外が、何だか騒がしくて目が覚めた。時計を見ると、いつも起きる時間まで10分もあった。この騒音じゃ二度寝など出来ねぇ。昨日は学校サボったし、しょうがねぇ、支度するか。
準備が終わり、ツナを呼びに外出て固まってしまった。
何この集団。
家の前には、黒ずくめの男たちがわらわらと。いや、マフィアだって事は想像つくよ。ただ、何で俺の家の前で集まってんだよ。
「おはよーございます10代目!!」
集団の中心から隼人の声が聞こえたので、そっちへ向かってみる。
『おーい、ツナ、隼人!はよー。』
「祐斗!おはよう!」
「珍しく寝坊じゃねぇのか。」
『うわ、何で普通に挨拶してくれないかな。んで、此奴ら誰?』
「・・・祐斗?」
『あれ、ディーノさんじゃん。』
ツナの後ろから声がしたので向くと、昨日助けたディーノさんが。良かった、迷わず来れたんだ。
「あれ、もしかしてー」
俺は自分の口に人差し指を立てて、これ以上言うなって示す。それを読み取ったのか、ディーノも言い止まる。
「こいつらは、俺のファミリーだ。」
その言葉に、嬉しそうに照れるオッさん達。わぁ、ちょっとなぁ。
「何やってんだおめーら。遅刻するぜ!!」
後ろから、武が体当たりしてきて体制が崩れる。そのまま、引きづられるよに連れてかれる。ちょっ、かなり強引なんですが。
「マフィアキャバッローネファミリーつったら、今じゃ同盟の中でも第三勢力ですしね。」
隼人の説明をバックグラウンドに、学校へ向かう。いつもより早く起きたから眠い。
「祐斗、ディーノさんと知り合いなの?」
『ん?昨日攻撃仕掛けられた。』
「えっ!」
『で、自分の鞭に絡まって倒れて、起きるまで看病した。』
「うわ、ディーノさんならやりそう。」
『あはははは、あれはびっくりした。』
フォォォォン!ギャギャッ!ビュッ!
「10代目!」
『「ツナ!!?」』
急に、フェラーリが止まったかと思ったら、ツナが拉致された。ほら、言いふらしてるからやっぱり狙われてるじゃん!って言いたいが、これって確か・・・
「ありゃ、ここら一帯をしめてるヤクザ桃巨会の車だな。」
「リボーンさん!!」
「ヤクザと言えば、ジャパニーズマフィアだ。大人マフィアに中学生のお前たちが敵うわけねぇ。ここは警察に任せろ。」
『いや、ちょっと待っt』
「まかせられません!」
「警察は頼んだぜ小僧!!」
『だから待てってお前ら!』
走り出した隼人と武を追う。ちくしょ、人の話聞け。ヤクザがあんな良い車、拉致に使うわけないだろ!そこは、無難なミニバンとか!あぁ、もう!
『お前ら、桃巨会が何処にあんのか知ってんのか!』
「・・・知らねぇ!」
「走ってれば見つかるだろ。」
『バカか、お前ら。ちょっと止まれ。』
二人が止まったことを確認し、説明する。
『良いか、よく聞け。お前らが今欠けてるのは冷静さと知識だ。人を拉致するなら、あんなバカ目立つフェラーリなんて使わねぇ。使うならミニバンだろ。』
「何が言いたいんだ。10代目が危ないんだ、早く言え。」
『だから、ツナは拐われてないって。』
「えっ!」
『考えてみろ。何故、ヤクザがイタリアのマフィアに手を出す?何故、拉致に明らかに不向きな車を使う。何故、リボーンは桃巨会の車だとわかった。後何故、ちょうど良くリボーンは彼処にいた。不自然な点だらけじゃねぇか。』
「でも、本当に10代目が拐われてたらどうすんだ!」
いや、拐われて無いから。だってこれ、たしかディーノさんが仕掛けたから。
『お前は、すぐに突っ込まないで少しは考えてから行動しろ。いいか、何の為の携帯だ。一回ツナに電話してみろ。』
隼人はハッ、とした後急いで携帯を取り出す。俺も、携帯を出してポケットに入れてた番号を入力する。
〈どちらさん?〉
『祐斗だ。』
〈おう、早速心替えたか。〉
『んなわけあるか。そっちに、ツナいるだろ。』
〈・・・・・・・〉
『はぁ。そのせいで、コッチは隼人が暴走しそうで面倒くさいんだよ。』
〈あはは、ばれちゃったかぁ。〉
『あぁ、もう。んじゃ、そっち戻るんで。』
ブチッ、と電話を切る。隼人もツナの安全確認出来たらしく、安心した顔してる。
「ツナは?」
「跳ね馬と一緒だ。桃巨会の仕業じゃなかった。チッ。」
『って訳で帰るよ。』
走って来た道を、呆れて歩いてく。
こいつら、特に隼人は、突っ走ってく習性がある。最初に思ったことに従順に行動する。考えろって言っても無理なのかもしれない。しょうがない。俺がその分考えるか。考えて、今回みたいに暴走を抑えるか。
ツナの家に戻った時、出迎えてくれたディーノの満開な笑顔には、少し殴り倒したくなった。
「いやー、良く俺だってわかったな!お前らならツナを任せられるぜ。」
「「・・・・・・・・・」」
「いや、まかせるとか・・・・そんな・・・」
「俺は、部下と買い物してくる。じゃな。」
『あ、ディーノさん、かいだn・・・』
ドデドデーン!
遅かったか。
後書き:
今回は凄く楽しく書かせてもらいました。
もう、やりたい事、言いたい事は全部やっちゃえっ!って感じにw
そのお陰で助かった桃巨会の人たち。
よかったねぇ、痛い思いしなくて。
次回、やっと主人公はファミリーに入ります。
友達と憧れの人の間に板ばさみ状態の主人公。
さて、一体誰のファミリーに入るでしょうか?
今回も読んでくれてありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。