永遠亭の三番弟子   作:車輛運搬具減価償却累計額

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 各話の跋文に記載してある文中に出てきた語彙の説明は、基本的に一度限の記載としていますが、便宜を図る為五十音順に排列し一覧としました。

 何故これ程難語を使うかというと、折角言葉があるのだから使わずにおいておくのは勿体無いという考え方をしているからです。

跋文(ばつぶん)……後書きの事。


使用語彙説明一覧

鴉軋(ああつ)……轆轤や船の()、門の扉などを開閉する時に出る音。ぎしぎし。

靄然(あいぜん)……穏やかな様。和やかな様。

喔咿嚅唲(あくいじゅじ)……強いて諂い笑う。無理に笑顔を作る。又、其の様。

遏悪揚善(あつあくようぜん)……悪事を禁じて、善行を勧める事。悪事には刑罰を加えてその悪を禁じ、善事には報奨を与えて官職に挙げ用いる事。

医鬱排悶(いうつはいもん)……憂さ晴らしをする事。

頤使(いし)……人を軽んじて使う事。

(いず)れ……二つ以上ある物・場所などから一つを選ぶ時に使う語。

一臠(いちれん)(にく)()めて一鑊(いっかく)(あじ)()る……一部分を以て全部を察知する譬え。一臠肉は、一切れの肉。一鑊は、一鍋。

伊優亜(いゆうあ)……言語の不明瞭な様。言おうとして声は出しているが未だ言葉を成さない様。あー・うーん。

陰謀詭計(いんぼうきけい)……人を欺く為の密かな悪巧み。

雲壌月鼈(うんじょうげつべつ)……二つのものの違いや隔たりが余りにも大きい事。

冤枉(えんおう)……無実の罪。冤罪。濡れ衣。

檐下(えんか)……のきした。

懊悩呻吟(おうのうしんぎん)……色々な事を考えて悩み苦しむ事。

回翔(かいしょう)……鳥抔が円を描いて大空を飛ぶ事。

剴切(がいせつ)……非常に適切な事。

禍譴(かけん)……つみ。とがめ。

牙籤万軸(がせんばんじく)……他人の蔵書の多い事を称する語。

褐寛博(かつかんぱく)……粗い布で作っただぶだぶの服。転じて、賤者。無頼漢。

()てて加えて……その上に。更に。悪い事が重なる場合に言う。

遐方絶域(かほうぜついき)……遠い異国の地。

窾言(かんげん)……当てにならない言葉。出鱈目。空言。

干鼈煞(かんべっさつ)……面白味の無い奴。人を罵る言葉。

矙亡罪(かんぼうつみ)()う……他人に面会に行って留守である事を言う。

観摩(かんま)……他人の長所を、模範にして真似る。

儀宇(ぎう)……態度。物腰。立ち居振る舞い。

聞道(きくならく)……聞く所によると。

蹻趹(きゃくけつ)……わらぐつ。草履。

覬覦(きゆ)……分不相応の希望を抱く事。

裘茸(きゅうじょう)……髪・毛・草抔がぼうぼうになっている様。

穹窿(きゅうりゅう)……天空。大空。

疆域(きょういき)……①土地の境。境界。②境内の地。領域。

鄴架(ぎょうか)……蔵書が多い事。

怯懦(きょうだ)……臆病で意気地のない事。気が小さい事。

虚静(きょせい)……心に蟠りなく、静かに落ち着いている事。

縹緻(きりょう)……顔立ち。みめ。容姿。

薬九層倍(くすりくそうばい)……薬は売値が原価の九倍と異常に高い事から、暴利を貪る事の譬え。

謦欬(けいがい)()く……その人の咳払いの声を聞く。転じて、その人に接する事。

係累(けいるい)……身心を拘束する煩わしい物事。

欠伸(けんしん)……あくびと背伸び。

諠鬧(けんとう)……騒がしい事。熱鬧。喧噪。

甄別(けんべつ)……はっきり見分ける。区別する。

佼黠(こうかつ)……「狡猾」に同じ。

浩瀚(こうかん)……書籍の大部な事。又、書籍の多い事。

惶遽(こうきょ)……おそれ慌てる事。

皓月千里(こうげつせんり)……明るく輝く月が、遠くまで照り渡る様。

好個(こうこ)……丁度良い事。適当。うってつけ。

諕謼(こうこ)……呼ぶ事。

嗷嘈(ごうそう)……がやがやと騒がしい。

槁木(こうぼく)……枯れた木。かれき。

刻苦学儒(こっくがくじゅ)……非常に苦労して学問に励む事。

蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)……的外れで頓珍漢な問答や返事。

挫気(ざき)……元気が挫ける事。

蹉口(さこう)……口が滑る。失言。

讒構(ざんこう)……無い事を作り上げて人をそしる事。

不死詮(しなずがい)……死なないのがせめてもの幸せと思われる程の不幸。

廝役(しえき)……こまごました雑役。又、雑用をする召使い。

四支僵勁(ししきょうけい)……手足が強張って動かぬ事。

嘴頭硬(しとうこう)……口先の達者な事。

嗜僻(しへき)……ある事をかたよって好む癖。

揣摩(しま)……事情を推し量る事。当て推量。

啾譁(しゅうか)……続け様に煩く喋る様。

糅然(じゅうぜん)……纏まりなく入り雑じる様。入り乱れる様。雑然。

儵煜(しゅくいく)……きらきらと輝く様。又、鮮やかに輝く様。

倏歘(しゅくくつ)……速やかな様。

瞬霎(しゅんしょう)……一度またたきする程の短い時間。

聳懼(しょうく)……恐れ戦く事。びくびくする事。

浹洽(しょうこう)……広く全体に行き渡る事。

霎時(しょうじ)……暫くの間。暫時。

将錯就錯(しょうしゃくしゅしゃく)……誤りの上に誤りを重ねる事。

生得(しょうとく)……生まれつき持っている事。うまれつき。

松柏(しょうはく)……操を守って変えない事に譬えて言う語。

常鱗凡介(じょうりんぼんかい)……ごくありふれた人の譬え。凡人。

心悸亢進(しんきこうしん)……心臓の鼓動が早く激しくなる事。

畛畦(しんけい)……隔てがある事。その隔て。

震顫(しんせん)……震える事。

誠愨(せいかく)……まこと。誠実。質実。

惺鬆(せいしょう)……動揺して定まらぬ事。

(せぐくま)る……体を前に屈めて、背を丸くする。屈む。

世間雀(せけんすずめ)……世間を広く歩いて噂抔を言い立てる者。

絶巓(ぜってん)……山の絶頂。いただき。

潺湲(せんかん)……水が流れる様。又、その音。

瞻仰(せんぎょう)……見上げる事。

顫動(せんどう)……震え動く事。

瞻望咨嗟(せんぼうしさ)……遠く望み見てその素晴らしさに溜息を吐く。高貴の人抔を敬慕し羨む事。

譾劣(せんれつ)……浅くて劣る。浅薄で拙劣。

蒼惶(そうこう)……慌ただしい様。慌てふためく様。急ぐ様。

操觚者(そうこしゃ)……文筆に従事する人。著述家・編纂社・新聞や雑誌の記者抔。

操觚者流(そうこしゃりゅう)……操觚者の連中。

淙淙(そうそう)……水が淀みなくさらさらと流れる様。又、その音。

踪跡(そうせき)……人などが通った足跡。あとかた。転じて、ゆくえ。

側杖(そばづえ)……そばにいたために、直接関係ないのに災いや迷惑を受ける事。巻き添え。とばっちり。

梳攏(そろう)……髪を梳く。頭髪を梳る。

対牀風雪(たいしょうふうせつ)……夜通し隣同士の寝床の中で語り合う事。

(たお)す……人や動物を一撃で殺す。一矢・一発で仕留める。

(たし)か……恐らく。たぶん。間違いなく。

談讌(だんえん)……集まって楽しく話し合う。

絺纊(ちこう)……葛布と綿。転じて、夏と冬を言う。

諈諉(ちじ)……煩わしい事を他人に押し付け任せる事。

(ちっ)す……閉じ籠もる。潜む。隠退する。

綢繆未雨(ちゅうびゅうみう)……前以て準備して災いを防ぐ事。

嘲訐(ちょうけつ)……揶揄う。馬鹿にして揶揄う。

長大息(ちょうたいそく)……長く大きくつく息。長い溜め息。

跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)……悪者抔が蔓延り、勝手気儘に振る舞う事。

沈魚落雁(ちんぎょらくがん)……華やかな美人の形容。

追躡(ついじょう)……後から追い掛ける事。

剃髪染衣(ていはつぜんえ)……髪を剃り墨染の法衣を着る事。仏門に入って僧・尼となる事。

滌盪(てきとう)……汚れを洗い去る。汚れを洗い落とす。

纏繞(てんじょう)……纏い付く事。巻き付く事。

輾転反側(てんてんはんそく)……心配したり思い悩んだりして眠れず何度も寝返りを打つ事。

恬謐(てんひつ)……静かで安らか。静謐。

蕩佚(とういつ)……締まりがなく、勝手気儘な事。

蹈瑕(とうか)……他人の過失に付け入る。

偸嫩(とうどん)……若作り。装って若く見せる。

胴欲(どうよく)……非常に欲深い事。惨い事。非道な事。

凍梨(とうり)……霜で凍った梨。しみの出た老人の膚に譬えて言う。

諵諛(なんゆ)……陰口。こっそり罵る。私かに詈る。

日返塢(にっぺんお)……日没時の反照。照り返し。夕焼け。

入殮(にゅうれん)……死体を棺に納める。納棺する。殮葬する。

俄長者(にわかちょうじゃ)俄乞食(にわかこじき)……急に金持ちになった者は、大損して貧乏になるのも早いという事。

年侵(ねんしん)……年寄る。老年となる。年が経つ。

曩昔(のうせき)……昔。嘗て。以前。

憊竭(はいけつ)……疲れ尽きる。衰え尽きる。

排遣(はいけん)……おしやる。おしのける。

擺撥(はいはつ)……払い除け、振り捨てる。又、放っておいて相手にしない。

憊懣(はいまん)……疲れて気が晴れ晴れしない。

璞玉(はくぎょく)……磨かない玉。人工を加えていない宝石。

馬歯徒増(ばしとぞう)……無駄に(とし)を取る事。

百怪魑魅(ひゃっかいちみ)……多くの怪物の事。

頻数(ひんさく)……しばしば。たびたび。しきりに。

品騭(ひんしつ)……品定めをする事。品評。

擯斥(ひんせき)……斥ける事。除け者にする事。排斥。

牝牡驪黄(ひんぼりこう)……物事は外見に囚われず、その本質を見抜く事が大切であるという事。

附会(ふかい)……無理に繫ぎ合わせる事。こじつける事。

誣説(ふせつ)……無い事をあるように偽って言い触らす。

副急涙(ふっきゅうるい)……偽りの涙。そら涙。

不便(ふびん)……気の毒な事。可哀相な事。「不憫・不愍」は後の当て字。

閉月羞花(へいげつしゅうか)……美しい女性の事。

碧落一洗(へきらくいっせん)……大空がからりと晴れ渡る事。

汨羅之鬼(べきらのき)……水死した人の事。

旄倪(ぼうげい)……老人と小児。

方寸(ほうすん)……こころ。心中。胸中。

抛擲(ほうてき)……放り出す事。擲つ事。投げ捨てる事。打ち捨てる事。

撲朔謎離(ぼくさくめいり)……男か女か分からない事。又、物事が複雑で、見分けや区別が付き難い事の譬え。「撲朔」は雄の兎が足をバタバタさせる事。「謎離」は雌の兎の目がぼんやりしてはっきりしない様。兎の雌雄は見分け難く耳を摑み吊るすと雄は足をバタバタし、雌は目がぼんやりして初めて見分けられるという。

麻姑搔痒(まこそうよう)……物事が思いの儘になる事。又、行き届く事。

無慙無愧(むざんむき)……全く恥じる事無く悪い事を平気で行う事。

夜深人静(やしんじんせい)……非常に静かな事。深夜に辺りがひっそりする事。

藪井竹庵(やぶいちくあん)……藪医者を人名に擬して言う語。

(やまい)膏肓(こうこう)()る……悪癖や弊害などが手の付けられない程になる。又、物事に熱中してどうしようもない程の状態になる。

遊冶郎(ゆうやろう)……酒色に耽り身持ちの悪い男。放蕩者。

妖孼(ようげつ)……わざわいの兆し。又、わざわい。

腰纏万金(ようてんばんきん)……多量の金銭を所持している事。財布の中身がぎっしり詰まっている事。

離闊(りかつ)……遠く間をあけて離れている。長い間便りも無く離れている事。

俚諺(りげん)……民間で広く言い習わされてきた諺。通俗な諺。

流汗淋漓(りゅうかんりんり)……汗が体中からだらだらと滴り落ちる様。

霊台方寸(れいだいほうすん)……心の事。心の内を言う。

話欛(わは)……話のたね。談話の資料。

 

 

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