竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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三年の月日が経ち、戦士たちは再び合まみえた。

南の都で人造人間の出現に備える悟空達

その中でドライグだけが人造人間の気配を捉える

悟誠は単身、街へ降り人造人間を探す。

だが、人造人間の先制攻撃を喰らい意識を失う

それを利用するようにバーダックは悟誠の身体を使い現世に降り立つのだった...


迫りくる病魔!絶体絶命!孫悟空!

sideバーダック

 

オレ達が街を飛び立ってからしばらくの事だった。

 

もうかなり離れているはずなんだが、カカロットの奴は一向に降りる気配がない…

 

いったい何処まで行くつもりなんだ?アイツ…

 

すると人造人間達も痺れを切らしたのか、カカロットに問い始める。

 

 

「いい加減にしろ孫悟空、どこまで行く気だ…」

 

カカロットはそれでも飛び続けようとするが...

 

 

「ここがいい、この場所にしろ…!」

 

そう言うと人造人間達は飛ぶのをやめ立ち止まる

 

 

「貴様らに選ぶ権利などないのだぞ…」

 

それだけ言うと奴らは降りて行ってしまった。

 

オレ達もそれに続いて地面へと降り立つ。

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

地面に降りるとオレはカカロットに変に気がついた。

 

おかしい...何故カカロットの奴、飛んでいただけだってのに息なんか切らしてやがる…

 

その様子にどうやら、他の奴らも気づき始めているようだ...。

 

 

「お前、まさか…心臓病が…」

 

その言葉に他の奴らが一斉にオレの方を見る

 

 

「なんだって!?それなら未来から来たアイツが薬をくれたから大丈夫なんじゃなかったのか?」

 

三ツ目の奴…確か天津飯って言ってやがったな、奴が言う

 

 

「いや、今まで悟誠の中から見てたが、カカロットの奴に症状は表れていやがらなかった…それが今来たってとこなんだろうぜ」

 

 

「そ、そんな…それじゃあお父さんは…」

 

近くにいたチビ…確か孫悟飯だったな、悟飯が泣きそうになりながら言う。

 

 

「カカロット、悪いことは言わねえ…お前は早く家に帰れ」

 

だがカカロットは首を横に振って返答する。

 

 

「ハァ…ハァ…オラがここで帰っちまったら…ハァ…おめえ達がやべえじゃねえか…」

 

コイツ...本気で言ってやがんのか?

 

 

「今のお前がいても足手まといなだけだ、オレ達の足を引っ張らねえうちにさっさと帰って治療に専念してやがれ」

 

だが、奴はそれでも首を横に振る。

 

 

「いや、帰らねえ…」

 

その瞬間、オレの中の何かが切れた。

 

 

「さっさと帰れって言ってんだろ!馬鹿野郎が!」

 

俺は怒鳴り、カカロットの後ろに回り込むと首元に軽く手刀を振り下ろした。

 

 

「⁉ガッ…‼」

 

一瞬の叫びと共に、崩れ落ちるカカロット

 

オレはカカロットを支えるとヤムチャとかいう奴に声をかける

 

 

「おい、コイツを家まで運んでやれ…それと、お前も着いたら少し薬をもらっておけよ?ウイルス性だって話だからな」

 

そう言ってカカロットの奴を投げ渡す。ヤムチャは慌てて受け止めると

 

 

「あ、あぁ、分かった…お前たちも気をつけてな」

 

それだけ言って飛び立っていった。

 

さーて、邪魔者もいなくなったことだし始めるとするか!

 

ポキポキと腕を鳴らしながら、オレは人造人間たちの方を見る。

 

 

「孫悟空を逃がしてよかったのですか?20号」

 

 

「フンッ…あの様子なら放っておいてもくたばる…コイツだけを倒すことに集中しろ…19号」

 

 

「...はい」

 

へえ、どうやらアイツらはオレを倒せる気でいるらしい…

 

面白れえじゃねえか、たかが鉄くず風情がオレに勝てると思うとはなぁ…

 

 

「お前らは下がってろよ?居られると邪魔だ…」

 

俺はハゲたちに下がるように言う。

 

 

「なんだとぉ!お前一人でアイツらをやれるってのかよ!」

 

激昂するハゲ、うるせえ奴だな...

 

 

「出来るから言ってんだろうが…分かったらチャッチャとしやがれ」

 

 

「クッ…悟誠の姿で言われるとなんか腹立つぜ…」

 

そう言いながらも下がっていくハゲ達。

 

 

「さぁて、どっちが相手してくれるんだ?オレは二人相手でも構わねえぜ?」

 

 

「19号…お前一人でも倒せるレベルだ、行って来い」

 

 

「はい、20号…」

 

そう言うと人造人間の片方が前に出てきた。

 

 

「お前が相手してくれんのか?デブの鉄くず」

 

 

「孫悟誠、お前を抹殺する…」

 

オレは構えを取り,応える

 

 

「やってみやがれ!その前にお前をスクラップにしてやらあ!」

 

 

「ドライグ、アレの準備は出来てんだろうな?」

 

『あぁ、もう完了しているぞ、いつでも発動可能だ』

 

「ソイツはありがてえ…いくぞ!アルティメットブーストォ!!」

 

『Welsh Super saiyan!Ultimate Booster!!』 

 

その瞬間!オレの身体を赤と金のオーラが包み込み、その姿を変えた。

 

 

「ナァニッ!?」

 

驚いている20号オレは不敵に笑う

 

 

「この姿になったオレをさっきまでのオレと思ってたら死ぬぜ!ウオラァッ!」

 

 

「ッ...!」

 

オレは一瞬で19号との距離を詰めると思い切り蹴り上げる。

 

そのまま追い打ちをかけるように奴の後を追い、上へ上へと蹴り上げていく。

 

 

「ッッ...!!」

 

 

「喰らいやがれぇ!!」

 

奴が飛んで行った先に現れオレは全力でアームハンマーを叩き込む。

 

それを喰らった奴は勢いよく地面に墜落した。

 

 

「これで最後だぁぁぁ!!!」

 

オレは『ライオット・ジャベリン』を展開し、奴に向け放った。

 

 

「!!」

 

すると奴はソレに向かって手を突き出した。

 

その直後!オレが放った攻撃は奴の手に吸い込まれてしまった。

 

 

「なにっ⁉」

 

奴はニヤリとするとこちらに向けて突っ込んできた。

 

 

「速い!がふぁッ!!」

 

すると、奴はオレの腕を掴んできやがった。

 

マズイッ!気が吸い取られていく!

 

 

「五万…倍化ぁ!」

 

『Fifty thosand Booster!!』

 

その瞬間!オレの力と気が膨れ上がった。

 

みなぎってきた力を利用し、オレは奴の腕を逆に掴み引っ張る。

 

すると、奴の腕はまるで毛糸でも引きちぎるかのようにあっさりと捥げる

 

 

「!?!?...」

 

あまりの事に動揺している19号

 

俺は引きちぎった腕を放り投げる。

 

 

「さぁて、これでもう吸収は出来ねえなぁ?鉄くず」

 

 

「ヒ…ヒィィィィィ!!」

 

白い顔を真っ青にして後ろへ下がる19号

 

そのまま背を向け、一目散に逃げだしやがった。

 

 

「逃がすわけねえだろ?」

 

オレが手を構え止めを放とうとした時だった。

 

それより早く青い光弾が真っ直ぐに19号に向けて飛んで行き、奴の身体ごと爆散させた。

 

 

「フンッやはり人造人間なんぞ恐るるに足らんな…ガラクタめ」

 

そう言って降りてきたのは他でもないベジータ王子だった。

 




オッス!オラ悟空!

へえ!ベジータに奴、超サイヤ人になれたんか!

でも、アイツ逃げちまったぞ!早く倒さねえと酷いことになっちまう!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

20号を追え!探せドクター・ゲロの研究所!

ぜってえみてくれよな!

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