竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…。

べジータ達の修行を終え、精神と時の部屋へと入る孫親子

しかし地上ではまだセルが暴れまわっているぞ!


どうする悟誠!




悟誠退場?18号のもとへ急げ!

side悟誠

 

 

 

精神と時の部屋に入って早4ヶ月…。

 

今日も俺達は修行に明け暮れていた。

 

 

「いくぜ!赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

 

『………』

 

しかし神器はピクリともしない…。

 

 

「…あれ?」

 

 

「おかしいですね、いつもなら『Boost!!』って音がするのに」

 

 

「なんだ?悟誠の神器壊れたんか?」

 

 

「お父さん、機械じゃないんだからそれはないよ…。」

 

 

「そっか?はははっ悪りい悪りい」

 

父さん…相変わらず何処かすっとぼけてんだよな…。

 

そんなことを考えつつ俺はドライグに問いかける。

 

 

 

 

おい!ドライグ、

どういうことだよ!

 

 

『それはな相棒、今神器は分岐点に差し掛かっているのさ…。新たなるパワーアップか禁手(バランス・ブレイカー)に至るかのな…。』

 

禁手?それってあの鎧の奴か?でもあれになるだけだともうあのセルって奴には通用しないんじゃないのか?

 

 

『そうだ、あれは本来の完全な禁手ではなかったから本来の力が出せていないだけさ…。しっかりと禁手に至ったあの姿はあんなものじゃない…。』

 

へぇ、それは知らなかったな。ならドライグ、その禁じ手はどうしたらなれんだよ?

 

 

『禁手は宿主が世界の流れに逆らうほどの激的な変化をすれば神器は禁手に至る』

 

世界の流れに逆らうほどの激的な変化…。

 

その直後、俺の脳内に記憶にない人物と言葉が浮かんできた。

 

 

 

『知っているか?イッセー女の乳は押すとなるんだぜ?ブザーのようにな』

 

その瞬間、俺の体に電撃が走ったかのような衝撃が走った。

 

なんてことだ…。おっぱいにそんな使い方があったなんて…。

 

 

『おーい、相棒?駄目だなこりゃ聞こえてなさそうだ…。』

 

そうと決まれば早速行動開始だ!

 

俺は父さん達の方を向き話す。

 

 

「父さん、俺、一足先に出ようと思う」

 

 

「へ?修行はもういいんか?」

 

父さんが不思議そうに聞いてくる。

 

 

「あぁ、これは外じゃなきゃ試せそうにないからさ」

 

 

「そうか、頑張れよ!悟誠」

 

 

「悟誠兄ちゃん地上にはセルが暴れてますから気を付けてくださいね」

 

 

「あぁ!父さんと悟飯も修行頑張ってな!」

 

父さんと悟飯の激励に返すと俺は部屋を出ていくのだった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

部屋を出ると天津飯さんとピッコロさんが俺に気づいて声をかけてきた。

 

 

「もう出てきたのか?悟空達はどうした?」

 

 

「修行もまだ終えてないのだろう?どうしたんだ?」

 

 

「父さん達はまだ中で修行しています。俺は別に試したいことがあったので先に出てきたんですよ」

 

俺の言葉にピッコロさんが訝しげにする。

 

 

「試したいこと?中では出来んことなのか」

 

その言葉に俺は頷く。

 

 

「そう言うわけなんです。と言うわけで急いでるので俺はこれで」

 

それだけ告げると俺は神様の神殿を後にした。

 

 

「………なんなんだ、試したいことというのは…。」

 

 

「分からん…。だが、強くなれるなにかなのだろう」

 

残された二人は神殿でそう話しながら悟誠が飛んでいった方を眺めていたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

俺は今、人造人間18号を探して飛んでいる。

 

ドライグはアイツらの気配を辿ることが出来るからそれを使ってな。

 

 

「ドライグ、どの辺りだ?」

 

 

『もう直きだ…しかし相棒、なぜあの女人造人間を探すんだ?』

 

 

「それは見つけてからのお楽しみって奴さ」

 

 

『なんだろうな…なんだかとてつもなく嫌な予感がするんだが…。』

 

なんだよ嫌な予感って…。ん?あれは…。

 

俺は遠くに見えた先頭を飛ぶ人影に近づいた。

 

 

「やっぱりクリリンさんでしたか」

 

 

「お、悟誠!修行はどうしたんだよ?」

 

 

「途中で抜けてきました。試したいことがあったのでそれにしてもクリリンさんが手に持っているそれは?」

 

俺はクリリンの手の中にある機械を見て言った。

 

 

「あぁ、これか?これはあの人造人間達を緊急停止させることが出来るコントローラーさ」

 

緊急停止!?そんなことされたら俺の試したいことが出来なくなるじゃないか!

 

いや、待てよ?そのコントローラーを持っていると言うことはクリリンさんも人造人間達を探していると言うことだよな。

 

 

「と言うことはクリリンさんも人造人間を?」

 

 

「あぁ、そうだけど…。もって事は悟誠もなのか?」

 

 

「えぇ、少し試したいことがありまして…。それでなんですけどそのコントローラー俺が持っていきましょうか?クリリンさんだと行っても危険でしょう?」

 

コントローラーを渡して貰えればもし試したいことが失敗した時に使えばすぐに破壊できるしな

 

 

「それもそうだな。悟誠ならやつらの気配を追えるしそっちのが方が早いか、それじゃ、頼めるか?」

 

 

「はい!任せてください!」

 

こうして俺は難なくクリリンさんからコントローラーを受け取った。

 

 

「それじゃ行きますね、コントローラーありがとうございました!」

 

 

「あぁ、気を付けてな」

 

そう言って俺はクリリンさんと別れた。

 

しばらく飛んでいると激しい気のぶつかり合いを感じた

 

 

べジータさん、もう始めてるみたいだな。

 

ここまで気のぶつかり合いが感じられるぞ…。

 

 

『それだけパワーアップしていると言うことだろう…。

っと、相棒、そろそろだ…。』

 

ドライグの言葉に俺は近くの島に降りて行くのだった。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side18号

 

 

私は負傷した16号と共に身を隠していた。

 

セルから逃れるためだ…。

 

しばらく身を隠していると不意に16号が口を開いた。

 

 

「孫悟誠が来る…。」

 

そう言って空を見上げる16号。

 

私も連られて空を見る。

 

すると確かにこの島に降りてくる人影があった。

 

人影は私達を見つけたのか地上に降り立つと私達の前に歩いてきた。

 

 

その人物は確かに孫悟誠だった。

 

 

「何しに来たんだい?孫悟誠……っ!?」

 

私は孫悟誠に問いかけて手の中にあるソレを見て息を呑んだ。

 

なるほどね、それで私達を停止させて破壊してしまおうって魂胆だね?

 

たしかにそれなら私はセルって化け物に吸収されずに済む。

 

 

「18号、お前に話があってきたんだ」

 

話?私を破壊しようとってことじゃないのか?

 

 

「話だって?何を話すって言うのさ」

 

 

「セルを倒すためにお前の力を借して欲しい」

 

セルを倒す?ピッコロでも17号でも手に追えなかった相手なのに…。

 

 

「あの化け物を倒すだって?出来るわけないじゃないか、仮に倒せるとしてどうするつもりさ?」

 

 

「その為にこうして話をしに来たんだ」

 

………どうやらそれなりに勝算があっての事らしいね…。

 

 

「分かった、その話っての聞いてやるよ」

 

私の言葉に16号が驚いた顔をする。

 

 

 

「助かる、それじゃあ早速用件を話そう」

 

その言葉に私達は身構える。

 

が、次に奴の口から出てきた言葉はとんでもないものだった。

 

 

「18号、お前のおっぱいをつつかせて欲しい」

 

・・・・・・・は?

 

混乱して一瞬思考が停止した。

 

 

「へ?あ、え?」

 

思考が戻ってきても言葉がうまく出てこない。

 

すると16号が代わりに口を開いた。

 

 

「ふざけているのか!孫悟誠!お前は今この状況が分かっているのか!」

 

しかし孫悟誠は真面目な顔をして言い放った。

 

 

「あぁ、分かってる。分かった上でこの話をしてるんだ」

 

その言葉に私は悟った。コイツは本気だと…。

 

私はようやく冷静に戻り溜め息を吐くと口を開いた。

 

 

「分かった、その提案、受けてやる」

 

もうコイツに託してみよう、それで上手く行ったらコイツと添い遂げるのもありかしれない…。

 

 

sideout

 

 

 

side悟誠

 

 

 

18号から許可を得た俺は考えていた。

 

 

つつくのはいいがどっちのおっぱいをつつくのがいいのか…。

 

 

なあ、ドライグ、どうしたらいい?

 

 

『そんなことを俺に聞くな…。右も左も同じだろう』

 

ふざけるな!同じな訳あるか!俺のファーストブザーなんだぞ!

 

 

『うおぉぉぉぉん!誰か今代の相棒をどうにかしてくれぇぇ!!』

 

なんだよ失礼な奴だな…。

 

 

『おいおい、赤龍帝サマを泣かせんなよ』

 

バーダックさん…。

 

 

『コイツ泣かれるとおれもアイツも困るんだよ…。』

 

す、すいません…。

 

 

『とりあえずおまえはさっさと用件を済ませてこい』

 

そう言われて俺は我に帰る。

 

するとそこには不審げに眉をひそめる18号とただ様子を見守る16号がいたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

悟誠、おめえ遂にあの姿になれるようになるんか!

オラ達も負けてらんねえな!みっちり修行すっぞ!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

新たなる力!セルを倒せ孫悟誠!

ぜってえ見てくれよな!

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