予選を難なく突破し、チビッ子達の試合を観戦した悟誠達戦士たち。
腹ごなしを終え、いざ会場へ向かおうとしていた所にある人物が待ち受けていた。
「あなた達が孫悟空さんと孫悟誠さんですね?」
一体何者...!?
side悟誠
「な、何故オラたちのことを......?」
「...............」
唐突に声をかけてきたその人物に父さんが答え、俺は様子見で黙ったままその人物を見る。
その人物は薄紫の肌にモヒカンのような白い髪をした少年だった。
なあ、ドライグ。アイツ、明らかに地球人じゃねえよな?
『よく気がついたな、相棒、確かに奴は人間じゃなさそうだ』
人間じゃないって...ドライグ、アイツのこと知ってるのか?
『流石のオレでもそこまでは分からんな...だが、奴から感じる気配...只者ではないことだけは確かだ』
ドライグにも分からないのか...となると地道に探っていくしかないんだな......
俺がドライグと話している他所で、父さんは謎の少年と話していたのか、握手をしていた。
何事かと様子を伺っていると、少年は俺にも握手を求めてきた。
「孫悟誠さん、あなたも...」
「えっ?あぁ、はい...」
求められるがまま俺も少年と握手を交わす。
「!!......あなたは...いえ、なんでもありません。あなたも、孫悟空さんに負けず劣らず良い魂をお持ちのようだ」
「はい?え...えっと...」
なにやら言おうとして、切り替えるように微笑み、そんなことを告げる少年。
俺が何が何やら分かっていない間に、少年は手を離し俺たちに背を向けた。
「では、私たちは先に行っています。あなた達と戦えること、楽しみにしていますよ」
そう言ってその少年は隣の長身の男と共に歩き去ってしまった。
「.........な......何者だ悟空......」
「......わからね......」
「......だが、オラたちだけが楽勝の試合じゃなくなったことは間違いねえだろうな......」
「えぇ〜〜...そうかな?たいしたことなさそうなのに......。オレにはただの変なやつにしかけどな」
「チッチッチッ...甘いですよクリリンさん。あの人、かなりの実力者です。ドライグも得体がしれないと言っていましたから」
「えっ...ドライグって確か、オマエの中にいるドラゴンなんだよな?確か、人造人間なんかの気配も探れるっていう......」
「そうです。そのドライグですよ」
「うへぇ...ってことはまた難易度が跳ね上がるのか...勘弁してくれよ...」
心底嫌そうに顔を歪めるクリリンさんを隣を歩いていたエルシャさんが宥めている。相変わらず仲睦まじそうでなによりだ......。
◆◇◆◇◆
時は進み、会場にて組み分けをしている時だった。
予選を勝ち抜いた者達がそれぞれくじを引いて戦う順番を決めていた。
「では、アイウエオ順に呼びます。エルシャさん」
「私ね、はい...」
初めに呼ばれたのはエルシャさんだった
「ナンバーは...十四番ね」
「はい、エルシャ選手十四番です」
エルシャさんが出したのは十四番。グラサンの審判がそれを伝え、審査員が表にその名前を記入していく。
続いて呼ばれたのはあの少年の隣にいた大男だった。
「次は...キビト選手どうぞ」
「.........」
男は無言で審判に近づくと、審判の差し出す箱に手を入れくじを引いていく。
「え...と、七番ですね」
その次にクリリンさんが呼ばれ、一番を出した。
その次は
その次の18号が九番......。
そしてあの少年の番がやってきた。
「シン選手」
「はい」
そうしてあの少年が前に出て審判へと近づいていく。
アイツ、シンって言うのか......。
『いや、相棒...アレはおそらく偽名だ』
えっ...?なんで分かるんだドライグ
『ただの勘だ...特に理由はない』
勘て...なんだよそれ......
そんな会話をしていると、シンと呼ばれたその少年はくじを引き終え、三番を出していた。
その後も、続々と選手たちがくじを引いていき、やがて戦う順番が決定した。
そしてグラサン審判から声が掛けられる。
「はい━━━━━━━!!以上のように決定致しました━━━━━━━っ!!」
そうして大きく試合の順番が張り出される
そこには上から......
第一試合 クリリンVSプンター
第二試合 シンVSマジュニア
第三試合 ビーデルVSスポポビッチ
第四試合 キビトVS悟菜帝
第五試合 18号VSミスター・サタン
第六試合 孫悟空VSベジータ
第七試合 孫悟誠VSエルシャ
第八試合 マイティマスクVSヤムー
となっていた......。
オレの相手はエルシャさんか、くうっ!!こんなところ歴代の先輩と戦えるなんてワクワクしてくるな!!
『なにを孫悟空のようなことを言っているのだ相棒...』
オレワックワクしてきたぞ!!って違うわ!!
『何を一人ノリツッコミをしているのだ...』
唐突な一人ノリツッコミをドライグに呆れられていると、エルシャさんが近づいてきて話しかけてきた。
「あなたが初戦の相手なのね、悟誠くん。まさか、こんなところで世代を越えた戦いをする羽目になるなんてね...。けど、やるからには手加減はしないわよ?」
「はい!こっちも全力でいきますよ!歴代最強の先輩の力見せてください!」
俺がエルシャさんと火花を散らしている間、選手たちもそれぞれ言葉を交わし合いその火花を散らしていた。
「試合はすぐに始まります。選手の皆さんは控え室へどうぞ、控え室はこちらになります」
そう言って歩きだすグラサンの審判の後を追って俺たちも歩きだす。
遂に始まるんだな...天下一武道会が......
内心でワクワクしている今の俺は知らない......
この後、そんなことを言ってられるような状況ではなくなって行くことを............。
オッス!オラ悟空!
ついに始まった天下一武道会の本戦!!
いやぁ!オラ今からワクワクしてきたぞ!!
ん?なんだアイツ...なっ...悟飯!?
おめえはいったい...えっ...手を出すな...??
次回!竜に選ばれし赤龍帝!
訪れる暗雲。動き出した闇の者たち!
ぜってえ見てくれよな!