竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…

未来から来た少年、トランクスに

未来での出来事を告げられた悟空と悟誠…

その内容は残酷なものだった。

『いまから三年後に恐ろしい二人組が現れます、俺の時代の戦士は奴らに殺されました…』

戦士達は殺されないために各々の修行に励む

どうなる!?孫悟誠!


各々の修行!三年後に備えろ!

side悟誠

 

よっ!俺、悟誠だ!

 

今は父さんとピッコロさんを引き連れて

 

家に向かっている最中なんだ。

 

その道中、俺はナメック星で起こった出来事を、

 

父さん達に話していた。

 

 

「と、言う訳なんですよ…」

 

俺が一通り話し終えると父さん達は驚いていた。

 

 

「アイツフリーザじゃなかったんか!?それに超サイヤ人じゃ勝てなかったんだろ?」

 

父さんの言葉に俺は頷いて答える

 

 

「あぁ、あの時、あのまま戦っていたら俺達は生き残ることなく皆殺しにされてたと思う…」

 

 

「そうか…」

 

その言葉に皆は暗い顔をする…そのとき、悟飯が口を開いた

 

 

「で、でも!悟誠お兄ちゃんがあの【超サイヤ人龍】になれたから倒せたんでしょ?凄いよ!悟誠お兄ちゃん」

 

 

「ははっ…正直、こいつが無かったら俺、ここにはいないと思うよ」

 

 

「超サイヤ人を超える変身か…ベジータの奴がまた怒りそうだな」

 

確かに…さっきも凄い顔で睨まれてたもんな…

 

そんなことを話している間に家に到着した。

 

さて、問題は母さんなんだよな…どう説得するべきか

 

俺はそんなことを考えつつ中に入っていった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

説得の結果、母さんはなんとか納得してくれた。

 

最初は首を横に振っていた母さんだったけど

 

俺が悟飯の勉強を修行の後に一気に進めると言ったら

 

渋々ながら納得してくれた。

 

だが、それが終わったら俺を高校に通わせると言い出したので全力でお断りしておいた。

 

俺、別になりたいものがある訳じゃないからな…

 

そんなことがあり、俺達はやっとことで修行に取り込むのだった。

 

 

悟飯との修行…

 

 

「だあぁぁぁ!!」

 

悟飯が勢いよく俺に突っ込んでくる

 

俺はそれを受け止め、時には捌いていく

 

 

「ほら、隙ありだ」

 

悟飯が隙を見せたところに攻撃を叩き込む

 

 

「ぐっ…!まだまだぁ!」

 

 

「そうだ、来い!悟飯!」

 

そうして俺と悟飯はまたぶつかり合うのだった…。

 

 

ピッコロとの修行…

 

 

「来い!悟誠、お前の実力を見せてみろ!」

 

 

「はい!それじゃ、いきます!」

 

俺は勢いをつけてピッコロに突っ込み蹴りを放つ

 

 

「…っ!デヤァッ!」

 

 

「うわっ!」

 

ピッコロが伸ばした腕に足を掴まれ俺の蹴りは中断させられる、

 

そのまま思いきり地面に叩きつけられる

 

 

「ガッ…!かはっ…!」

 

 

「どうした?お前の実力はこんなものじゃないだろう」

 

当たり前だ…こんなものでやられるほど俺はヤワじゃねえ!

 

俺は即座に立ち上がりピッコロを睨み付ける

 

 

「まだまだこれからです!オラァァ!!」

 

そう叫び、俺はピッコロに突っ込んでいった。

 

 

悟空との修行…

 

 

「待ちわびたぜ、この時をよ…」

 

俺の目の前には超サイヤ人になった父さんがいる

 

 

「あぁ、俺も楽しみだったよ…『父さん』」

 

俺の言葉に父さんは少し驚いた反応をする

 

 

「父さん、か…前はオレのこと親父って呼んでたのによ…」

 

 

「これが俺が常に超サイヤ人になってた訳さ…」

 

その言葉に父さんは納得した顔をして言う

 

 

「そういうことだったのか…さて、んじゃ、やっか!」

 

そう言って構える父さん、俺もそれに合わせて構えをとる

 

 

『いくぞ!!』

 

その掛け声と共に二人はぶつかり合う

 

【ドンッドンッドンッドンッドンッ!!】

 

俺達がぶつかり合うごとに衝撃波が生まれ空気が荒ぶっていく

 

 

「だりゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!」

 

父さんの攻撃を捌いていき、時には攻撃を撃ち込む

 

父さんも負けじと俺の攻撃を捌き、攻撃を仕掛けてくる

 

そんな攻防かしばらく続いた後、その戦いは唐突に終わった

 

 

「だりゃぁぁぁぁ!!!」

 

 

「ウオラァァァァ!!!」

 

【バキィッ!】

 

二人のパンチがそれぞれの顔面にヒットしたのだ

 

二人は互いに吹っ飛んでいき戦いは終わった。

 

 

「強くなったなぁ!悟誠、オラビックリしたぞ」

 

元に戻った父さんがそう声をかけてくる

 

 

「そういう父さんもじゃないですか、俺なんかついていくのでやっとでしたよ…」

 

 

「そんなこと言っておめえまだ本気見せてねえじゃねえか」

 

たしかに俺は超サイヤ人龍にはなっていない

 

でも、あれだけ苦戦するなんて思ってもみなかった…。

 

まあ、父さんが相手なんだから当然といえば当然か…

 

そんなことがありながらも三年間の修行は着々と進んでいった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ある夜、俺は真っ赤な空間で目覚めた。

 

 

「ここは…」

 

俺は飛び起き辺りを見回す…

 

辺りは燃えるような赤色一色で他にはなにもない

 

ただ赤い空間があるだけだ…。

 

 

「俺はなんでこんなところに…」

 

 

「よぅ、目が覚めたみてえだな…」

 

いきなり声がかけられ俺は急いでそちらを見る

 

そこにいたのは右頬に×印の傷跡をつけた父さんそっくりの男だった。

 

 

「…!お前は!」

 

俺の言葉に男はニヤリと笑って答える

 

 

「どうやらオレのことは知っているみてえだな、つっても、おめえと会うのはこれが初めてになるわけだが…」

 

一人でなにかを話している男…そう、この男はフリーザに一人で勇敢にも向かっていって殺されてしまった、父さんの実の父…

 

 

「俺の爺ちゃん…」

 

ふと、口が動いてしまっていた。

 

それを聞いた男は若干眉を寄せて

 

 

「やめろ、ジジイなんて呼ばれる歳じゃねえよ…

呼ぶならバーダックにしろ、生まれ変わり」

 

バーダック…爺さんの名前か、ん?

 

俺は先程の言葉に違和感を感じて聞き返す。

 

 

「ちょっと待ってくれ、今なんて言った?」

 

 

「ア?ジジイなんて呼ばれる歳じゃねえっていったんだが?」

 

 

「いやそこじゃねえよ!その後だよその後!

アンタ生まれ変わりって言っただろ!」

 

 

「あぁ、そのことか…そうだ、お前は俺の生まれ変わりなんだよ、さしずめ俺はお前の先祖ってところだ」

 

は?え?爺さんが俺の先祖?

 

俺はしばらく理解が追い付かずしばらく呆けていた。

 

やがて考えが纏まってきてようやく理解したところで…

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

赤い空間に驚きの叫びが響き渡るのだった。

 

 

「うるせえ奴だな…」

 

爺さんは耳を塞いでた…解せぬ…

 

しばらく驚いて落ち着いたところで

 

俺は爺さんから話を聞くことにした。

 

 

「そういえば爺s..バーダックさんはなんで俺を呼んだんだ?」

 

 

「なんで?んなもん特にねえな…俺の生まれ変わりがどんな奴か見てやろうと思った、それだけだ」

 

 

「あ、あぁそう…」

 

なんともあっけからんとした理由だな…

 

 

「ん?そろそろ起きる頃か…それじゃあな生まれ変わり…いや、孫悟誠!カカロットと上手くやれよ」

 

その言葉を最後にバーダックさんの姿がブレ俺の意識は浮上するのだった。




オッス!オラ悟空!

三年が経って人造人間が現れる年になった!

オラ達はぜってえ負けねえ!

ん!?アイツら気の感知が出来ねえんか!?

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

ついに出現!人造人間を追え!

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