18号に街へと連れまわされ、17号に戦いを挑まれる悟誠。
なんとかそれらを乗り切り、悟誠は帰路へと着くのであった。
side悟誠
おっす、俺悟誠!
セルとの戦いから七年、俺は二十三歳になった。
付き合っていた18号と結婚し、今ではサタンシティに家を建てて暮らしている。
悟飯も成長して、十六歳になった。今年でもう高校生だ。
母さんの話では、今日、ここ、サタンシティにある、オレンジスターハイスクールという高校に通うらしい。
実家から通うのは大変だろうし、家に住むかと誘ってみたが、『母さんや悟天だけだと心配だから』という理由で断られてしまった。
「今日だったかい?悟飯が
18号がそう声を掛けてくる。
「あぁ、そうらしいけど、大丈夫なのかね...」
「アンタは心配し過ぎだよ、アイツはそんな軟弱な奴じゃないだろ」
「......それはそうなんんだが」
それでも心配なものは心配なのだ、アイツは優しすぎる節がある。
俺みたいに学校に通ったことがあるならいざ知らず、アイツは住んでいた場所が場所だっただけに、ずっと自主勉しかしてこなかったんだ、高校生特有のノリについていけるとは思えない......。
「はぁ...そんなに心配なら様子を見に行けばいいじゃないか」
「え...?」
18号は今なんて言った...?
「アイツ、孫悟飯が心配なんだろ?なら様子を見てくればいい、そんな調子でずっと家にいられたら溜まったもんじゃない」
「18号...。分かった、ちょっと行ってくる!ありがとな」
そうだ、ウジウジ悩んでんのは俺らしくない!
気になるなら見に行けばいいじゃねえか!
やっぱ18号には敵わねえな......。
俺は心の中で18号に感謝しつつ、悟飯の様子を見るためにオレンジスターハイスクールへと向かうのだった。
sideout
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side悟飯
こんにちは、僕、孫悟飯です。
突然ですが、僕は今とてつもなく緊張しています。
どうしてか分からないんですけど、いくつか視線を感じるんです。
最初はクラスメイト達が見ていると思っていたんですが、それとなく見渡してみたら一つだけ違うことに気が付いたんです。
けど、それが誰の物なのか分からないので探すに探せず、気を探ろうにも気を消しているのか位置が全く掴めないんです。
正直、入学初日からこんなに気を這っているのは疲れます......。
どうにかして視線の主を見つけたいけど、あまり大ぴらに目立つわけにもいかず、初日から僕は胃が痛い思いをしていました......。
sideout
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side悟誠
さっきから悟飯の様子がおかしい、何かを探っているような......
それよりも、悟飯が案外うまくやれているようで安心した。
だが、悟飯を見守る最中、気になることを聞いた。
度々現れては悪党どもを懲らしめる、金色の戦士の噂......。
それに俺は覚えがあった。
凄まじいパワーとスピード、そして気合のようなもので車ごと吹き飛ばすなんてことが出来るのは
俺も、今はこの街で用心棒のようなことをしているが、
と言うことは、後考えられる線は、ベジータなわけだが...あの人がそんなことをするとは思えず、その考えは捨てた。
となると、考えられるのは悟飯のみ......。
悟飯なら、編入手続きに来た時にやっている可能性が高い。
正体がバレるのはマズイと危惧してやったんだろうが、それが裏目に出たな......。
現に、クラスメイトらしき黒髪のおさげの女子から疑惑の視線を向けられている。
......これは、対策を考える必要があるかもな、俺からブルマさんに話をしておくか。
そう決めると、俺はカプセルコーポレーションへと飛んでいくのだった。
オッス!オラ悟空!
悟飯の奴大変そうだなぁ...
バレねえように動き回るなんてオラできそうにねえぞ!
ん?おめえその恰好は......
次回!龍に選ばれし赤龍帝!
誕生!次代のニューヒーロー!?その名は悟菜帝!
ぜってえ見てくれよな!