竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...。

クリリンを連れて釣りに来ていた孫一家...。

そこへ複数の戦闘機が飛んで行くのを目にする。

ドライグの言葉に悟誠は慌てて戦闘機たちの後を追うのだった。


神を探せ!悟空新ナメック星探索!

side悟誠

 

 

 

 

「オォォォォッ!!」

 

渾身の力を込めた拳打がセルめがけて突き出される。しかし...

 

 

【パシッ!】

 

俺の渾身の突きはいとも簡単に受け止められ防がれてしまった。

 

 

「チィッ!」

 

左手で気弾を放ち奴との距離を空ける。

 

しかし、セルは追撃しては来ず、静かに口を開いた。

 

 

「何故だ?」

 

セルから出てきた言葉は疑問だった。

 

俺は言葉の意味がよく分からず首を傾げる。

 

 

「孫悟誠、何故お前は実力を見せない?お前の実力はこんなものではないはずだ」

 

そこまで言われて俺はようやく言葉の意味を理解する。

 

 

「当たり前だろ本番がある前に手の内を見せちまったら本番での楽しみがなくなっちまうだろ?」

 

そう返すと、セルは納得したようにうなずいた。

 

 

「確かに今争っていては本番の楽しみが一つなくなってしまうな...いいだろう、今回は大目に見てやる。ゲーム当日を楽しみにしているぞ」

 

そう言って俺に背を向けるセルに俺は驚き、声をかける。

 

 

「俺を見逃すってのか?」

 

 

「見逃す?違うな、私はただ楽しめる戦いがしたいだけだ...お前をここで殺してしまえばその楽しみが一つ無くなってしまう...それは私にとってもお前たちにとっても得策とはいえんからな」

 

要は大会前に俺を殺すのはもったいないからその時まで生かしておいてやるってことか?

 

 

「分かったのならさっさと行くがいい、私は壊れたリングを作り直しに行かなくてはならんのでこれで失礼させてもらおう」

 

そう言うとセルはどこかへ飛び去ってしまった。

 

 

『相棒、戻るぞ...孫悟空達が心配している』

 

あぁ、そうだな...。

 

俺はセルが飛び去った方を少し眺めると背を向け、父さんの気を感じる方向に向かうのだった。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side悟空

 

 

 

時は少し遡り、悟誠がセルと戦り合っている時......。

 

ラジオのチャンネルが再び切り替わったところでオラはラジオを切って車を降りる。

 

 

「悪りいけど、みんなは先にけぇって(帰って)いてくれ、ちっとピッコロに用事があんだ...」

 

それだけ伝えるとオラはピッコロの気を探り瞬間移動していった。

 

 

 

 

______________

 

 

 

神殿に着くとピッコロの他にMr.ポポとトランクスがいた。

 

 

「悟空さん!大変です!悟誠さんが!」

 

オラを見つけるなりトランクスが慌てたように話しかけてくる。

 

 

「あぁ、ラジオで全部聞いた...」

 

 

「その割には随分と余裕そうにしているじゃないか、息子が心配じゃないのか?」

 

ピッコロが軽くオラを睨みつけながらそう言ってくる。

 

 

「心配してねえわけじゃねえさ、けど、アイツなら心配ねえさ!」

 

 

「ほう?随分な自信だな...アイツがセルを倒せるとでも思っているのか?」

 

尚も続くピッコロの問いにオラは首を横に振って答える。

 

 

「いや、いくらアイツでもセルを倒せるとは思えねえ」

 

 

「ならばなぜそんなことを言う!お前は今息子を見殺しにしようとしているんだぞ!」

 

 

「別に見殺しにしょうとしてる訳じゃねえよ...今のアイツはオラやベジータより強え、そんな奴がそう簡単に奴に殺される訳がねえってことさ」

 

その言葉にピッコロは押し黙るが、すぐに口を開く。

 

 

「それは分かったが、お前は何しにここへ来た?」

 

と、そうだった!忘れるところだったぞ!

 

オラはピッコロにここ(神殿)に来た要件を話し出した。

 

 

「おめえってまた神様と合体するめえ()みてえに二人に戻れねえんか?」

 

 

「なに?」

 

 

「ほれ、神様とピッコロが融合しちまったからドラゴンボールが消えちまっただろ?なんとか復活させて、セルに殺された沢山の人間たちをいきけえらせて(生き返らせて)やんねえと、多分...これからも必要になって来ると思うし」

 

 

「なるほど、だが残念ながらそいつは無理だ。一度合体してしまうと、二度と二人にはなれんのだ...。そうでなければ神との合体をあれほど躊躇いはしなかった」

 

 

「そっか、やっぱだめか...そうだよな...」

 

ある程度予想していた言葉が返って来てオラは少し肩を落とす。

 

だが、オラにはもう一つ考えてきた作戦がある!

 

 

「なあ、悟飯から聞いたんだけど、生き残ったナメック星の人達ってどっかの星に行ったんだろ?オラが探してもいっかな?」

 

 

「なに...?」

 

その言葉にピッコロが眉を顰める。

 

 

「出来ればそのうちの誰かがずーっと地球にいてくれてもいいって事になればさ!神様もドラゴンボールも復活だ!」

 

 

『!?』

 

その言葉にばの全員が驚いた表情を浮かべる。

 

 

「オラこれからちょっと行ってくる!ナメック星人を探しによ!」

 

それに一番食いついたのはMr.ポポだった。

 

 

「神様見つかったら、ポポも嬉しい!」

 

 

「しかし悟空、どうやってこの星まで来てもらうつもりだ?どこにいるかも分からんのだぞ?時間がかかりすぎてしまう」

 

 

「何言ってんだ!オラには瞬間移動があんじゃねえか!ピッコロとよく似た気を探せば、そこがナメック星人のいる星だ!」

 

 

「そんな遠くの気まで探せるのか?」

 

 

「多分な、相当遠くじゃなきゃぁでえじょうぶ(大丈夫)だと思う!早速やってみる、ちっと静かにしてくれ...」

 

そう言うとオラは額に指を添えるとピッコロとよく似た気を探し始めた...が

 

 

「悪りい、ダメだった...どうしよ?」

 

 

【ズコッ!】

 

全員がタイミングよくズッコケていた。

 

 

「そ、そうだ!界王様のとこならさ探せっかもしんねえぞ!」

 

そう言ってオラは再度気を探り始める。

 

 

「えぇっと...界王さま界王さまぁ...見っけた!」

 

今度はすぐに見つけることが出来、オラは言うや否や瞬間移動していくのだった。

 

 

 

 

 

_________________

 

 

 

 

 

「えっと...どこかな~界王さま、界王さま~っと、ん?」

 

 

「~~ZZZ」

 

界王星に着くと、そこでは界王様がリクライニングチェアに寝転んでのんきに昼寝をしてるところだった。

 

 

「ははは!いたいた!はははは!」

 

界王さまを見つけるとオラは早速近づいていく。

 

その途中ペットのバブルスに軽く挨拶をしてから寝ている界王さまに声をかけて起こしてみる。

 

 

「界王さま、なあちっと起きてくれねえか?オラだ、孫悟空だよ」

 

と、そこで界王さまの鼻提灯が割れて界王さまが目を覚ました。

 

 

「はえ?んん?悟空?おーおーおー悟空!なんだ?それは超サイヤ人(スーパーサイヤ人)か?なんだ、暇つぶしにでも来たのか?」

 

起きたなり酷っでぇこと言うなぁ...。

 

 

「チェッ、なんだよのんきだなぁ...今地球じゃ大変なことが起こってるの知らねえんか?」

 

 

「へ...?」

 

ポカンとしてる界王さま。

 

仕方ねえから何もわかっていなさそうな界王さまにこれまでの経緯と目的を説明して新ナメック星を探してもらうことになったんだ!

 

(その途中騒ぎすぎて怒られたり仕返しとばかりに騒がれちまってグダグダしたんはまた別のお話)

 

界王さまにナメック星の方角を教えてもらいその方角に気を探る。

 

 

「!やった!この気だ!まちげえ(間違い)なくナメック星人の気だ!サンキュー!界王さま!」

 

そうお礼を言うとオラは早速新ナメック星へと瞬間移動していくのだった。

 

 

そしてそこの最長老のおっちゃんに紹介されたデンデっちゅうナメック星人連れてオラは地球へと帰っていったのだった。

 




オッス!オラ悟空!

いやーよかったぞ!でんでがこっちに来られてよ!

あり?悟誠おめえ、無事だったんか?

い?また一人で精神と時の部屋に入るぅ!?


次回!龍に選ばれし赤龍帝!

新神様着任!復活のドラゴンボールと修行のイッセー!

ぜってえ見てくれよな!

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