竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…

傷を完治させ、更なるパワーアップを遂げた悟誠

だがそれでもフリーザには敵わなかった

単身、持てる全力のドラゴン波を放つものの

あっさりと返されピンチに陥る

戦意を失いかけた悟誠に迫るフリーザの閃光

それを間一髪で助けたのはベジータだった。

ベジータの決死の行動で戦意を取り戻した悟誠のもとに

ついに完治した悟空が現れる

そして二人でフリーザに挑むのだった。



これで最後だ!放て超元気玉‼

sideイッセー

 

 

父さんが復活して俺達は二人がかりでフリーザと戦っている

 

 

「だだだだだだだだ!」

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

二対一でようやく互角...いや、少し押している

 

これならいけるか?

 

 

「だりゃあ!」

 

 

「ぬおっ..⁉」

 

父さんのアームハンマーがフリーザを叩き落す

 

吹き飛ばされたフリーザに追撃をかけるように

 

俺が追いかけ蹴り上げる...が

 

 

「喰らえぇ!!」

 

 

「遅いよ、ふん!」

 

 

「なっ!しまっ!?ぐあぁぁぁぁ!!」

 

蹴りが当たる直前に一瞬にして背後を取られ超能力で俺は吹き飛ばされてしまう

 

かなり飛ばされてようやく体勢を立て直しフリーザの姿を探すが見当たらない

 

 

「ぐぐぐぐ...くっ!どこだ!」

 

 

「ここだよ!」

 

その声の直後背後から重たい衝撃が俺を襲った。

 

 

「なっ!がぁぁぁ!」

 

俺は勢いよく吹き飛ばされていき岩盤に打ち付けられる

 

 

「かはぁっ‼」

 

 

「イッセー!!」

 

 

「余所見なんて余裕じゃないか」

 

 

「くっ...!」

 

俺の方に気を取られた父さんにフリーザの猛攻が迫る

 

 

「ちょっと本気を出したらこれだ…がっかりだよ君達には

君達なんか僕の実力の半分も出せば簡単に捻りつぶすことが出来る」

 

あれでまだ半分も出してなかったって言うのかよ!

 

どうすりゃアイツを倒せるってんだよ!

 

 

「キィヤ!!」

 

 

「ぐあぁぁぁぁ!!」

 

 

「父さん!大丈夫ですか」

 

父さんがフリーザの攻撃でふっ飛ばされてきた。

 

俺は急いで父さんに駆け寄る

 

 

「はぁ...はぁ...めえったなあアイツとんでもなく強え...」

 

 

「どうします?このままじゃみんな殺されちまいます」

 

 

「...あの技に駆けるしかねえ!」

 

父さんが意を決したようにそう口にした。

 

あの技は恐らく元気玉のことだろう

 

 

「悟誠,すまねえがオラが元気玉を作り終えるまで時間を稼いでもらえっか?」

 

俺はその言葉に力強くうなづいて答える

 

 

「任せてください!でも、時間稼ぎはいいんすけど、

アイツ、倒してしまっても構いませんよね?」

 

うわぁ…思いっきり死亡フラグ建ててんなぁ…俺

 

 

「は、ははは…そうしたら元気玉おめえにぶつけなきゃなんねえぞ」

 

 

「怖いこと言わないでくれます!?まあ、やるだけやってみますよ

行くぜドライグ!」

 

『応!異世界の龍の力宇宙の帝王とやらにみせてやろう!』

 

俺はフリーザの前に飛び出し立ちふさがった。

 

 

「また一人でやるのかい?やっぱりサイヤ人にはバカしかいないようだね

わざわざ勝てもしない戦いに挑んで死にに来るんだからさ」

 

 

「そうかもな、だが俺は純粋なサイヤ人ってわけじゃないから知らねえ

頭が良くないのだけは認めるけどな」

 

 

「どっちだって構わないさ、どうせ君たちはここで死ぬ

この僕に殺されてね...」

 

 

「そう簡単には死なれてなんてやるもんかよ!はぁぁぁぁぁぁぁ!

界王拳二十倍だぁぁ!!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

『Explosion‼』

 

一瞬の倍化と二十倍界王拳の重ね掛けで力を底上げさせ

 

一気に距離を詰め乱打乱撃を繰り出していく

 

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

「キエェェヤァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

二人の乱撃がぶつかり合うことで無数の衝撃波が生み出され

 

辺りを破壊していく

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…ここまでやってようやくって感じか?」

 

 

「...............」

 

あと、どのくらい稼げばいい?この状態じゃあそう長くはもたない

 

気を探ってみると元気玉はかなりの大きさまで仕上がっているみたいだ

 

だけど父さんはまだでかくするつもりらしい

 

それならこっちももう少し気張ってみるとしますか!

 

 

「もういっちょいくぜ!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』『Explosion‼』

 

 

「今度の奴はさっきの比にならねえぞ!喰らえ!

かぁ、めぇ、はぁ、めぇ、はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ドンッ‼‼

 

今までのものと比べ物にならないほど巨大なそれはフリーザのめがけて突き進んでいく

 

 

「フンッ!そんなもの!キィィィャァァァァァァ!!!」

 

フリーザはそれを両手で受け止めると上空に向け投げやがった...。

 

 

「チッ!あれでも喰らわねえなんて...どんな化けもんだよ…アイツ」

 

すると、俺の身体を包んでいた鎧が解除された。

 

時間が来ちまったか...さすがに無理して界王拳を二十倍にまで引き上げたからな…

 

ははは…俺はここで終わりかな…?

 

 

「今のは惜しかったよもう少しでさすがの僕も傷ついてしまうところだったよ」

 

あれだけ無理して傷つける程度って…悲しくなるな…

 

 

「テヤッ!!」

 

「んお!?」

 

?…なんだ?

 

見るとピッコロさんがフリーザを蹴り飛ばしていた。

 

フリーザは勢いよく吹っ飛んでいき遠くの水面に叩きつけられた沈んでいった。

 

 

「悟誠!すぐにこの場を離れろ!悟空が元気玉を完成させた!」

 

は、ははは…ようやく完成させたのか…

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

見ると父さんが突き上げた両手を振り下ろしていた。

 

すると、空に浮かんでいた元気玉がこちらに向けて落ちてきた。

 

 

「んん!?なぁ!しまった!」

 

ハッ!今更気づいても遅えんだよ!ざまーみろ!冷蔵野郎!

 

 

「伏せろ!!」

 

ピッコロの言葉で急いで地面に伏せる

 

 

その間にも元気玉はフリーザに向けて落ちてくる

 

 

「こ、こんな...!こんなものぉ...!こんな...ものぉ‼

ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼‼」

 

その悲鳴の直後付近で大爆発が起き暴風が吹き荒れた。

 

 

『『『うぐぐぐ...うわぁぁぁぁ!!』』』

 

俺達はその暴風に吹き飛ばされた。

 

気が付くと俺は水の中にいた。

 

やべえ...早く出ねえと溺れ死ぬ...

 

『泳げそうか?相棒』

 

なんとかな...

 

やっとの思いで陸に泳ぎ着き陸に避難する

 

やがて暴風が収まると辺りは陸地がほとんどなく

 

 

「...終わったんだな」

 

なんとか立ち上がると辺りを見回す、すると?

 

 

「イッセーだ!おーい!イッセー!!」

 

 

「悟誠お兄ちゃーん!」

 

その声に振り返ると、ふらふらと飛んでくる二人の姿だった。

 

はは!不格好な飛び方だな

 

『相棒も大して変わらないだろう、そんな状態ではな』

 

うるせえ!そんなことわかってんだよ!

 

そんなことをドライグと言い合ってると

 

二人が近くに降り立った。

 

 

「よく無事だったなぁ、お前元気玉の一番近くにいたのによ」

 

 

「ははは...さすがに今回は死ぬかと思いましたよ」

 

 

「ねえ、悟誠お兄ちゃんお父さんとピッコロさんは?」

 

父さんとピッコロさんか…

 

あの二人のことだから大丈夫だと思うけど...

 

すると籠手の宝玉が輝き周りにも聞こえるように

 

音声が発された。

 

 

『どうやら孫悟空とピッコロはまだ水中のようだ』

 

 

「わかんのか⁉」

 

俺が驚いていると、俺達が立っていた所と

 

同じ陸地にピッコロ達が上がってきた…

 

 

「がはぁ...はぁ...はぁ...でぇぁ...!」

 

なんとか二人とも無事みたいだな、よかった

 

『いや、残念ながらまだのようだ...相棒』

 

ん?なんでだよドライグ...まさか!

 

『あぁ、そのまさかだ...奴め...まだ生きていやがる』

 

 

「父さん、残念なお知らせです...」

 

俺がそれを言おうとした時だった...。

 

 

「イッセー!!」

 

ドンッ!!

 

何故かピッコロに体当たりをされ俺は驚いて

 

ピッコロの方を見る

 

するとそこのは胸を貫かれたピッコロが倒れていた。

 

 

「え...ピ、ピッコロさん...?ピッコロさーん!!」

 

悟飯が膝からくずおれる

 

だが悲劇はそれだけで終わらなかった。

 

次に飛んできた閃光はクリリンに当たり

 

その体を宙に浮かせた。

 

 

「え…あ…あぁぁぁぁ...」

 

 

「やめろ!!!フリーザぁ‼‼」

 

 

「ふん!!」(グシャ)

 

 

「悟空ーーーーーーー!!!!!」

 

ドォォォォォン!!

 

ウソだろ...目の前でクリリンさんが

 

粉微塵になっちまうなんて...

 

 

「クリリンさん!!」

 

 

「っ!!...許さん...よくも...よくもぉぉ!!」

 

 

「ふっふっふっふっふ...」

 

 

「く...‼ぐぐぐっぐ...!はぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!」

 

ドンッ!!!!!!!

 

クリリンさんが殺されたことにより

 

父さんの風貌が金色に変わった。

 

俺は...俺は...!!結局なんにもできねえのか!

 

 

「ふん!姿が変わろうと僕のやるべきことは変わらない

サイヤ人は一匹残らず皆殺しだ!

そうだ、ついでに僕にたてついたお前たちの家族もその星も破壊してやるぞ!」

 

は?今こいつなんて言った?家族を殺す地球を壊す?

 

 

「...けんなよ...」

 

 

「ん!?」

 

 

「ふざけてんじゃねえぞフリーザァァァァ‼‼‼」

 

『Welsh Saiyan! Transform Legend!!』

 

籠手から聞いたこともない音声が流れた瞬間

 

俺の姿は金色に包まれた。

 

 

「おめえもなれたんか悟誠...」

 

 

「えぇ、そうみたいだ...親父...

おい、悟飯…早くピッコロを連れて逃げろ…

まだ微かに息がある...そいつを連れてさっさと逃げな」

 

 

「え、でも...」

 

 

「だってもヘチマもねえんだよ!フリーザじゃなくて俺に殺されてえのか!

嫌ならさっさと行けえ!!」

 

 

「...!はい!」

 

悟飯はピッコロを連れて飛んで行った。

 

そうだそれでいい...

 

 

「良かったのか?あんな言い方しちまってよ」

 

 

「あのくらい言わなきゃアイツ動こうとしないぜ?きっとな」

 

 

「ふっ…それもそうか...」

 

 

「「残るはおめえだけだもうオメエだけは絶対に許さねえぞ!」」

 

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

な、なんだ?フリーザのやろうまだ変身を残してやがった!

超サイヤ人になったオラ達でも通じねえ!

ん?悟誠おめえ...その姿は...

次回!竜に選ばれし赤龍帝!

ついに覚醒!超サイヤ人を超えろ!孫悟誠!

ぜってえ見てくれよな!

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