インフィニット・アサシンズ   作:鬼城

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またもや、はやくだせてしまった………

ま、まぁ、今は春休み中ですしね!!

さぁ、3話をどうぞ!


EP3 ゲームの時間

「さて、今日は体育の時間を変えて人間の悪いところを考えてみましょう。いわゆる道徳のようなものです」

 

二時間目の始まり突如として告げられたその言葉は生徒たちの頭を疑問で埋め尽くした。それを俺は関心したように聞く。

ーーあぁ、なるほど、と。

俺たち二人ではなく対象を生徒全体とすることでより説得しやすくする。だが…甘い、何処かの店の巨大パフェよりも甘い。

 

「束、先生は本気で来てくれるみたいだ」

「そうみたいだねぇ」

「面白いと思わないか?あの先生がどうやって俺たちを説得するのか楽しみで仕方がない」

「あの黄ダコも一緒だよ。今までの人間と」

 

今までの人間ーー力のあるものには頭を下げ逆に力のないものに対しては自分の権力を振りかざす愚か者共。天才という肩書きにつられて子供にまで頭を下げてきた研究者。天才でも子供だからと馬鹿にしてきた世間。そして、欲に溺れて調子にのった政府。彼らは自分の利益になるものが現れたら平気でプライドを捨ててそれを迎える。

それがたとえ子供であっても新しい技術であっても。それはまるで誰かの手のひらで踊らされているような人形のようで…そんな時俺たちの中で人間=人形という式ができてしまったのだと思う。

 

「それでも…俺たちは壊れた人形だから」

「うん。こんな世の中に適応できなかった人形ーー壊れた人形。それなら束さんは壊れる方を選ぶ」

 

俺たち二人の会話に気づいてないタコ先生は余裕そうに他の生徒に説明したりと事を進めている。さぁて、どんな説得してくれるのかな♪ちょー楽しみダゼィ!

 

「さて、皆さんの思う人間の悪いところはなんですか?私は…正直に申しますと欲に溺れる所だと思います」

「………」

「私たち人間は結局自分の事しか考えられていない。それは結果的に人を救うことなのかもしれない…ですが実際はどうでしょう。人を救うことで自分の名誉が上がる、心が温まる。そういった小さなことだとしても結局つながるのは自分の利益。さぁ、皆さん。存分に考えなさい」

 

あらあら、先生が人間の醜さを肯定しちゃってどうすんの?

まぁ、否定なんて出来るわけもないか…だってそれが事実だからね。地球がなくなって悪いことなんてない。それを嫌だと喚く奴がいるのは権力があるヤツらだけさ♪自分の権力を失いたくない。まだ生きていたい。それが各国がタコ先生の暗殺を決めた理由だ。多分だなんて思わないこれが事実なのだから。

本当に地球がなくなって嫌だという奴しかいないのか?と聞かれたら答えはノーだ。

俺たち以外にもこの世界に絶望している人はいるはずだから。それなのに、タコ先生を殺して地球を救った…本当にそれがヒーローになれたことになるのかねぇ。

 

「おい、タコ!俺は人間が嫌いだ。上から目線で、少し頭が良いからって同じ人間を見下してくるんだぜ?結局人間っていうのは自分さえよければいいんだよ。もちろん俺もな」

「寺坂くん…満点の解答です。皆さんも分かるのではないですか?えぇ、そうです。それが人間なんです。ですが、私たちはそれでも人間だ。だからこそ寺坂くんの解答は満点なんです。もちろん俺もな…ですか。その通りです。どうです?桐生くんなにか分かりました?」

「あぁ、分かったよ。つまり、タコ先生は俺も人間だからあの愚か者共と同じと言いたいわけだ。うん、認める。俺も人間だ。欲も…いや、ないな。……俺はきっと権力をもってない下の人間だからきっとこの世界がどーでもいんだと思う」

「えぇ、先生もそう思います。きっとあなた方が権力をもっていたとすればそんな考えには至らなかったはずだ」

「でも、もし(if)の話をしているわけでもない。そこを先生分かってる?それに。先生…あなたは優しい人みたいだ」

 

そうタコ先生は優しいのだ。

俺は人間が嫌いだからどうだっていいから地球がなくなることに対してなにも思わない。それは地球に執着がないのと同じことだ。もちろん、自分の命であっても…それならば人間ではなく地球のいい所を教えるというようにそういう方面で勝負すればいい。それに、暗殺を成功させたとき俺たちの報酬を別のものに変えられないか交渉してみたりとすればいい。

だが、タコ先生はそれでは意味がないことを知っているのだろう。俺たちのこの感情の原因である人間に対する意識、考えを変えさせようとしている。

まぁ、それでも俺たちを説得することはできないけど…

 

「ねぇ、みんなはどうしてタコ先生を殺そうと思う?殺さず地球がなくなれば今のように見下されることもない。勉強もしなくていい。負け組という概念すらなくなる。」

「………」

 

誰も…答えられないか…。

この組はE組だ。すでに人間の醜さを知り、世間の厳しさもしった。誰もが自信をなくした落ちこぼれのクラス。

結局、殺さなかったら地球がなくなる訳だから100億がもらえなくてもそれすら意味がない。それとも殺して100億もらって人生楽に生きる?それなら、人類が滅亡してみんな仲良く死亡のほうがなにも考えないでいいから楽だと思うけどなぁ。

 

「桐生くん、君はつまらない人だ。例えそれが事実だとしても君たちは今を生きている。桐生くん、先生はね…人間の醜さを色々と見てきました。でもね…そんな彼らでも生きていた。醜さが出ているのはそれほど必死に生きているからであって決して侮辱をしていいものではない」

「……どう?束」

「そんなの戯れ言にすぎない」

「だよねぇ…でも、殺したのが俺たちだと政府が分かれば、意見は通りやすくなるかもしれない。先生によると政府も生きているらしいから」

「…私の中で死んでるから意味がない」

「らしいよ。先生」

 

結局は価値観だ。俺たちが人間に対する価値観はずっと低い。もうあれだね…宇宙の広さ規模に幻滅しているからね。それを変えることなんて出来ないんだよ。

 

「そうですか…分かりました。なら、あなたたちにこれから先生が人間の素晴らしさを教えてあげましょう。それなら、今の退屈な日々を変えてあげられます。人間が生きる意味を探したいのなら先生をこのクラスみんなで暗殺しなさい。そうすれば答えは見つかるはずです。」

「……ふふ。束、聞いた?面白いよ…本当に面白い。これほど面白いと感じたのはいつだったっけな…。束…俺はまだ認めてない。けど…タコの手のひらで踊るのは楽しそうだ」

「………はぁ、れーくんが楽しんなら。人間については認めない。それでも地球がなくなってもあっても私たちには関係がない」

「そう…関係がない。なら、少しでも楽しんだほうが勝ちだろ。先生、引き分けだ」

 

引き分け。先生は俺たちに人間の価値を認めさせることができなかった。そういう意味では先生の負けだ。それでも俺たちに暗殺をさせる気にさせた。

 

「引き分けですか…ヌルフフフ、いいでしょう。君たちは自由にこれから動けるが暗殺はしなければならない。といった所でしょうか」

「あぁ、だから本気で先生を殺りにいく」

「ヌルフフフ、殺せますかねぇ」

 

うぉ!緑と黄色のしましまになった!皮膚の色が気持ちによって変わるのか?なにそれ、欲しい!束作ってくれないかなぁ。あっ、なんかからすさ…間違えた烏間さんが入ってきた!

 

「勝負はついたようだな。では、桐生くんに篠ノ之くんには対先生用ナイフと対先生特殊弾を支給しよう。君たちには無害だが奴にとっては君たちにとっての実弾と同じ意味をもつ」

「へぇ、こんなんで…」

 

ゴムのようにナイフはぐにゃぐにゃと曲がる。これがタコ先生に効くとは驚きだ。

 

「束、この対先生特殊弾。弾力性をMAXで作ってくれない?」

「あぁ…なるほど。この束さんに任せなさい!」

 

よしよし…いやぁ、これから楽しみになるなぁ。

絶対にあのタコ殺してやろ。

 

「いやぁ、本当に楽しみだ」

 




次回4話は殺せんせーが激怒するところまでいきたいと思います。

それでは次回もよろしくお願いします!
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