「もー秋か〜。夏休みもあっという間に終わって何かさみしーなー。」
「補習ばっかだったしな。」
「アホ牛がブドウブドウって最近ウザくねーすか?」
『隼人、ランボ君をウザいって言っちゃダメだよ。』
季節もすっかり秋に変わり、いい天気を満喫しながら俺らは屋上で昼ごはんを食べてる。あ、俺は朝から屋上にいたけどね。
ランボには、ツナの宿題手伝いに行った時に会いました。その日は別に暗殺しに来たわけじゃ無かったみたいで、飴をあげたら大人しくしてたよ。
「栗もうまいぞ。」
「いだ!いだだ!!」
「ちゃおっす」
「いたいいたい、刺さってるー!!」
『ん、リボーン君?なにその格好w』
「これは秋の隠密用カモフラージュスーツだ。」
「100人が100人振り返るぞ!」
おお、ツナのツッコミキレッキレだな。そして、リボーンの栗型スーツ。マジでツナ痛そうだから止めてあげて。
「ファミリーのアジトを作るぞ。」
「はぁ!?」
「へー面白そうだな。秘密基地か。」
『秘密基地♪秘密基地♪』
「子供かおめーらは!アジトいーじゃないスか!ファミリーにアジトは絶対必要っスよ!」
「決まりだな。」
『おぉ、お前ら、マフィアゴッコ本気でやってんな。』
「う、うん。(どうしよ、何時気づくんだろう。)」
「どこに作るんだ?裏山か?」
『おー、裏山の古い神社とか?』
「なわけねーだろ!!」
「学校の応接室だ。」
やっぱ、そうですよね。来ました、雲雀さん登場イベント。無意識に、首回りのチェインを握る。もう、傍観者は終わりだ。
「応接室はほとんど使われてねーんだ。家具も見晴らしもいいし、立地条件は最高だぞ。」
嘘を吹き込むリボーン。あそこは、風紀委員が思いっきり使ってんぞ。
「まずは机の配置変えからだな。」
「俺10代目から見て右手の席な。」
『俺窓側—。』
呑気に会話しながら、応接間へ向かう。近づくにつれ、鼓動がうるさくなる。応接室の前に来た時には、もう吐き気までしてきた。
「へ〜、こんないい部屋があるとはねーーー!」
「君、誰?」
部屋に、一人立ってる雲雀さん。窓をバックにして、結構カッコイイ。
「なんだあいつ?」
「獄寺待て・・・」
武が、飛び出しそうな隼人を抑える。もう、このまま帰りたい。
「風紀委員長の前ではタバコを消してくれる?ま、どちらにせよただには帰さないけど。」
「!!んだとてめー」
「消せ」
挑発に乗って飛び出す隼人。ちゃんと押さえてろよ、武。そして、雲雀さんのトンファー発動。タバコを真っ二つにされ、驚いた隼人は後ろに飛び、さらなる攻撃を回避する。
早い。けど、全然目で追える。大丈夫だ。
「僕は弱くて群れる草食動物が嫌いだ。視界に入れると・・・噛み殺したくなる。」
隼人と武は雲雀さんの放つ殺気を感じたのか、若干顔色を薄くして固まる。確かに、殺気を受けた俺も心臓がうるさい。
「へー、初めて入るよ応接室なんて。」
「まてツナ!!」
「えっ?」
空気など読まず、ツナが呑気に入ってくる。トンファーを構え、こっちへ向かってくる雲雀さん。ツナ、危ない!
カキンッ!シャーッ!
金属と金属がぶつかる、独特な高い音が響く。
「ゆ、祐斗!?」
『おう、ツナよ。ちょっとは空気読め。』
雲雀さんがトンファーを振った瞬間、俺は大鎌を発動し雲雀さんとツナの間に滑り込んだ。そして、大鎌の持ち手部分でトンファーを受け止め、下へと受け流す。
「ワオ、強いね君。」
『あー、まぁ、それなりには。』
「噛み殺しがいがあるよ。」
体制を立て直し、素早く突いてくる。常人じゃ、見えねぇ早さだ。千里眼持ちの俺には、全部見えてるがな!攻撃を避け、雲雀さんのリーチから遠ざかる。俺の武器は、近接に向いてないんだ!
『隼人!』
「お、おう!」
『ツナと武連れて逃げろ!お前らが敵う相手じゃねぇ!』
「はぁ!?お前はどうすんだよ!俺もたたk」
『お前らは足手纏いだ!さっさと逃げろ!』
「逃がさないよ。」
雲雀さんが、急に隼人達に向かう。チッ、させるか!
カンッカンッカンッ!
攻撃を弾き返すのムズッ!一回でもミスればツナ達に当たってしまう。
『早く行け!』
「・・・ッ!行くぞ、10代目、山本!」
隼人がツナと武の襟を掴み、部屋を立ち去る。よし、守れた。あとは、どうやって俺が脱出するかだが・・・
「逃げられたか。君は逃がさないよ。」
『ですよねー。』
激しい攻撃がまた始まる。正直、避けるのは簡単だ。雲雀さんのことビビりすぎて、強くなりすぎたか。まぁ、強いに越したことは無いが。
攻撃をくぐり抜け、後ろへ下がる。腕に力を込め、雲雀さんの首を狙って素早く大鎌を振る。当たる直前に、力を込めてピタッと止める。ツーッ、と一筋血が流れる。あちゃー、一瞬遅すぎたか。
『チェックメイト、俺の勝ちだ。行かせてもr』
雲雀さんは急にしゃがみ、俺に向かってくる。チクショ、まだやるのか。
しゃがんだまま近づく雲雀さんへ、俺も向かう。攻撃を避け、飛び上がる。急な俺の動作に、雲雀さんは付いてこれていない。
とんっ、と雲雀さんの後ろに着地する。雲雀さんに向き直るため体を捻らせ、その勢いに任せて首に手刀を当てる。ドサッ、って音ともに崩れる並中最強番長。わぁ、倒しちゃったよ。
鎌をチェインに戻し、首にかけ直す。とりあえず、応接室のソファに移動させて部屋を出る。さて、リボーンの質問に答えないとな。
後書き:
戦闘描写が残念な事になっててごめんなさい!
これでも精一杯頑張ってます(;_;)
問:主人公最強設定?
答:いいえ。今回は雲雀さんになめられてたので勝てました。次は負けるでしょう。
戦闘中、何気に獄寺に呼びかける主人公。
確かにツナは多分使いものにならないし、山本とは知り合ってまだ日が浅いしね。
どうか、恋愛んに発展しないでくれ。
今回も読んでくれてるありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。