竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…。

超サイヤ人を越えるためにべジータの修行に付き合わされることとなった悟誠。
一方でついに病気が完治した悟空は寝ながらも聞いていた皆の話を思いだし、超サイヤ人を越える修行にでようと決心する…。

どうなる二人とも!


超サイヤ人を越えろ!いざ精神と時の部屋へ!

side悟空

 

「さて、いっちょやってみっか!」

 

オラは海に向かいかめはめ波の構えをとり気を高める。

 

 

「か…め…は…め…波ぁぁぁっっ!!!!」

 

打ち出されたかめはめ波は海を割り飛んでいった。

 

 

「…ふぅ、どうやら体は大丈夫みてえだな」

 

オラが一息ついていると声がかけられる。

 

 

「悟空さーーーっ!!」

 

振り返るとチチがオラに向かって駆けてきていた。

 

 

「チチ!」

 

 

「悟空さ!!」

 

チチはオラの名前を叫びながら飛び付いてきたのをオラは受け止める。

 

 

「しんぺえかけて悪かったな…。もうすっかり病気は治っちまったみてえだ」

 

オラの言葉を聞いてチチは抱きつくのをやめ聞いてくる。

 

 

「ホントに大丈夫だか?」

 

オラはその言葉にチチの体を持ち上げながら言う。

 

 

「おぉ!ほら、この通り!」

 

 

「あ、ちょっ!悟空さ!こら!やめてけれ!」

 

そうだな、そろそろ止めっか。

 

オラが振り回しを止めようとしたところ、誤って手が滑ってしまい。チチを空高くに投げ飛ばしてしまった。

 

 

「うわぁぁぁぁっ……!!」

 

飛んでいったチチを見上げるオラ…。

 

 

「あちゃー…。つい力がへえり過ぎちまったな…。」

 

そういっている間にチチは落下してくる。

 

 

「ぁぁぁぁぁあああ…!!」

 

 

「おっとぉ!」

 

 

「おわぁ!悟空さ!」

 

 

「ははっ悪りい悪りい!はっはっはっはっは!!」

 

ふう、なんとかキャッチ成功だぞ…。

 

すると、亀仙人のじっちゃんが話しかけてきた。

 

 

「悟空」

 

 

「あれ?じっちゃん」

 

オラはチチを降ろしてじっちゃんの方を見る。

 

 

「病気は治ったのか?」

 

 

「あぁ!もうでえじょぶだ!

夢ん中でみんなの話を聞いていたからだいてえの事は分かってる。またえれぇことになっちまったみてえだな…。」

 

オラの言葉にじっちゃんが顔を引き吊らせて言う。

 

 

「悟空!…まさかもう!」

 

 

「冗談じゃねえだ!もう戦う気なんか!?死んじまうだよ!」

 

はははっ!二人とも心配性だなぁ…。

 

 

「しんぺえすんな、まだ戦わねえ、悟誠に勝てねえんならオラにだって勝てねえ。だからオラも上を目指そうと思うんだ…。」

 

 

「…え?」

 

 

「上じゃと…?」

 

オラは海の方を見ながら答える。

 

 

「あぁ、超サイヤ人の上を目指そうと思う…。」

 

 

「っ!?」

 

 

「す、超サイヤ人の上を目指すじゃと!そんなことが可能なのか!」

 

まあ、じっちゃんの言うことも最もだ…。

 

 

「……わかんねえ、だが今度のはそれぐれえじゃねえととても勝てる相手じゃなさそうだ。1年ほど修行して駄目だったら諦めるさ」

 

 

「い、一年じゃと!?そんなにかかっては…。」

 

普通はそうなるよな…。だけどオラにはまだ秘策があんだ!

 

 

「でえじょぶ!一年だけど一日で済むところがあんだ」

 

 

「……へ?」

 

じっちゃんが不思議そうな顔をしてるのを横にオラはチチに問いかける。

 

 

「チチ、悟誠と悟飯の奴も連れてってやりてえんだが…いいか?」

 

 

「じょ…!じょ…っ!!」

 

 

「ん?」

 

あちゃぁ…この様子じゃ連れてくんは無理かな?

 

 

「冗談じゃねえ!!……って言いてえところだが、止めたって無駄だべ…。」

 

流石チチ、分かってんじゃねえか。

 

 

「しょうがねえ…。どうせならうーんと強くしてやってけれ!」

 

 

「……チチ」

 

 

「ただし!人造人間との戦いが終わったら、今度こそ二人のの勉強の邪魔はさせねえぞ…?はぁ…悟誠、どうしてああなっちまっただ?」

 

どうしたんだ?チチの奴、なんか急に落ち込み始めたぞ?

 

 

「なぁ、チチの奴どうしたんだ?悟誠がなんかしたんか?」

 

オラはこそっとじっちゃんに聞いてみる。

 

 

「多分、前に悟誠に気絶させられた事を思い出しとるんじゃろ…。あん時のチチ、必死じゃったからのぅ…。」

 

そっか、悟誠にそんなことをな…。

 

 

「ま、まあ元気だせよ?チチ…。んじゃ、行ってくる」

 

オラはその場から瞬間移動するのだった。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

side悟誠

 

 

「…べジータさん、どうするんすか?」

 

 

「黙っていろ、捻り潰されたくなければな」

 

もうかれこれ三日はこんな感じだ…。

 

修行に付き合えってつれてこられたかと思えば今度は掌を返したような放置っぷり…。

 

 

後から来たトランクスも同んなじようにあしらわれてるし…。いったいべジータさんは何をしたいんだか…。

 

 

『恐らく超サイヤ人のその先が見えかけているんだろう…。その片鱗がな…。』

 

そうは言ってもな…。これじゃ連れてこられた意味が全くないじゃねえか…。

 

 

『いいんじゃないか?その代わりそこのべジータの息子と修行出来てるんだからな…。』

 

まあ、それはそうかもしれないけどさ…。

 

 

『そんなに気になるならこっちから攻撃を仕掛けてみればどうだ?相手してくれるかもしれんぞ?』

 

なんで好き好んで野郎に襲いかからなきゃならねえんだよ!俺にそんな趣味はねえ!

 

 

『なら、諦めるんだな…。』

 

そうですね、そうしますよ!ったく、なんだかなぁ…。

 

俺がドライグと言い争いをしていると背後に気を感じて振り返った。

 

 

「よっ!」

 

 

「悟誠さん、悟空さんです。」

 

 

「あぁ、分かってるって」

 

トランクスにそう返し俺は父さんの方を見る。

 

 

「やっと治ったんだな、父さん」

 

 

「あぁ、しんぺえかけて悪かったな…。どうだ?べジータと修行してたんだろ?」

 

父さんの問いに俺は肩を竦めて首を横に降る…。

 

俺の代わりにトランクスが答える。

 

 

「駄目です、父さんは俺をただの厄介者としか…。悟誠さんにすら黙っていろの一点張りで修行どころかその父さんも、ただ、あぁしてじっと立っているだけで…。」

 

それを聞いて父さんはべジータさんの方を見る。

 

 

「…流石はべジータだ。ぼんやりと超サイヤ人の先が見えて来てるらしいな…。」

 

 

『え?』

 

トランクスの声とハモってしまった…。

 

 

『俺の言った通りだったな…。相棒』

 

うるせえ!もう言わなくて言いっての!

 

 

ドライグに反論している間に父さんはべジータさんの方へと飛んでいってしまっていた。

 

そして何やら話し始めた…。

 

しばらく話すとこちらにべジータさんを連れだって戻ってきた。

 

 

「よし!そんじゃ行くぞ!おめえ達」

 

また何かする気だな?

 

俺はそう思いながらも父さんに着いて飛び上がるのだった。




オッス!オラ悟空!

べジータ達が入ってからもうすぐ一日経つ…。

ん!?地上で誰かが戦い始めた!?この気はピッコロか!

頼むピッコロ!べジータ達が出てくるまで耐えてくれ!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

オラ達の番だ!修行に入るぞ二人とも!

ぜってえ見てくれよな!

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