竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

悟誠が帰って来てから一年が過ぎたころ...

フリーザが仲間を引き連れ復讐しにってきた。

悟誠は撃退するため出向くが先に来ていた謎の少年がいたのだった。

「お前たちは僕に殺される...分かっているんだ」


お帰り孫悟空!本当の英雄の帰還だ!

sideイッセー

 

 

俺は目の前で起きていることがにわかには信じられなかった。

 

あの少年がたった一人でフリーザ達を倒してしまったのだから…

 

その少年は変身を解き、ふぅ、と息をついている、

 

 

「おい、これはいったいどういうことなんだ?」

 

声をかけられたので振り向くと、そこにいたのはピッコロさんだった。

 

 

「あぁ、ピッコロさん、それに皆さんも来ていたんですね…

見ての通りですよ、フリーザを追い返そうと思ってきてみたらアイツが先にいて

一人で終わらせちゃったんですから」

 

まさか譲渡しただけで終わるなんて思わなかったよなぁ...

 

 

「そうか、ならお前はあいつを知らないのか?超サイヤ人になっていたみたいだが」

 

その問いに俺は首を横に振ってこたえる。

 

 

「いえ、会ったこともありませんし見たことすらありません、

でも向こうは俺のこと知ってたんですよね…元の名前すらも」

 

 

「なに?お前の元の名前を知っていただと?むぅ、奴はいったい何者なんだ…」

 

俺が聞きたいよそんなこと...

 

すると、少年がこちらに向き話し出した。

 

 

「これから孫悟空さんを出迎えに行きます!一緒に行きませんか?」

 

え?父さんが帰ってくるのか?でもどこに...

 

 

「こちらです!もうじきこの近くの孫悟空さんは着くはずです!」

 

この近くに来てんのか?父さん

 

あ、やべ...あん時の事怒られんのかな...

 

そう考えたら会いたくなくなってきた...。もう帰ろうかな?

 

 

「孫悟空さんが着くのは、後三時間後です!僕についてきてください!」

 

あ、言うだけ言っていっちまったよあいつ...

 

 

「はぁ、とりあえず行きますか…皆さんはどうしますか?」

 

その言葉に悩む一同...

 

 

「俺はいきますね、来るなら早くしてくださいね」

 

そう言って俺は少年の後を追って飛んでいった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

しばらく後を追って飛んでいると急に少年が高度を落とした。

 

後を追って俺も降り立つ

 

 

「やはりあなたは来てくれましたね、悟誠さん」

 

そう言いつつ胸のポケットから一つの小さなカプセルを取り出すと

 

少年はそれを地面に向け投げた。

 

するとカプセルが爆発し、小さな冷蔵庫が出てきた。

 

 

「良かったらどうぞ、飲み物はまだたくさんありますから」

 

 

「あ、あぁ、頂くよ」

 

見たことない柄のジュースだな

 

すると続々と他の人達が降りてきた。

 

お?来たみたいだな、なんだかんだ全員いるじゃん

 

それからなんだかんだあり三時間が過ぎた。

 

 

「三時間が過ぎました。そろそろ孫悟空さんが到着するはずです」

 

ん?もうそんな時間経ったのか、気を探ってみるか

 

すると、確かに父さんの気が感じられる

 

直後、すぐ近くに一つの宇宙船が落ちた。

 

 

「あそこか」

 

俺は急いで宇宙船が落ちた場所に向かった。

 

宇宙船が落ちた場所に着くと宇宙船のドアが開いていた。

 

そして中から出てきたのは間違いなく父さんだった。

 

騒ぎ出す他の皆を見てきょとんとしている父さん

 

 

「あれ?なんでおめえたちがここにいるんだ?」

 

そう言ってクレーターから跳び上がってこちらに飛んでくる父さん

 

 

「どうしてオラがここに着くことが分かったんだ?おめえ達」

 

 

「それはこの人のおかげさ、父さん」

 

 

「お父さんこの人と知り合いなんでしょ?」

 

俺と悟飯に言われて少年を見る父さん、しばらく少年を見て考え込むと…

 

 

「ん?誰だ?オラ知らねえぞ」

 

え?、と、一斉に黙り込む一同

 

 

「それにしても、フリーザたちを倒したんは誰だ?すげえ気だったなぁ、

ピッコロか?それともベジータか?」

 

 

「いや、なんで俺が入ってないんですか!!」

 

俺だってアンタと同じ超サイヤ人でしょうに…

 

 

「はははッ‼悪りい悪りい、ちょっと仕返ししたくなってよ」

 

うっ...やっぱあの時の事ねの持ってらっしゃるよこの人...

 

 

「フリーザをやったのはそいつだ…あっという間だったぞ

そして、貴様と同じように超サイヤ人になれるんだ」

 

 

「超サイヤ人に?へえ!そいつはすげえや若えのによ

それにしてもオラ達の他にもサイヤ人がいたとは知らなかったなあ」

 

 

「違う、サイヤ人は絶対俺たち以外には居ない!」

 

断言するベジータさん、少年を見る父さん

 

 

「ま、そんなことはどっちでもいいさ!」

 

ズコッ!相変わらず適当だよな、父さんは…

 

 

「孫さん、それに兵藤さんも少しいいですか?」

 

 

『ん?』

 

ゲッ!ハモっちまった…

 

 

「実は…お話があります…お二人だけに」

 

俺達に話?いったいなんだ?

 

 

「...分かった」

 

 

「あぁ、いいぜ」

 

 

「ありがとうございます、ではこちらに」

 

俺達はみんなを置いて少し場所を離れた。

 

 

「そういやお礼がまだだったよな、フリーザを倒してくれてありがとな

確実に消し飛ばしたと思ったんだけどな」

 

 

「そっか、フリーザを倒したんは悟誠だもんな、あの後どうなったんだ?」

 

 

「父さん、それは後で説明しますから...」

 

 

「ははは...仕方ありませんよ、あの後すぐに星が爆発してしまったんですから

確認できなくても不思議じゃありません」

 

そうなのか?星が爆発するまで結構余裕があったと思ったけど...

 

 

「話をする前に一つだけ確認したいことがあります。」

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

「貴方達は自分の意志で超サイヤ人になれますか?」

 

その言葉に俺はこくりと頷いて答える

 

 

「まあ、見ての通りだな父さんは?」

 

 

「あぁ!最初は駄目だったが苦労して今はコントロール出来るようになった

それにしても悟誠おめえなんでずっと超サイヤ人のままなんだ?」

 

 

「それもあとで説明しますから…今は話を聞きましょう」

 

 

「今ここで、なっていただけませんか?一誠さんは超サイヤ人龍に」

 

 

『え?』

 

 

「お願いします...。」

 

俺達は軽く顔を見合わせると

 

 

『あぁ、わかった』

 

そう言って超化する父さん、俺も習って変身の呪文を口にする。

 

 

「行くぜドライグ!究極倍化!!」

 

『Welsh supersaiyan!UltimateBooster!!』

 

その音声と共に俺の身体が赤と金のオーラに包まれる

 

 

『これでいいのか?』

 

 

「ありがとうございます。お二人とも、凄い!悟空さんは超化した僕にそっくりだ。

それに…それが超サイヤ人龍…凄まじいパワーを感じますね」

 

 

『それでどうするんだ…』

 

 

「あなた達の実力を試させてもらいます…ハアァァ!」

 

超化したと思いきやいきなり父さんに切りかかったトランクス

 

父さんはそれを指で受け止めた。

 

その後何度も打ち合っていたが父さんは全て指で剣を止めていく、

 

 

「流石です、噂は本当でした。いや、それ以上です!

次は一誠さんの番ですね、では、失礼します!デヤッ!」

 

 

「......」

 

超化を解いた父さんを横目に俺は一歩も動かない

 

だが剣は俺の身体に届くことはなかった。

 

 

「なっ!け、剣が...動かない!?」

 

 

『動かなくて当然だ…お前が今相手しているのは異世界で名を馳せた二天龍の片割れ…

赤龍帝だぞ?』

 

すると、俺を纏っていたオーラの一部が俺を離れ、一つの形を成していく

 

 

「ん!?今の声は!」

 

父さんが驚いているなかオーラはドンドン具現化し、やがて龍の形となった。

 

 

「やっと出てきたな?相棒、父さん、トランクス、紹介するよ、俺の神器に宿る龍

赤龍帝・ドライグだ」

 

 

「で、でかい…これが一誠さんの中に宿る龍…凄い」

 

 

「おめえがドライグか?でっけえ龍だなぁ」

 

父さんも少年もその大きさに驚いている

 

 

『初めましてだな孫悟空…お前には感謝しているぞ相棒をここまで強くしてくれたんだからな』

 

 

「あぁ、オラもここまで強くなるなんて思ってもみなかったぞ」

 

 

「ちょっと二人とも!とにかく話を聞きましょうって!」

 

その後なんとか二人を落ち着けさせておれは少年の話を聞くことにした。

 

少年はトランクスというらしく、二十年後の未来から来たんだそうだ。

 

三年後の五月十二日の午前十時ごろに恐ろしい二人組が現れるらしい

 

そいつらはすさまじいパワーを持った人造人間だという

 

二十年後には戦士はその人造人間にやられトランクス一人になってしまっており、

 

他の戦士は皆殺されてしまったらしい...。

 

 

「待てよ、オラは?オラはどうなったんだ?オラもやられちまったんか?」

 

 

「…あなたは戦っていない」

 

その後に告げられた言葉は信じられないものだった。

 

なんと未来では父さんは病気で死んでしまっているという。

 

 

「そう言えば俺の名前が出てないけど俺は?」

 

 

「あなたは殺されこそしていませんが…亡くなっています…」

 

俺も死んでいるのか...いったい何が原因なんだ?

 

 

「なんで俺は死んだんだ?」

 

 

「あなたは悟飯さんと共に生き延びた一人でした。悟飯さんと同じく

僕に戦い方を教えてくれたんです。でも...」

 

 

「でも?なにがあったんだ?聞かせてくれ」

 

 

「あなたは悟飯さんがやられたのを知って…力が暴走してしまったんです…。」

 

暴走...気は暴走するとは思えない...と言うことは

 

 

「俺のこの神器がか?」

 

 

「はい、一誠さんの暴走はすさまじいものだったそうです…弟を…悟飯さんを殺された怒り憎しみで我を忘れて暴れまわっていたそうです。

そして、人造人間の一体を破壊、もう一体を損傷に追い込んだそうです。」

 

 

「暴走しても敵は逃さなかったのか、ドライグ、これなんでかわかるか?」

 

 

『おそらくその暴走と言うのは覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の事だろう…

あれは所有者に絶大な力を与えるが、代わりに所有者の生命力を根こそぎ持っていく

恐ろしいものだ』

 

ジャガーノート・ドライブ…か、確かに悟飯が殺されたら俺、怒り狂いそうだもんな

 

 

「そうです、それで一体を破壊した一誠さんはそこで力尽きてしまったのです。

最後の力を僕に託して…」

 

 

「...そうか」

 

父さんは死んじまって俺は暴走で力尽きる...か、クソ!

 

父さんも悔しそうにしている…

 

流石はサイヤ人だな、その二人と戦いたくてうずうずしてるらしい

 

その様子を見たトランクスは未来の特効薬を父さんに渡した。

 

お?これで父さんは死亡フラグを回避できたのか、じゃあ後は俺か…

 

俺の場合は気を付けておけばいいのか…

 

その後、トランクスがその母親がブルマさんであることを告白して

 

二人してずっこけたのだった。

 

そしてトランクスは一度未来に帰っていった。

 

俺達は他の皆にどう説明するか悩んでいたら

 

ピッコロさんがうまく説明してくれた。

 

盗み聞きとか質悪いぜピッコロさん…

 

そうして俺達は各々で修行を始めるのだった。

 

三年後、殺されないために




オッス!オラ悟空!

皆それぞれが修行に励んでる!

みんな殺されたくなんかないもんな!

オラ達もガンバッぞ!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

各々の修行!三年後に備えろ!

ぜってえ見てくれよな!

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