インフィニット・アサシンズ   作:鬼城

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遅れてすみません。

今回は前に比べたら長くなっておりますのでお楽しみ下さい!


EP5 説教の時間

渚が爆発の為に使ったのはBB弾グレネードの類のものだろう。しかも、改造されているものであるはずだ。

爆発がしたのと同時に対先生弾が飛び散ってきたので、それぐらいなら分かった。

まさに、身を挺しての暗殺だ。

それに俺は苦笑してしまう。

ーーそんな暗殺をして何が楽しいのやら、と。やはり、人間の感情は理解できない。まぁ、俺も人間なんだけども…そういうのはツッコンじゃダメですよーミナサン!

 

「ッしゃあ、やったぜ!!百億いただきぃ!!」

「ザマァ!」

「まさかこいつも自爆テロは予想してなかったろ!!」

 

さてさて、屑だな。

なんなんだこいつらはーー名付けて寺坂トリオと呼んでやろう。光栄に思えよ、この雑種。ちがーう!!俺は厨二病などではない!

さっきのは忘れてほしい。

 

「ちょっと寺坂、渚に何も出せたのよ!」

「あ?オモチャの手榴弾だよ」

 

アレをオモチャというとは頭がいかれてんじゃね?

今時のオモチャは危険なんだね!なんて言うレベルじゃないよ、本当に。ていうより、ビックリだよ。そんなオモチャもって遊んでいる子供がいたら。

オモチャの手榴弾を手に遊ぶ子供ーーなにそれカオス。

 

「まぁ、火薬を使って威力を上げてる。300発の対先生弾がすげぇ速さで飛び散るように」

「なっ……」

「心配いらねーよ、茅野。人間が死ぬ威力じゃねぇ。俺の百億で治療費ぐらい払ってヤラァ!」

 

そう言って寺坂は倒れている渚に近寄る。

まじで、何なのあいつ。流石にこれは面白いものだけど…度が過ぎたねぇ。俺はただ単に渚の暗殺能力が高そうだから束に面白いものが見られるって言ったんだけど…間違いだったかなぁ。

いやだって……今、すでに横から悪寒が…

 

「……ねぇ、君たち。いい加減にしろこの糞ガキ」

 

あっ…(察し)

ガタンと勢いよく立ち上がった束はそのまま寺坂の方へ歩く。ああなってしまえば終わりだ。束に勝てる奴などいない!なにそれ、チート。でも、そうかーー。短い人生だったなぁ寺坂くん。

 

「な、なんだよ!?」

「これだから…ガキは困る。こんな人間がいるから本当に困る。取り敢えず、水爆撃ち込んでやろーかな?ゴキブリ」

「…ひぃ!」

 

俺以上の殺気を出しながら寺坂との距離を一歩一歩確実に詰めていく。その背中には黒いオーラと鬼の姿。でてこい!俺の化身!はっ、勝手にサッカーやってろよ。そういえばさ…アレなんで次の新しい話での大会では使えないんだろ。なに?そういうもん?なにそのお約束。れいくんワカラナーイ。

 

「そもそも、その速く飛び散る弾がれいくんに当たってくれたらどうするよ?お前らが作った糞みたいなものでれいくんが汚れたらどうするよ?」

「…し、知るかよ!」

「お前、責任とれる?」

 

ちょ、やめて!

俺は汚れたつもりなんて更々ないから!?………あぁ、そうだよ!DTですけど、なにか!?純粋なんだよ!コンチクショー!

そ れ に!誰がヤローに責任取ってもらうかよ!こっちから願い下げだ!?もーやだぁ、SAN値が削られていくよー

 

「なんなんだよ!!お前!!責任とか、現になんともなってないからいいだろーがよ!」

「…お前をこのままにしておくとさらに危険がでそうだから、もう消えて?」

「は?なに言って…」

 

そう言って手を寺坂の首元へと近づける束。

あっ、これ本当にヤバイやつだ。みんな恐怖してるし…って先生何処だよ。どうせ死んでないんだろ、早く出てこいよ!いや、出てきてください。本当にお願いします!!

キョロキョロと周りを見渡す。そして天井の方に奴はいた。

 

「(って、お前もかよ!?)」

 

その顔は言うまでもなく恐怖に包まれていた。

まさにブルブルである。ブルドッグといい戦いをするのではないかというほどにブルブルである。

うそーん。誰も束を止められやしねーよ。

えー、まじかよ。寺坂くんよくも…よくもやってくれたなぁぁあ!!

 

「もう、いいよ。束」

「……殺す!殺す!」

「いいから。ほら」

「…!?ん」

 

後ろから全体を包み込むように抱きしめる。

普通の言葉ではきっと止まってくれなかっただろうから、気をそらすためにそういう行動に出る。まさに、奇跡の行動ってやつだよねぇ!褒めてもいんだぜ?

 

「……うぅぅ」

「さぁて、今日はもう帰ろう。ケーキを奢ってもらう約束してだったからな」

「……(コクリ」

 

少し恥じらいながらのコクリと小さく頷く仕草!ないふでふ!それは誰にも真似できまへんよ。大丈夫、誤字じゃないから。

うむ、やはり美少女は何しても許される。なにその理不尽サイコー。やっぱ、美少女はそうでなくては…!!

 

「ちょっと、待ちなさい」

「ん?まだ何か用?」

「えぇ、ありますとも。桐生くん、まだ授業は終わっていません」

「はぁ…で?なにすれば?」

「そうですねぇ、その前に説教です」

 

そう言うと教室には風が舞うだけで先生の姿がなくなった。そして、1秒前ほどで先生の姿は現れた。

てれてれてれてってってー!

その手には沢山の表札がある。何故に表札?あっ、あれか!あれなのか!?とわかっている風に見せかける。アレ?そんなの知るわけないじゃない♪適当にアレかぁとかなんとか言ってたらバレないんだよ。話聞いてなくても使える有効スキルです。

 

「さてさて、政府との約束ですから先生は決して君達に危害は加えないが。次また、今の方法で暗殺に来たら君達以外には何をするか分かりませんよ」

 

あっ、なるぅー。あなるに聞こえてしまうのは俺だけか?あなる、あーなる!!そうじゃない。表札でこれほどに恐怖するとは思わんかったよ。タコ先生恐るべし!それに、政府詰んでんじゃん。もっといい取引しろよ。さすがにこのレベルじゃ泣けてくる。

 

「なっ…何なんだよテメェ…迷惑なんだよォ!!いきなり来て地球爆破とか暗殺しろとか…迷惑な奴に迷惑な殺し方して何が悪いんだよォ!!」

「迷惑?とんでもない。君達のアイディア自体はすごく良かった。特に渚くん。君の肉迫までの自然な体運びは百点です。先生は見事に隙を突かれました」

「……!!」

 

タコ先生は顔に丸の印をつくって渚の頭を撫でるようにして触手を置く。と、次の瞬間今度はバツの印をつくって寺坂の方を向く。なにその皮膚、やっぱ欲しい。

 

「ただし!寺坂君達は渚君を、渚君は自分を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺する資格はありません!」

 

顔の色を黄色に戻してーー

 

「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう。君達全員それが出来る力を秘めた有能な暗殺者(アサシン)だ。暗殺対象(ターゲット)である先生からのアドバイスです」

 

うん、その皮膚頂戴。え?真面目に聞けって?俺としてはちゃんと聞いてるんだけどなぁ……おかしいな、右から左に聞いたことが抜けて行くよ。ワンモアプリーズ?

 

「…さて問題です渚君。先生は殺される気など微塵もない。皆さんと3月までエンジョイしてから地球を爆破です。それが嫌なら君達はどうしますか?」

「…その前に先生を殺します」

「ならば今殺ってみなさい。殺せた者から今日は帰ってよし!!」

 

黄色と緑のしましまな顔にしてタコ先生はさっきとってきた表札の手入れを始める。

 

「殺せない…先生…。あっ、名前。『殺せんせー』は?」

 

え?は?頃せんせー?コロせんせー?語呂せんせー?素晴らしい間違えをしてみるれい君です。殺したら帰れるらしいっすわ。なにその無理ゲー、既に泣きそう。あっそうだ。

 

「先生、トイレに行ってきます」

「そうですか、桐生くん。はやく戻ってきて下さいね?」

「あ、はい」

 

束が ひとじちに とられた!

れいくんのライフ 1500。少なっ!?俺のライフ少なっ!?まぁ、いいさ。ふっふっふ、かかったな!トイレに行く?ふっ、行くわけがないじゃないか。そう悪巧みをしながら俺が向かったのは職員室。

 

「さてと、探しますか」

 

あるものを探すために殺せんせーの机を探る。引き出しの奥にしまってあったその本はアレだ。中学生の男子が夢を見るあの本。コンビニとかで地味に売ってるのを見るとこんなところで売っていいのかよと思ってしまうあの本だ。みんな大好き♪

 

「帰ろ」

 

その本を取りだして教室の方へと歩きだす。そして、扉を開けて俺は一言言ってやる。ニヤニヤと笑いながら

 

「せんせー、コレなんですか?」

 

暫しの沈黙の後、女子は顔を隠すものや呆れる顔をするものが現れ、男子は大半が輝きの目でこちらを見る。しかし、明らかに一人だけ違う反応を示したものがいた。ふっ、貴様だよ。そこの黄色いタコ。証拠は出揃っている覚悟しろ!!

 

「にゅや!?なぜ…それを」

「さっき、そこで拾いました」

「そんなはずは…!?それは私の机の引き出しの中にっ…」

「まさか、先生がこんなものを学校に持ってきてしかも隠していたなんて知りませんでした。生徒として残念です」

「にゅや!?」

 

こんなもんでいいだろ。さてと、最後を決めようじゃないか。かっこよく…な!!かっこよくないだろとかいうツッコミは受け付けません。

 

「ふ、まさか尊敬されるべき先生がぁ?こんな幻滅されても仕方ない先生だったなんてぇ?先生として終わってるんじゃないですかぁ?」

「そ、それは…っ!!私だって、そりゃエロ本の一つや二つ見ますよ!」

 

ひ、開き直ったーー!?

こ、このやろ。ガチで先生、向いてないんじゃねーの?どうなのそこらへん。おい、浅野理事長しっかりしてくんない?

 

「桐生くんは文句をつける気かな?」

 

おう……さっき、なんか幻聴が聞こえたわ。浅野理事長!!俺、あなたに一生ついていきます!!

 

「先生………あなたは先生として死んだんです。俺に殺されたんですよ」

「なっ!!……そ、そういうことでしたか…」

「桐生くん、合格です。帰りなさい」

 

うっし!!だって、殺せって言われただけでなにを殺すかとかは言われてなかったしね!!それでも、先生が最後に涙を流したのが気になる。まっ、大丈夫か!




地味なところで終わってしまいました。次回はやっとあの二人が登場します?

それでは、次回もよろしくお願いします!
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