竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ

一カ月の入院でようやく八粒の仙豆を手に入れた悟空達は

ブルマの家で宇宙船を受け取りナメック星へ向けて出発するのだった。

これから二人を待ち受ける運命やいかに!


二人を救え!急げ悟空に悟誠

side悟空

 

オラ達が地球を出発してから六日が経った。

 

『ナメック星に到着いたしました...』

 

その音声と共に宇宙船の扉が開く

 

 

「ついに着きましたね、父さん」

 

悟誠がそう話しかけてくる

 

 

「あぁ、早く悟飯達を見つけねえとな...」

 

オラは外に出て気を探ってみる

 

 

(...あっちに一つ...こっちに一つなんてことだ!

バカデカい気を持った奴らがゴロゴロいやがる!)

 

もう少し探ると覚えのある気を二つ感じた。

 

 

「不味いですよ父さん!悟飯達の気が!死にかけてます!」

 

 

「あぁ、分かってる…

すぐ近くに気が五つ集まってるとこだ…待ってろよ!

今こそ百倍の重力にも耐えた修行の成果を見せてやる!」

 

 

「はい!行きましょう!父さん」

 

悟誠の言葉に頷き俺達は界王拳を発動して飛んで行った。

 

sideout

 

 

side悟誠

 

 

気を頼りに飛んでいると二人の姿が見えてきた!

 

見ると悟飯は横たわっておりピクリとも動かない

 

俺は急いで悟飯のもとに向かって飛び悟飯を抱え

 

男から距離を取った。

 

勢いが強すぎたのか男はコマみたいにぐるぐると回っている

 

そんなバカは放っておき、俺は近くに降りてきた父さんに伝える

 

 

「父さん不味いぞ!悟飯の奴首の骨が折られて虫の息だ!」

 

 

「そう慌てんな悟誠仙豆がある…オラと変わってくれ」

 

父さんのその言葉に軽く頷き俺は場所を開けた

 

今の状態の悟飯を動かすのは不味いからだ…

 

 

「よーし大丈夫!父ちゃんが食べさしてやる」

 

そう言って父さんは悟飯の口に仙豆を押し込み無理やり食べさせた。

 

痛そうだけど、あぁでもしないと悟飯が死んじまうから仕方ないよな

 

ってそんなことを考えているとコマ男が口を開いた。

 

 

「おいおいおい!なんなんだ貴様はよ!

そのガキたちの仲間なのか!」

 

うるさい奴だな...静かにしとけよ

 

俺達はコマ男の言葉を無視して悟飯に向き直る

 

すこしすると瀕死だった悟飯の目が生気を取り戻した

 

 

「・・・・ん」

 

パチリと目を開き悟飯が目覚めた。父さんも顔を綻ばせ

 

 

「おぉ!立てるか?」

 

 

「悟飯…間に合ってよかった...」

 

悟飯は俺と父さんの顔を交互に見てから

 

 

「お、お父さんにイッセーお兄ちゃん来てくれたの!?」

 

 

「あぁ、助けられてよかった…」

 

俺はそう安堵の声を漏らす父さんは悟飯を立たせて

 

 

「大丈夫か?悟飯」

 

 

「お父さん気を付けて!あいつ等…」

 

 

「待てよ、クリリンにも仙豆食わしてやんねえとな!

悟誠クリリンにも仙豆を食わしてやってくれ」

 

 

「はい、父さん」

 

そうだった、まだクリリンさんもいるんだった。

 

俺達はクリリンさんの所に向かった。

 

 

 

「・・・ご、悟空、イッセー...」

 

 

「遅れてすいませんでしたクリリンさんはい、仙豆です。」

 

 

「あははは...嬉しいような...嬉しくないような」

 

仙豆をもらいながらクリリンさんがそう口にする

 

...なんでだ?

 

 

『嬉しくない?どういうことだ?(ですか?)』

 

俺は不思議に思い尋ねるそうしたら父さんとハモッた

 

クリリンさんはなんとか立ち上がって答えてくれた。

 

 

「二人とも、お前達にだってわかるだろ?あいつ等の強さが…

仙豆で元気になったってまたやられるだけだ

いくら悟空達だって…無理だ

奴らの強さはケタ違いなんだ!

あのベジータでさえ全く歯が立たなk...」

 

 

「あ、そうだそうだ」

 

 

「え...?」

 

 

クリリンさんが言い終わる前に父さんが喋り出した

 

 

「そういやどうしてベジータが奴らに…仲間じゃないんか?」

 

 

「あぁ、いや、元々仲間だったらしいけd…」

 

 

「喋んなくていい、探らしてくれ」

 

 

「は?え?探るって?」

 

またクリリンさんの言葉を遮り父さんが喋った。

 

それもクリリンさんの頭に手を乗っけて

 

その様子にクリリンさんが素っ頓狂な声を上げる

 

父さんはしばしクリリンさんの頭に手を置いた後

 

 

「いろいろ分かったぞ!

おめえら二人がやけにパワーが上がった訳やブルマが無事だってこと

奪われちまったドラゴンボール、

それからフリーザって奴やアイツらの事なんかもな

悟誠オメエもやってみろ」

 

父さんに言われ俺もやってみることにした

 

 

「それじゃあクリリンさんちょっと失礼しますね」

 

そう謝りクリリンさんの頭に手を置く

 

 

「え?あ、おう」

 

そうして集中してみる、すると確かにイメージが伝わってきた。

 

俺は頭から手を離し

 

 

「なるほど、話は大体わかりました」

 

それを見てクリリンさんは驚きながら

 

 

「う、嘘だろ!?なんでそんなことがわかるんだよぉ‼」

 

 

「さあ?なんとなくこうしたらわかるような気がしたんだ」

 

 

「そうっすね父さんの言うとおりです」

 

俺がうんうんと頷いているとクリリンさんが

 

 

「それとイッセーお前なんで悟空の事を父さんって呼んでるんだ?」

 

 

「あ、それ僕も気になってました」

 

悟飯も話に乗っかってきた。

 

 

「それはですね...」

 

俺は簡単にそのわけを話した。

 

 

「なるほど、チチさんがお前を養子にな...」

 

 

「それじゃあイッセーお兄ちゃんは僕のお兄さんになったの?」

 

 

「まあ簡単に言うとそうなんだ」

 

ぽけっとした顔の二人を置いて話は進んでいき

 

 

「悟誠!仙豆は後いくつある?」

 

 

「えッと…あと一つです!」

 

 

「そうか、そんじゃあその仙豆をこっちにくれ」

 

 

「は、はい」

 

俺は父さんに残りの仙豆を渡した。

 

 

「...残る仙豆はあと一つか...」

 

そうつぶやいた父さんはチラリとベジータの方を見ると

 

 

「ベジータ!」

 

そう言って最後の仙豆をベジータに投げた。

 

ベジータは受け取ると仙豆を見ていた。

 

 

「そいつを食ってみろ!」

 

そう声をかけた父さんの指示に従いベジータは仙豆を食った

 

 

「おぉ!?な、なんだ?身体が...」

 

これで大丈夫だろ今は危ないだろうけど父さんは

 

まだベジータとの決着がついていない

 

だからこそ復活させたんだろうな...

 

さて、これからどうすっかな?

 

俺はチラリとコマ男とその他ゆかいな仲間たちを見たのだった。

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

なんだ?こいつら油断しすぎなんじゃねえか?

五世一人でも片づけられそうだ!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

圧倒的⁉修行の成果を見せる時だ!

ぜってえ見てくれよな!

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