竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までの龍に選ばれし赤龍帝……。

サタンシティで暴走を繰り返すチンピラどもに用心棒としての仕事を淡々とこなす悟誠。

最後にはミスター・サタンの娘、ビーデルに突っかかられながらもそそくさとその場を後にするのであった。


復讐のレッドシャーク!二人を救え孫兄弟!

side悟誠

 

 

じゃじゃ馬(ビーデル)に絡まれた翌日、俺は依頼の報酬を払うと警察から電話を受け報酬を受け取りに警察署へと向かっていた。

 

 

「今回はたんまり貰えたなぁ…ま、18号借らしたらまだまだ少ないんだろうけど…」

 

そんな事を一人呟きながら帰路についていると、不意にドライグが声を掛けてくる。

 

 

『相棒、どうやらあの娘がまた何かやっているようだぞ?』

 

あのじゃじゃ馬が?今度は何が起きたってんだ?

 

 

『気になるなら見に行けばどうだ?』

 

いや、あんま遅くなると18号が怖いし……。

 

『赤龍帝ともあろうものが女房の一人に怖がるのか…』

 

そうは言うけどドライグ、18号の怖さはお前も良く知ってんだろ?

 

 

『いや、まあ…分からなくはないが…それでも複雑だぞ…』

 

そんなやり取りをしていると、その現場らしきものが目に入った。

 

中ではあのじゃじゃ馬(ビーデル)が我体の良い男と殴りあっていた。

 

少し離れた所ではこの街の市長らしきおっさんが他のチンピラ達に拘束されている。

 

なるほどな、状況から察するに市長を人質に誰かを誘いだそうって寸法な訳だ。

 

しばらく見ていると、チンピラの一人が俺を見つけて叫んだ。

 

 

「あーっ!アイツだ!ボス!前に俺達をやりやがった奴です!」

 

その言葉に戦っていた二人も動きを止め俺の方に向く。

 

 

「へぇ、お前か、俺のかわいい部下をやりやがったのは、丁度良い、ミスター・サタンの娘の次はお前をぶちのめしてやる」

 

「あぁっ!アンタ!あの時の!何しに来たのよ!」

 

じゃじゃ馬(ビーデル)も俺に気がつき、即座に噛みついてくる。

 

 

「なにって、ただの観戦だけど?っつか苦戦してるじゃねえか、手ぇ貸してやろうか?」

 

 

「ふざけないで!アンタの手助けなんかいらないわ!私の仕事の邪魔しないでよね!」

 

仕事の邪魔…ね、それはどっちがなんだか……。

 

 

「そんなこと言ってやられたらどうすんだ?お前がやられたらそこの市長だって無事じゃ済まないぜ?」

 

 

「私がコイツなんかに負けると思ってんの?馬鹿にしないでよ!」

 

仕方ない、しばらく好きにさせとくか… …

 

俺が内心で呆れていると学友の危機に駆けつけるようにもう一人現れた。

 

誰かと思い、見てみると、そこにいたのはあの緑色の鎧?スーツ?姿の悟飯であった。

 

 

「何をしてるんだ!お前達!」

 

 

「「「「っ…!」」」」

 

他のやつらが驚くなか、俺はただ一人呆れていた。

 

いや、お前の方がなにしてんだよ……。

 

 

『相棒も同じような格好をして戦っているじゃないか』

 

ドライグ、それを言ったらそれはお前が着せてるようなもんだぜ?

 

 

『なっ…俺の所為にする気か!?』

 

そんなやり取りをドライグとしていると、悟飯が俺にしか聞こえないくらいの小さな声で話しかけてきた。

 

 

『どうして兄さんがここにいるんですか!?』

 

 

『どうしてってただの成り行きとしか…』

 

 

『これじゃあ僕が来た意味ないじゃないですかっ』

 

 

『そんなこと言われてもな…あ、じゃあこうしようぜ、俺がお前に協力するフリをして奴等を倒す。んで市長を助けるってのは』

 

 

『あっ…いいですねそれ!それで行きましょう!』

 

父さんやベジータさんくらいじゃなきゃ気付かれないくらいの高速のやり取りで俺達は段取りを決め、動き出す。

 

 

「お前は!悟菜帝ッ!ハッ!丁度良い、悟菜帝、ちょっとそこの悪党どもを懲らしめるの手伝えよ」

 

 

「キミは…確かこの町で用心棒をしている…分かった!この悟菜帝!悪は絶対許せない!キミに協力しようじゃないか」

 

兄弟ならではの絶妙な演技(迫真)に周りは疑うことなく激昂した。

 

 

「悟菜帝だと?ふざけやがって!二人まとめてやっちまえ!」

 

一斉に襲いかかってくるチンピラどもに俺達は一撃のもとに沈めていく。

 

殺さないように気をつけつつ意識を刈り取っていくだけだ。

 

悟飯の方も、上手く加減をしながらチンピラを気絶させていた。

 

俺はその間に市長の元に掛けよる。

 

 

「大丈夫か?市長さん」

 

 

「あ、あぁ…ありがとう…」

 

俺が拘束を解こうとしていると、不意に現れたチンピラの一人がバズーカ砲を構えてこっちに向けてぶっぱなして来やがった!

 

 

「ひいぃ…っ!」

 

顔を真っ青に染める市長を他所に俺は対して気にもせず拘束を解く為、手を緩めない。

 

迫りくるバズーカ弾、だがそれは俺達に届くことはなかった。

 

 

「させるわけがないだろう!」

 

そう、悟飯こと、悟菜帝がその弾を気合いで受け止めていたのだから。

 

気合いで受け止めた弾はゆっくりと押し戻されていき、発射したやつのもとまでいって爆発した。

 

因みに発射したやつは直ぐ様逃げ出したが、爆風で吹き飛ばされていた。

 

 

「よし、これでいい」

 

俺は市長の拘束を解き終え、立ち上がる。

 

すると、ある声が聞こえてくるのだった。

 

 

 

 

sideout

 

 

――――――――――――

 

 

side悟菜帝(悟飯)

 

 

 

「このアマ…っ!」

 

協力者(兄さん)と共に奴等を倒した僕が見たのは、ビーデルさんが大ピンチの場面でした。

 

ビーデルさんは男の巨体に捕まり、首を絞められていました。

 

「あぐっ…!」

 

不味い!あのままじゃビーデルさんが!

 

 

「ビーデルさッ…って、えぇ…?」

 

急いで助けに向かおうとした時の事でした。

 

僕が駆け出したと思った次の瞬間には兄さんが男の後ろに現れて勢い良く肘打ちを咬ましていたんだ。

 

ビーデルさんを離して白目を向きながら倒れる大男……。

 

それを尻目に兄さんはやれやれと言った表情で軽く手を叩いているのでした。

 

 

 

 

sideout

 

 

――――――――――――――

 

 

side悟誠

 

 

あの後、男達は無事警察に逮捕されて連行されていった。

 

俺は市長から助けて貰ったお礼を依頼として報酬をだしてもらうことになった。

 

その様を見送って俺はうんうんと頷いていると、アイツ、ビーデルが声をかけてきた。

 

 

「ねぇ、ちょっといい」

 

 

「ん?なんだよ?」

 

 

「……さっきは助けてくれてありがと、正直、ちょっと危なかったの」

 

頬を軽く染めて礼を言ってくるビーデル。

 

なんだ、意外と可愛いところもあるんじゃねえかと感心する。

 

 

「別にいいって、大した怪我もなくて良かったよ、じゃ!」

 

それだけ言ってさっさと帰ろうとした。その時だった。

 

 

「へぇ…帰りが遅いと思ったらこんなところでナンパ何てしてたのかい…」

 

そこには顔は笑っているのに目が据わっている何やら黒いオーラのようなものが幻視できる18号が立っていた。

 

あ…これは俺死んだな……

 

 

その日街に阿修羅が降臨した。

 

 

 

 

sideout

 

 

―――――――――――

 

 

side三人称

 

 

後にビーデルや街の人々は語る……。

 

男をしばき倒す18号の姿は、まさしく阿修羅そのものであった…と……。




オッス!オラ悟空!


悟飯、悟菜帝と学校で、頑張ってんなぁ!

悟誠も仕事と18号の相手大変そうだぞ…

んっ!?こりゃ不味いことになってんぞ…


次回!龍に選ばれし赤龍帝!

密漁者を捕まえろ!チビを守れ悟菜帝!

ぜってえ見てくれよな!
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