竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

ナメック星の爆発と共に消えたはずの悟誠は何故か元の世界へと飛ばされていた。

そちらでいくつもの事件を解決してきた悟誠

神龍の力で戻ってきた悟誠は果たしてどう過ごすのか...


人造人間編
英雄の帰還⁉待ち受けるは地獄か再会か!


sideイッセー

 

俺が帰って来てから一年の月日が経った。

 

父さんはまだ帰ってきてないみたいだ...

 

父さん、いったいどこで修行してるんだ?

 

 

「悟誠お兄ちゃん?どうしたの?」

 

その言葉に俺は我に返る

 

 

「あぁ、いや、なんでもねえ、ってか悟飯、俺が出したテスト

終わったのか?」

 

 

「うん、終わったよ」

 

 

「お?じゃあ見せてもらうかな...どれどれ」

 

なんで俺がこんなことをしているか...それは少しだけ前の事...

 

母さんが以前、悟飯に家庭教師をつけると言い出したんだ。

 

それを聞いた俺は母さんに言ったのさ、

 

 

『家庭教師つけるなくらいなら俺が悟飯の勉強を見ますよ』

 

ってな...

 

そしたら母さんの奴あっさり納得しちゃってさ

 

今、こんなことになってるって訳だ...

 

 

「お!全問正解じゃないか!やるなぁ悟飯!」

 

 

「良かったぁ、当たってたぁ…」

 

ってな感じでこいつはかなり理解が早い、

 

俺なんかすぐに追い抜かれちまいそうだな...。

 

 

「さて、じゃあ今日の勉強は終わりだ。俺は飯の準備してくるから

悟飯は母さんに終わったことを伝えて来いよ」

 

 

「うん!わかった!」

 

その返事を聞いてから俺は家を出る。

 

 

「さて、またいっちょやりますか!はぁぁぁ!」

 

ドンッ!!シュインシュインシュイン...

 

俺は超サイヤ人になってパオズ山を飛び回る。

 

前に母さんの前でやったら...

 

 

『そんな不良みてえな格好でいたら悟飯ちゃんに悪影響だべ!

もうやるでねえぞ』

 

って言われちまったからこうして隠れてやってんだ。

 

なんでこんなことやってるかっていうとな?

 

それは超サイヤ人龍の状態を維持するためなんだ。

 

あの形態はエネルギーの消耗が激しく身体にもかかる負担がデカい...

 

だからどうしたらいいかドライグに聞いたんだ。

 

そしたら、『相棒の超サイヤ人の維持できる時間が増えれば自然と長くなる』

 

って言われたから、こうして超化を身体に慣れさせるために

 

一人の時は必ず変身するようにしてる。

 

だけど一年もやるとかなり慣れるみたいだ、

 

以前なら興奮で理性が飛びかけてたのに、

 

今じゃ興奮状態を理性で抑えられるようになってきているもんな

 

 

「う~ん...なににすっか...ん⁉」

 

獲物を探してたら、なんだか物凄い気を感じた...

 

俺はこの気を感じたことがある...

 

この気はフリーザだ、間違いない...

 

アイツ...死んでなかったのか...!

 

それにもう一つバカでかい気を感じる...

 

フリーザの他にもう一人いやがるってのか⁉

 

 

「考えていても仕方ねえ…とにかく行くしかねえよな!いくぜ!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

『Boost!!』

 

俺は神器を発動させて獲物探しを中断し、急いで気が感じられる方へ向かった。

 

..........................................................................................

 

 

「ここか…」

 

気の感じるところに到着するとそこには先客がいた。

 

フリーザたちと対峙していたのは紫いろの髪をした青年だった。

 

フリーザが俺を見つけ不敵に笑う

 

ってかアイツ機械化してないか?サイボーグって奴になったのか?

 

サイボーグ・フリーザ...

 

一瞬想像してはいけないものを浮かべかけた...あぶねえ...

 

 

「来たか、ソンゴセイ…パパ、あれがもう一人の超サイヤ人だよ」

 

 

「ほう…あれが…なるほど、確かに鋭い目つきをしている…」

 

俺の評価は別にいいんだよ...

 

フリーザたちを無視し、俺は青年の方に向かう。

 

 

「貴方が孫悟誠さんですね、いえ、兵藤一誠さんと呼んだ方がいいのでしょうか」

 

なっ⁉こいつ!なんで俺の元の名前を知ってやがる?

 

 

「お前...いったい何者だ?なんで俺の元の名前を知ってる?」

 

 

「それは後でお話しします…それより今はあいつらをどうにかしないと」

 

確かに、今はそれどころじゃねえな...どうする?

 

超サイヤ人龍ならいけるか?でも...

 

 

「悟誠さん、ここは俺に任せてくれませんか?」

 

その言葉に耳を疑う、

 

 

「お前正気か⁉フリーザは超化した俺と父さんの二人がかりで

ようやく攻撃が通ったんだぞ!」

 

 

「えぇ、知っています…なので念のためにあなたのその力を僕に譲渡してください」

 

こいつ、あくまで一人でやる気らしい...仕方ないな

 

 

「...分かった、だが無理はしないでくれ、危ないと思ったらすぐに加勢に入るからな」

 

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

「よし、んじゃいくぞ!赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!」

 

『Transfer!!』

 

俺の溜まっていた倍化が青年へと譲渡される。

 

瞬間、青年の気が馬鹿みたいに跳ね上がった。

 

 

「!...凄い…これが赤龍帝の譲渡の力…ありがとうございます悟誠さん

あなたはそこで見ていてください」

 

青年の言う通り俺は少し下がり様子を見ることにした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

side???(台詞のみ)

 

 

「次は、お前たちの番だ…」

 

 

「ほほう…こいつは驚いた、聞いたかフリーザ

今度は我々を殺すつもりらしい」

 

 

「フッ…身の程知らずが…

良いことを教えてあげようか?中途半端な力を身につけた奴はかえって早死にするんだよ?」

 

 

「ふっ…お前のようにか?」

 

 

「なっ!なにぃ…!」

 

 

「そんな姿にまで成り果てて、よくおめおめと地球まで来られたもんだ…

態々殺されるために…」

 

 

「口のへらん小僧だ…

パパ…やはりお仕置きが必要だね」

 

 

「お前をここまで侮辱するとは…それだけで死刑に値する…」

 

 

「もったいないけど、ボクが死刑執行人になってあげるよ」

 

 

「お前たちは一瞬で僕に殺される…分かっているんだ」

 

 

「分かっている?フッ…そいつはユニークな表現だね…」

 

 

「初めから全力でかかってくるんだな…僕は孫悟空さんのように甘くはない」

 

 

「...!」

 

 

「ソンゴクウ?」

 

 

「あの超サイヤ人の名前だよ…パパ」

 

 

「ほほぅ…」

 

 

「そうか、貴様もアイツの仲間か」

 

 

「会ったことはない、知っているだけだ…」

 

 

「ホウ…知っているだけ…」

 

 

「お前たちはさっきこう言ってたな…」

 

 

『ん?』

 

 

「あの超サイヤ人がやって来るまでに、地球人を皆殺しにして悔しがらせてやろうと…」

 

 

「確かにそう言った…貴様もその一人だ…もっとも貴様が部下を殺してくれたおかげで

このフリーザ自らが手を降さなければいけなくなったけどね」

 

 

「フッ…誤算だったな」

 

 

「なぁに、地球のゴミ共を大掃除するくらい…ボクならあっという間にやって見せるさ「そうじゃない…」ぐっ…!」

 

 

「僕が言った、お前の誤算とは…」

 

 

「っ!...?」

 

 

「超サイヤ人は孫悟空さんや孫悟誠さんだけじゃない…ここにもいたということだ」

 

 

「...なに⁉⁉⁉」

 

 

「ふふふっ…!」

 

 

「...フッ!フッフッフッフッフ…こいつは驚いた、ハーハッハッハッハ!

這ったりもそこまでいくと感心するねぇ」

 

 

「フッフッ..!」

 

 

「ふっふっふ…!」(青年に異変が起き始める)

 

(なんだ?あいつの変化…どこかで…)

 

 

「っ…‼‼」

 

 

「ん?」

 

 

「なっ…まさか…っ!」

 

 

「これが…」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

(まさか…ホントになれるってのか?超サイヤ人に…)

 

 

「ァ…ァ…ァ…ァ…!」

 

 

「......」(これが超サイヤ人か…)

 

 

「...あの目...あの目だ...ぐぅぅぅっ…‼」

 

 

「何を脅えているんだ?」

 

 

「ぐぅぅぅっ!くたばれぇ!」(青年に気功波を放つフリーザ)

 

 

「フリーザ…この星を壊してしまっては元も子もないぞ?

ソンゴクウとかいう奴が帰ってこれなくなる」

 

 

「分かってるよパパ…本気は出して…!?」

 

 

「俺を侮って力を出し惜しみしてる余裕は貴様には無いんだぞ…俺に殺されるんだからな」

 

 

「口の減らない小僧め‼‼くらえぇ!」(気功波を放つ)

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」(気功波を受け止め破壊する)

 

「ふっ…愚かなりフリーザ、やはり貴様の驕り昂ぶりが貴様の敗因だったな

勝負というのは一気にケリをつけるものだ」

 

 

「フッ…では、望み通り一気にカタをつけてやろう…

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」(スーパーノヴァを作り出す)

 

 

「フリーザ!この星ごと消す気か!」

 

 

「ソンゴクウは!宇宙で始末すればいい!!」(スーパーノヴァを放つ)

 

 

「.........」(呑み込まれる)

 

 

「星が爆発する!フリーザ!いくぞ!」

 

 

「っ...⁉な・・・なんだ!」

 

 

「・・・・・」

 

 

「クッ…このくたばりぞこないめ!」

 

 

「どうした?これで終わりか?」

 

 

「クッ…!キヤッ!」(スーパーノヴァを破壊する)

 

 

「フッフッフ...」

 

 

「やったな、フリーザ超サイヤ人にもしょせん我々の敵ではなかったな

ハッハッハッハ!」

 

 

「・・・・・・・」(近くの高台で気攻弾の構えを取る)

 

 

「フリーザァァ!!」

 

 

『ん⁉』

 

気功弾が放たれるがなんとか躱すフリーザ

 

 

「チッ…この程度でこのオレを…⁉わぁぁぁ⁉」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」(振り上げた剣を振り下ろす)

 

 

「ァ…ァ…ァ…ァ…ァァァァ…」(真っ二つに切り落とされる)

 

 

「・・・・・」(さらに切り刻みバラバラにし、気功波で消し飛ばす)

 

 

「なっ!あいつ本当に一人でやりやがった!」

 

 

sideout

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

sideイッセー

 

アイツ、マジでフリーザを一人でやりやがった!

 

しかも、次はフリーザの父親まで簡単に消し飛ばしやがった!

 

何て野郎だよ!いくら俺の譲渡があったからって

 

あそこまで急激にパワーアップするものか?

 

そんなこと言ってる間にバトル終わっちまったし…

 

これ俺必要あったんだろうか...




オッス!オラ悟空!

あれ?なぁんでおめえ達オラが帰ってくること知ってんだ?

それに見たことねえ奴もいる…

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

お帰り孫悟空!本当の英雄の帰還だ!

ぜってえ見てくれよな!

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