竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

十九号を破壊したベジータも超サイヤ人になれるようになっていた。

バーダックの呼び名に違和感を覚えるベジータ。

だがその問いにバーダックは答えない

そうしている間にも二十号に逃げられてしまう。

Z戦士たちはそれを阻止するべく追いかけるのだった。


動き出した脅威…17号と18号機動!

sideバーダック

 

よう、バーダックだ。

 

今現在、オレ達は人造人間二十号とかいうヨボヨボのガラクタの後を追いかけてる最中だ。

 

 

「おい、ドライグ...あいつは何処にいる?」

 

 

『ここから北西に進んだ三百メートル地点だな。』

 

 

「そうか、おい!奴は北西の方角いやがるらしい、距離はそれほど空いてないらしい

急ぐぞ!」

 

それだけ後ろの奴らに伝えるとオレは急激に速度を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライグの案内でオレはすぐに奴に追いついた。

 

今奴はある洞穴の目の前にいる

 

奴はオレを気づいているみてえだが、何食わぬ顔をしてその洞穴の中に入っていった。

 

 

「こんな洞穴に逃げ込んで何しようってんだ?」

 

後に続くように俺も洞穴の中へと入っていく。するとそこで目にしたものは意外なものだった。

 

 

「なっ!?こんな場所に鉄の扉だと?」

 

オレが驚愕していると、急にオレの中から

 

 

『おい、猿野郎、相棒が目を覚まして身体を返せと言っている。

そろそろお前の時間も終わりだ...』

 

チッ!もう目覚めちまったか...しょうがねえ、今回はここまでにするか

 

 

「わ-った、わぁった、ホラよ...」

 

その直後、オレの視界は暗転して暗い意識の海に沈んでいった。

 

sideout

 

 

side悟誠

 

 

目覚めると、俺は洞穴の中にいた。

 

 

「悟誠、起きたのか!何があったんだよ?こんな所で寝てるなんて」

 

声をかけられてそちらを見るとクリリンさんを筆頭に天津飯さん、ピッコロさん、

 

ベジータさん、悟飯、それに未来から来たトランクスという少年だった。

 

 

「え?あぁ、大丈夫っすよ...なんにもないですから」

 

そう言って起き上がると、みんなが目を丸くしている。

 

 

「?...あの、どうかしました?」

 

 

「お前、ホントの悟誠なのか?」

 

 

「?何言ってんすか?どこから見たって俺じゃないっすか!」

 

試しにくるりとその場を回ってみる。

 

 

「確かにさっきまでの気は感じられん...いったい何だったんだ」

 

 

「貴様、今はあの小僧なんだろうな?」

 

 

「だからそうだって言ってるじゃないっすか、どうしたんすか?みんなして...」

 

 

「あ、あぁ、実はな、さっきまでお前の身体で違う奴が動いてたんだよ。

口調が荒くて凄く強い...まあ悟誠の身体を使ってたからかもしれねえけど、

とにかく滅茶苦茶強かったんだ!ソイツじゃないかって皆疑ってるのさ」

 

あぁ、と俺は納得がいった。

 

 

「それはオレの中にいるもう一つの存在ですね」

 

詳しいことは話さない方がいいんだよな?

 

爺ちゃ...バーダックさんが何も言ってないみたいだし...。

 

 

「もう一つの存在だと?どういうことだ!」

 

 

「簡単なことっすよ、ベジータさん。今の俺が表の悟誠だとしたら

さっきまでいた奴は俺の裏の存在、分かりにくければ俺を悟誠、裏の方を一誠とおぼえてくれればいいです。」

 

 

「う、ウラ?お前、二重人格だったのかよ?」

 

 

「なるほど、それなら先程までの口の悪さも納得がいきます。」

 

 

「表と裏の人格か、面倒だな...」

 

あはは...面目ない...。

 

すると、扉の向こうから声が聞こえてきた。

 

 

『十七号!悪い冗談はやめて、早く扉の向こうの敵共を倒して来い!』

 

その言葉に俺以外の全員が固まった。

 

 

「あぁ...⁉人造人間はもう動き出している...」

 

十七号?確かバーダックさんが身体を使っていた時に聞いたな。

 

あのジジイの人造人間が言ってた...確か、十七号と十八号だったか?

 

そいつらがもう起動してるってことか。

 

 

「退け!馬鹿野郎!」

 

声がしたので見て見ると、ベジータさんが扉に向けて手を向けていた。

 

扉を破壊するつもりのようだ。

 

それを見て慌てて止めるトランクス

 

 

「いけません!ここはとりあえず逃げるんです!孫悟空さんが回復するまで待って...それから「必要ない!」...!?」

 

トランクスの制止も聞かずにベジータさんは扉にエネルギー波を放ち破壊する。

 

 

『っ!?』

 

 

【ドガァァァァン!!】

 

勢いよく扉が開け放たれる

 

そこにいたのは、ヨボヨボのジジイと首にスカーフをした黒髪の少年、

 

その隣には可愛い感じの少女が立っていた。

 

ムムッ!あの少女のおっぱい!

 

中々の大きさだ!それにハリもありそうだ...良いおっぱいしてるなぁ...

 

 

「お兄ちゃん、顔がすごく気持ち悪いことになってるよ...?」

 

悟飯が若干引いたような顔で声をかけてくる。

 

おおっと!いかんいかん!今はそんな時じゃなかったな。

 

その横ではベジータさんがトランクスに人造人間の特徴を確認していた。

 

 

「あ、あの二人が十七号と十八号...」

 

 

「見た目に惑わされてはいけません。

本っ当に恐ろしい奴らなんです!」

 

 

『フン...』

 

その言葉に二人はただ鼻で笑うだけ。

 

 

「アイツらが以前話した孫悟空の仲間どもだ!侮るなよ?

十九号を破壊し私も殺されかけたんだ!」

 

その言葉に十七号が反応する。

 

 

「十九号?そんな奴も作ったのか」

 

 

「あ、あぁ...」

 

 

「なるほど、そいつで博士自身を人造人間に改造させたわけだな。

タイプは...エネルギー吸収式か」

 

 

「そ、そうだ」

 

そこで、十八号が口を開く。

 

 

「どうして新型なのに古いエネルギー吸収式に戻したの?

永久式はパワーが強すぎて手に負えないからかしら?」

 

 

「そうだ...」

 

 

「だから負けちゃったのよ」

 

 

「なんだと!そんな事はどうでもいい!さっさと奴らを片付けてしまわんか!」

 

 

「ごちゃごちゃ抜かすな、俺達はやりたいときにやる」

 

 

「な、なんだとぉ!?」

 

怒りにワナワナと震える二十号、否、ドクター・ゲロ

 

 

「ハンッ!」

 

まるで、ドクター・ゲロの考えをあざ笑うかのように十八号はコントローラを踏みつけながら歩いていく。

 

 

「十六号か、これも永久式タイプなんだよね?私達とはちょっと作りが違うんでしょ?作りも大きいし、どこが違うのかな?」

 

十六と書かれたカプセルを触ろうとする十八号。

 

それを慌てて止めるドクター・ゲロ

 

おもしろそうだと言って開けるのを促す十七号

 

全く言うこと聞いてないよな?あの二人...。

 

すると、この隙に逃げた方がいいんじゃないかと提案するクリリンさん。

 

それを自分を除いて賛成するベジータさん。

 

どうあっても一人でカタをつけるつもりらしい...。

 

それを慌てて止めるトランクス。

 

 

「十六号は試作型で失敗作なんだ!絶対に動かすんじゃない!」

 

未だ内輪もめをしている人造人間ども。

 

すると、十七号がドクター・ゲロの首を蹴り落としたのだ。

 

 

「なんて奴だ...てめえを作った親を...」

 

クリリンさんがそう口にする。

 

俺達も唖然として言葉が出てこない。

 

俺達を無視して十六号のスイッチを押すように指示する十七号

 

その時だった!

 

 

「そうはさせんぞ!これ以上人造人間を増やしてたまるか!ハァァァ!!」

 

トランクスが突如、超サイヤ人になり二人に向けてエネルギー波を放ったのだ。

 

ってマジかよ!こんな狭いところでぶっぱなすなよ!

 

 

「バカ野郎!」

 

慌ててその場を離れる俺達。

 

だが、爆煙が晴れると、そこには傷一つない人造人間たちがいた。

 

 

「おいおい、マジかよ...」

 

俺はあまりの事に目を疑った。

 

そうこうしているうちに、二人は十六号を起動してしまった。

 

カプセルが開き中から大柄な緑色の機械じみた男が現れる。

 

二人は十六号が動くのを確認するとどこかへと飛び去ってしまったのだった。




オッス!オラ悟空!

ベジータの奴が押されている!?

超サイヤ人になったアイツがあそこまで押されるなんて...

こりゃちっとやべえかもな...

悟誠、気をつけろよ!狙いはおめえにもあるんだかんな!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

遂に激突!超サイヤ人VS十八号!

ぜってえみてくれよな!

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