみに自分の服はしまったらしい。ちっちゃいポーチに。
「いいなぁ......」
「なに言ってるんだ?行くぞ」
「あ、まってよ~」
村の入り口まで行くと、リーゼやバルトさんたちが待っていた。
「いやー昨日はすまなかったね」
「いえ、大丈夫です」
「カムイ様!ありがとうございまた!」
「次から様付けじゃなくていいからね?リーゼちゃん」
「はい!」
カムイ君が会話をしているのを見て、私はお母さんとお父さんの所に行く。
「ユーノー!!!やだ!!別れたくない!!ユーノォォ!」
「お父さんうるさい!」
「ダメじゃない...昨日はちゃんと見送ろうって言ってたのに」
「だっ!て!ユーノ!が!!」
「聞き取りにくいからちゃんと喋って?」
「だってユーノがいなくなるんだもん」
「もんって...」
ここにはいつもの朝の様な、いつものやり取りがあって少し悲しくなる。
「ユノちゃんまで...大丈夫?」
「...うん。大丈夫。私は」
「そっか...じゃあ、気をつけてね?」
「あっちがどんなことになってるかは分からないけど、頑張ってな」
「うん!頑張ってきます」
「ユーノ。お父さんからアドバイスだ。ユーノはすごい力があるから自分を信じてしっかりやりなさい」
「はい!」
「いざとなったらカムイ君に丸投げしなさい」
「はい!」
「それは違くないか?」
リーゼ達と話終わったのか、こちらに来るカムイ君。
「カムイ君。特訓の仕方は昨日教えた通りだ。ユーノとあっちの情勢も任せたよ」
「必ず上手くやります。ありがとうございました」
「あぁ。」
「二人とも頑張ってね~」
「うん!」「はい!」
お母さんの言葉に、私たちは同時に返事を返した。
----------------
「それじゃあ、いってきま~す!」
「色々とありがとうございました!」
こうして、私たちは手を振っている皆に振り返して、
「じゃあ行くか」
「よろしくね。カムイ君!」
「......アハトだ」
「え?」
「アハト。俺の本当の名前だ。これから二人の時はそう読んでくれ」
「......じゃあ、アハト君。私からもお願いが......」
「なんだ?」
「荷物もって!!」
「断る!」
「あ、待ってよアハト君!」
勢い良く走り出すカムイ...アハト君についていった。
----------------
「あぁ......行ってしまいましたか......カムイさん。素敵だったのに......」
「あれで女の子なんだからすごいよね~」
「......パパ。今なんて?」
「え、すごいよねって」
「その前!」
「あれで女の子?」
「......女の子?なの......」
----------------
「あぁやっぱりお父さんも着いていく!待ってろよユーノ!」
「そんなのさせるわけないでしょう?それより......これ、なーんだ?」
「ッ!!どうしてそれを!」
「昨日ユノちゃんの準備をしてたら見つけちゃったのよね~」
「うぐっ...はぁ...」
「話がすんなりいけば、アハト君もユノちゃんも助かるだろうな~」
「そ、そうだね」
「ところで......私たちまだ、新婚旅行行ってなかったわよね~?」
「え、まさか、フィルフィさん?」
「だから、仕事ついでに旅行に行きましょ?王都にね♪」
----------------
「見つからない......か」
「申し訳ありません!」
「悲しいけど......戻るしかないわね。進路変更を伝えてきて」
「はっ!」
「進行はここまでしちゃったけど、情報漏洩や、証拠は残さないように」
「了解しました!失礼します」
「ふぅ......全く。あの人のせいでこんな条件に従わなきゃいけないなんて。厄介ね。このまま『ストライク』に行ってもいいけど...立て直さないと不味いものね。それにしても...あの子が簡単に死ぬわけないし...脱走?」
「......すこし、面倒なことになりそうですね」
「そうね。でも、戦争はしてもらうわ。旧魔どもを滅ぼさないと......」
なんとか三月中に一章終わらせることができました!
これからもよろしくお願いします。