ダンジョンにウィッチャーがいるのは間違ってるのだろうか? 作:フォールをアウトする
初投稿です
ベルは走ったそして傷だらけになりながら、モンスターをひらすら倒した。
ベルの脳裏にあるのは、ただ悔しいという思いと少しでも強くなって『あの人』に追いつきたいという思いだけだった。
ベルの脳裏に『あの人』の姿が思い浮かぶ。
この一瞬、ほんの一瞬だがダンジョンではそれが命取りになって死ぬことがある。
今がその時。
ベルの後ろに音もなくモンスターが近寄る。普段のベルならこれくらいは気付いただろう、しかし傷を負い注意力が散漫になった今ではそれは無理だ。
モンスターがベルを殺そうと、手を振り上げた際に、ベルはようやく後ろに何かがいるのに気がついた。
だが気付いただろうだけだ、ベルが出来たのは、反撃ではなくただ情けなく怯えて顔を手で覆うだけだった。
ドンッ!
突如モンスターが吹き飛んだ。
「え?」
何があったかわからないとういう目でベルが周囲を見回すとそこには、顔に傷のある白髪の男が立っていた。その男の何より特徴なのは背中に背負っている二本の剣。
そして、ベルは先ほどから不思議に思っている。
なぜならその男手に武器らしき物を持っていない。
それなのにどうして、あのモンスターを吹き飛ばせたのか?
という疑問だった。
「おい、大丈夫か?」
そんな思考は後回しにしよう。
まずはこの人にお礼をしなければ、とベルは思っていたがまたしても予期せぬ事態が起こる。
ベルたちを囲むようにモンスターが現れたのだった。
「どうやら、怒らせてしまったらしい」
男は不敵に笑いながら背中の剣を一本抜いた。
ベルも気合を入れ直す、さっきは油断したが今度はそう簡単にはいかないといわんばかりに、ダガーを構える。
二人は自然と背中合わせになるように並んだ。
最初に動いたのはベルの正面にいたモンスターだ。
それを合図にして他のモンスターの一斉に襲いかかる。
ベルは最初の攻撃を紙一重で躱しモンスターの首にダガーを突き立てた。
モンスターとはいえ、急所への強烈な一撃に耐えられるはずもなく絶命する。
一方、先程の謎の男は四方八方から襲いかかるモンスターを物ともせず戦闘中のベルでも見惚れるほどの華麗な足捌きと力強いく、しなやかな剣技でもって圧倒していく。
戦闘はほんの数分で終わった。
「あ、あの!さっきは助けてくれてありがとうございました」
深く頭を下げるベルを見て男は困ったように笑う。
「気にするな、礼などいい。だが代わりにいくつか聞きたいことがある」
「はい、僕で良ければなんでも答えます」
「ここはどこだ?」
「6階層ですが....」
「6階層?変な地名だな」
この男の人、ダンジョンに潜ってるのにもかかわらず階層を知らないのかと疑問を抱いたベルは一つの質問をしてみる事にした。
「失礼ですが、ダンジョンを知らないんですか?」
「ダンジョン?知らないな、ここらの地名か?」
この男の人は別にふざけているとかいう雰囲気はない。ただここはどこか知りたいだけらしい。
だがここはダンジョンだ。ましてや6階層生半可な覚悟で来られる場所では無い。ベルの疑問はただ増えていくばかりだ。その疑問とは
「あなたは何者なんですか?」
最初にあった時からずっと聞きたかった事を聞いた。
相手の方が聞きたい事が多い筈なのに自分の方から質問で返すとは失礼極まりないとうい気持ちもあったがベルはどうしても聞きたかった、この男が一体何者なのかを。
「俺は違う世界から来たと言ったら信じるか?」
「え?」
あまりにも突拍子もない事で反応に遅れてしまった。
「いや、何でもない忘れてくれ。助かった、じゃあな」
あまりに突拍子もない話だかこの男の人に助けられた恩がある。
それにこの男の話には妙な説得力がある。
だからこの人の力になりたいという思いが強かったベルは歩き出したその男を急いで引き止めた。
「待ってください!あなたの助けになる人知ってます!」
「本当か?そいつは助かる」
「とっても頼りになる人なので、きっとあなたの助けになれますよ」
「そういえば自己紹介がまだでしたね。僕はベル・クラネルです」
「俺はリヴィアのゲラルトだ」
まだゲームは一周しかしてないのでおかしなところがあったら申し訳ありません