竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…

人造人間達の圧倒的なまでの実力にピッコロは一つに戻る決断をする。

悟誠達と別れたピッコロは一人、神の神殿へとむかう…。

そこで待ち構えていた神から人造人間以上の化物がいると知らされ、二人は一人へと戻っていくのだった。

これはそれよりも少しだけ遡った話である…。



急げ悟誠!悟空に迫る命の危機

side悟誠

 

ピッコロさんと別れてから俺達は家へと向かっていた。

 

その道中、クリリンさんが口を開く。

 

 

「なぁ、トランクス、悟空にやった心臓病の薬ってどのくらいで良くなるんだ?」

 

そういえばそうだ。長い闘病になったりしたら父さんの前に俺達が殺されちまうかもしれない…。

 

 

「悟空さんなら十日位で治ると思いますが…。」

 

へぇー、意外と早く治るんだな。もっとかかるかと思ってたけど…。

 

 

「十日か…。それくらいなら十分隠れていられそうだな」

 

 

「あぁ、なんとかな…」

 

 

「だといいっすけどね…。」

 

 

「もっとも、悟空が元気になって戦えりゃ勝てるって言うのも怪しくなってきたけどな…。」

 

悟誠でも勝てるか怪しいくらいだもんな…。と続けるクリリンさん。

 

確かに…父さんが良くなっても勝てなければ意味がないんだもんな…。

 

 

「とにかく、あの三人がパワーをキャッチするレーダーを持っていないらしいってのはラッキーだったよな」

 

 

「はい…」

 

 

「ですね…。」

 

そう言うと、俺達は速度を上げ家にむかうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく飛んでいると、不意に天津飯さんが声をかけてきた。

 

 

「おい、悟誠、クリリン」

 

 

「え?」

 

 

「はい?」

 

 

「俺は一旦、餃子を拾って特訓に出ようと思う…」

 

特訓か…。もうそれしかなさそうだもんな…。

 

 

「あ、そうか…。」

 

 

「気をつけてくださいね、」

 

 

「あぁ、再び雲行きが怪しくなったらまた駆けつける…。

もっとも役に立つとは思えんが一応な…」

 

確か…に少しでもやっておいて損はないはずだ。 

 

 

「悟空の奴にも言っといてくれ、無茶だけはするなと…」

 

 

「了解っす」

 

それだけ伝えると天津飯さんは方向を変え、何処かへと飛び去ってしまった。

 

 

「…無茶するな、か…そうだよな、今度ばっかりはいくら悟空でも…」

 

そっとクリリンさんが口を開く…。

 

 

「どうして彼処まで歴史が違ってしまったんでしょう?

俺のいた未来ではあそこまで桁違いのパワーじゃなかった…。しかも二体だけだったのに…」

 

 

「そんなこと知るかよ…とにかく、この時代じゃそれが現実になっちまったんだ。もう、やるしかねえんだ…。」

 

 

「…………」

 

そう言うと俺達は更に速度を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく飛ぶと家が見えてきた。

 

 

「見えました!あそこが俺達の家です!」

 

 

「あぁ、早く行って悟空を武天老師様の所へ運ばないとな…。」

 

俺達は速度を落とし、家の方へと降下していった。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

家の前に降り立った俺達は家に入ろうと扉へとむかう。

 

その途中、俺はふと思ったことを口にする。

 

 

「あの人造人間達って、ホントに無茶苦茶悪いやつらなのかな…」

 

 

「え?どうしたんですか?急に…」

 

 

「そうだ、何を言い出すんだよ、悟誠」

 

何を言ってるんだと言った顔で俺を見てくる二人…。

 

 

「いや、戦ってて思ったんですよ。あいつら、そこまで悪い奴等じゃないんじゃないかって…」

 

 

「……少なくとも、俺達のいた時代でとんでもなく冷酷な奴等でしたから…あまりそういう希望は持たれない方がいいと思いますよ?」

 

 

「そうだぜ!実の親すら簡単に殺すような奴等だ!

止めてくれるなんて思わない方がいい」

 

やっぱそうなるよな…。でも、なんか引っ掛かるんだよな…。

 

 

「だよな、悪い変なこと言っちまって…。」

 

そうして俺が扉に近づいた時の事だった。

 

 

「悟飯ちゃん!帰ってきただか!?」

 

その声と共に勢いよく扉が開けられ、俺は思いっきり頭をぶつけてしまう…。

 

 

「痛ってぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

その日、パオズ山に俺の絶叫が響き渡るのだった。




オッス!オラ悟空!

オラを移すために飛行船で亀仙人のじっちゃんのところへ急ぐ悟誠達。

その途中、ブルマからの連絡がある

その内容は信じられないものだった…。

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

恐るべき真実!もう一つのタイムマシン!

ぜってえ見てくれよな!

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