妖精世界の竜神   作:妖精さん

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第8話

 

 

 

 

 

 

 外に出た瞬間、沢山の兵士とローブ姿の怪しい奴。それに耳と首元に翡翠の飾りをした翡翠色の長髪のお姫さまのようなのも居た。

 

「蹴散らすか?」

「流石に不味いんじゃないかしら?」

「始めまして。私はヒスイ・E・フィオーレ。フェアリーテイルの皆様にお話しがございます」

「あ?」

「で、なんなのよ?」

「これ以上お前達に邪魔をされたら困るのだ。特にそこの小娘にな」

 

 ローブ姿の男が我を刺して変な事を言って来る。

 

「もっとも、未来ではお前は確かに強かったが、それほど化け物みたいな力は無かったのだがな」

「?」

「ちょっと、どういう事よ!」

「彼が言うには、明日に一万頭を超すドラゴンが襲撃してくるそうです」

「ドラゴンっ!?」

「なっ!?」

「何を根拠に……」

「俺は未来から来た」

 

 フードを脱ぐと、そこから影の滅竜魔導士ローグが現れた。

 

「その未来ではドラゴンが現れ、街が崩壊する中、仲間を殺されたそのこの化け物が真の姿を取り戻し、ドラゴンを蹂躙し王都を完全に破壊した」

「「「なっ!?」」」

「でも、有り得るかも」

「うんうん」

「我、余裕」

 

 えっへんと胸を張ると姫様が後ろに少し下がり、兵士が震えながら武器を構える。

 

「まあ、やりそうよね」

「というか、今の状態でもできそうですね」

「我、超余裕」

「あはははは」

「ふん。問題はそこで終わらない事だ。その小娘の力に触発されてやって来たアクロノギアと盛大な戦いを行い……大陸は粉々に砕かれその殆どが戦いの余波で消滅した」

「……」

 

 皆がこっちを見て来る。事実なら、我、強い。

 

「滅びた我々は行き残った数人で力を集め、残っていたエクリプスを修理して過去の世界へと戻って来た。しかし、本来なら力が無いはずの貴様は未来と同規模の力を既に持っている。何故だ?」

「我、知らない」

 

 小首を傾げる。実際に知らない。何があったかはわからないけれど、可能性は融合率。リリスから教えて貰った値は既に半分が過ぎていた。ひょっとして、我も未来から来た?

 

「どちらにしろ、エクリプスによるドラゴンを殲滅する。その邪魔をしないで貰おうか」

「お願いします。彼の言う通り、これから次第でありまあすが……国の為に邪魔をしないようにお願いします」

「まあ、俺達は仲間を助けられたらそれでいい」

「なら、邪魔をするな」

 

 ローグは変な視線を我に向けてくる。不快であり、ろくでもない事を考えている。

 

「じゃあ、帰るぞ」

「ええ、構いません」

 

 それから、我等は家族の下へと戻る。

 

 

 

 

 

 帰宅すると既に試合は終わっており、フェアリーテイルが優勝していた。それからドラゴンの襲撃について話していく。

 

「初代、オーフィスの正体とはなんなのですかな?」

「そっ、それはですね……」

「お答え願いますぞ」

 

 我はユキノとウェンディ達と一緒にパンケーキを食べていると、そんな話が聞こえてきた。

 

「我も興味、ある」

「俺もあるぜ」

「そうだな。今後に関わる事があるのだから、教えてくれ」

「仕方ないですね。オーフィスの正体はドラゴンです」

「ドラゴン!?」

「まじかよ!」

「事実です。七年前の七月七日。天狼島で空間異常が発生し、空から数百メートル以上の巨大な蛇のような自身の尾を飲み込んだドラゴンが落ちて来ました。そのドラゴンは傷ついていて、天狼樹に巻き付いて眠りについたのです。次第に大きさが小さくなり、小さな少女の姿となりました」

「それが……」

「はい、オーフィスです。ですから、私はウロボロス・オフィスからオーフィスと名付けました。彼女はそのまま眠り、我慢できなかった私は起こしてみたのです」

「ほう」

「そしたら、この子はあと7年とかいうのですよ! だから七年後に起こしてあげたのです! まあ、アクロノギアの攻撃があるまで全然起きなかったのですけどね!」

「御寝坊さんですね」

「そんな問題じゃないわよ!」

 

 我、ドラゴン。我、ウロボロス。しっくりくる。作ったウロボロス、我の影、分体。でも、怪我負ってた。不思議。あ、融合率。我、未来から来た? 我、未来の我と融合? 幸い、時の移動できる魔法、時のアーク、ある。

 

「オーフィスの正体はそんな所ですね。ですので、オーフィスは強いですよ、物凄く強いです」

「おい、お前がドラゴンならイグニールの居場所を知らねえか?」

「グランディーネもです!」

「我、知ってる」

「本当か!?」

「教えてください!」

 

 二人の胸を指で押す。二人の身体の中からドラゴンの気配、する。正確には残滓。

 

「中、居る」

「「え?」」

「心の中に居るとかいうのか?」

「我、事実。我の蛇、適合率、高い理由。それ」

「私の中にグランディーネが……」

「俺の中に居るのか……どうりで探してもみつかんねえ訳だぜ」

「出す事とかは……」

「もっと、力をつけて、我を受け入れる」

 

 蛇を出して渡す。

 

「わかりました! 頑張ります!」

「おうよ!」

「俺もまぜろ!」

 

 蛇を飲み込んで更に力をつけようとする二人。そこにガジルも入って来た。しかし、エクリプス。これからどうなるか、楽しみ。

 

 

 

 

 

 

 

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