竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…。

ついに復活した悟空は修行中の悟誠達のもとに現れる。

そして悟空達は超サイヤ人を越えるため、神様の神殿にある精神と時の部屋へと向かうのだった。

はたして超サイヤ人を越えることができるのか!?


オラ達の番だ!修行に入るぞ二人とも!

side悟誠

 

 

オッス!俺悟誠!

 

神様の神殿に来てから約一日が経つ頃だ。

 

今はべジータさんとトランクスが部屋に入ってる…。

 

だけど、地上では大変なことが起きてるみたいだ…。

 

神と融合したピッコロさんが恐らくは人造人間と戦っていたんだ。

 

けど、そこにあの怪物、セルの気が乱入してきた…。

 

気の感じからしてピッコロさんはセルと戦ったんだと思う…。

 

だが、その抵抗もパワーアップしたセルには意味を為さなかった…。ドンドン小さくなっていくピッコロさんの気はやがて消えた…。

 

それに怒った悟飯が飛び出そうとするのを俺と父さんでなんとか押し止めながら俺達は様子を見守っていた。

 

すると、今度は天津飯さんの気がセルの気とぶつかり合っていた。

 

だが、大きかった天津飯の気がみるみる小さくなっていく…。

 

それを見かねた父さんは咄嗟に瞬間移動で助けに行った。

 

俺も行きたかったけど神器の使えない今の俺じゃやられにいくようなものだ…。だから悟飯とともに待つことを選んだ…。

 

 

 

戻ってきた父さんは虫の息のピッコロさんと天津飯さんを連れていた。急いで仙豆を食べさせ二人はなんとか一命はとりとめた。

 

そんな中、父さんが口を開く。

 

 

「それにしても天津飯、おめえも無茶すんなぁ!」

 

 

「本当に僕も心配しましたよ、でも、天津飯さんのお陰で18号がセルに吸収されずに済んで良かったですね。」

 

 

「まったくその通りっすよ…。でもあれは時間稼ぎにしかなりません、早くなんとかしないと…。」

 

俺の言葉にピッコロさんが口を開いた。

 

 

「しかしあのセルとか言う怪物、異常なまでの強さだ。

はっきり言って誰も勝つことはできん…。べジータでも、悟空でも…。俺はそう思う」

 

 

『…………』

 

現状、返す言葉が見つからず俺達は黙り混む。

 

すると、声をかけてくる者がいた。ミスターポポさんだ。

 

 

「おーい!べジータとトランクス、もうじき部屋から出てくるぞ!」

 

 

「ホントか!」

 

やっと出てきたのか、やけに長く感じたな…。

 

俺達は様子を見るべく部屋の前へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達の見つめる中ゆっくりと開かれる扉…。

 

その中からゆっくりとトランクスが出てきて一言言った。

 

 

「……どうもすみません、お待たせしました…。」

 

 

「……」

 

後から出てきたべジータさんはなにも言わずただじっとしていた。

 

 

「よっ!お疲れ!どうだった?」

 

 

「トランクスさん!」

 

 

「ホントに待ったぞ!」

 

上から俺、悟飯、父さんが話す。

 

 

「父さんは中に入って二ヶ月ほどで超サイヤ人の限界を越えたようでしたが、それでも納得がいかないらしくて…。

それで今まで時間が…。」

 

 

「トランクス、余計な事は言うな…。」

 

トランクスの言葉を遮るようにべジータさんは話す。

 

いいじゃねえか何があったか聞くくらい…。

 

 

「…なにか言ったか?小僧」

 

 

「いーえ、なにも」

 

べジータさん…アンタエスパーかよ…。

 

 

「フンッ…まあいい」

 

ふぅ、危ない危ない…。危うくセルより先に殺されるとこだった。

 

 

「フッ…上手くいったんだな?べジータ」

 

 

「…さぁな、だが、貴様がこれから中に入って特訓しても無駄になる…。この俺が全て片付けてしまうからな、セルも人造人間も」

 

 

「なにっ!?」

 

何となく言うと思ったよ…。この人なら…。

 

 

「べジータ、お前がどんなに強くなったかは知らん、だが、お前はアイツ等を甘く見すぎている。」

 

 

「お前があの部屋に入っている間にセルは人造人間の17号を吸収し、さらに強くなった。驚くべき強さにな」

 

その言葉を聞いてもべジータさんは不適に笑うだけ…。

 

 

「べジータ、オラもちらっとだけ進化したセルを見てきた。飛んでもねえバケモンだったぞ?」

 

 

「フッ…」

 

相変わらず不適に笑うだけべジータさん…。余程自信があるんだろうな…。

 

と、そんなことを考えていると外から声が聞こえてきた。

 

 

「ちょっとぉ!みんなぁ!何処にいるの?いるなら出てきてよ!」

 

この声って…。

 

 

「ブルマさんの声だ!」

 

 

「行ってみるか」

 

俺達は声のする方へと向かった。

 

 

 

 

 

ブルマさんは俺達を見つけると早速声をかけてきた。

 

 

「あ!いたいた!」

 

 

「ブルマ!」

 

 

「一体どうしたんすか?こんなとこまで」

 

 

「クリリンに聞いてきたのよ、みんなここだってってあら!?ねえねえ、ちょっと!アンタなんで髪型変わってんの?カツラ?あれ?背も伸びてない?」

 

トランクスを見つけるなり質問攻めを始めるブルマさん…。

 

 

「あ、えっと…。この神様の神殿には不思議な部屋があってそこでの一年は外のたったの一日なんです。その部屋で俺は父さんも修行して…。」

 

 

「あれぇ?」

 

ブルマさんはトランクスの言葉を遮るように話し出す。

 

 

「ねえ、でもべジータの髪の毛は伸びてないじゃん!」

 

 

「…純粋なサイヤ人の髪の毛は産まれた時から不気味に変化したりしない」

 

マジか!俺ってどういう区分になるんだ?純粋なサイヤ人かな?それともやっぱ悟飯みたいなハーフになんのか?

 

 

「そうなんか!道理でオラも…。」

 

 

「アンタ気づいてなかったの?」

 

 

「はははっ!おかしいなとは思ってたんだけどさ!」

 

いや、髪型が変わらないのはどう考えても不自然だろ…。

 

なにしてんだよ父さん…。

 

その後はブルマさんが持ってきたべジータさんが着ていた戦闘服に着替えた後べジータさんとトランクスはセルと人造人間を倒すため飛んでいってしまった。

 

 

「よし!悟誠、悟飯!今度はオラ達親子の番だ!」

 

 

「はい!」

 

 

「あぁ!」

 

強く頷いて俺達は部屋の中に入って行くのだった。

 




オッス!オラ悟空!

さあ!修行開始だ!

あり?悟誠、おめえ神器どうしたんだ?へ?神器が分岐点に立ってる?いったいどういうことなんだ?


次回!竜に選ばれし赤龍帝!

悟誠退場?18号のもとへ急げ!

ぜってえ見てくれよな!

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