『・・・眠い。』
「我慢だぜ、祐斗。早く行かねぇといい場所が取られっちまう。」
「10代目!まだ早朝ですし、最高の場所をゲットできますよ!」
『何で俺まで行かなきゃいけないんだ。』
「ゴメンね祐斗、無理言っちゃって。」
『悪いのはツナじゃなくて、俺の家に忍び込み脅したリボーンだろ。』
そう。せっかく人が気持ち良く寝てたのに、急に頭に銃口を突きつけられた。死ぬ気弾撃たれたくなかったら、ツナと一緒に花見スポットを探して来い、と。いや、死ぬ気弾撃たれても俺は多分寝たと思うけどね。
てな訳で、お花見イベント強制参加。これって、無事終わったんだっけ。何があったんだっけなぁ・・・まぁ、ツナの為だ。我がボスの為、頑張ろう。
『そう言えば武、何でバット持ってんの?』
「ん、これか?チビが持ってこいって言ってな!」
「リボーン、山本に何持たせてんだよ。」
雑談しながら歩いてくと、見事に咲いてる桜並木が。しかも、人っ子一人もいない。
「おー、ラッキー!」
「一番乗りだ!」
「これで殺されなくてすんだ〜〜。」
『殺されるって脅されたんだw』
「ここは立ち入り禁止だ。」
声に振り返ると、学ラン+リーゼントの一昔前の不良が。
「この桜並木一帯の桜見場所は全て占領済みだ。出てけ。」
「ああ?」
「おいおいそりゃズリーゼ。私有地じゃねーんだしさー。」
「誰も話し合うなんて言っちゃいねーんだよ。出てかねーとしばくぞ。」
「るぜ。」
ドガッ。ドサッ。
苛ついたのか、隼人が不良の鳩尾に蹴りを入れる。うわぁ、可哀想に。
「何やら騒がしいと思えば君たちか。」
「『雲雀さん!!』」
何処から出てきたのか、桜に寄っかかった雲雀さん登場。
「もう肩は大丈夫なのかい。」
『・・・お陰で。』
「祐斗怪我してたの!?」
『雪合戦でちょっと。』
「あっ!だから雲雀さんは負傷してるって言ったんだ!」
雪合戦後、病院に行ったら修行(野球の練習って言った)は二週間しないようにと言われた。お陰で治った時には「花鳥風月」の感覚忘れてたよ!頑張って思い出したけどね。
「で、君達はどうしているのかな。ここ一帯は人を追い払って貰っていたんだけど。」
あぁ、そうゆう事かと皆で隼人が倒した不良を見る。
「君、役に立たないね。後は良いよ、自分でやるから。」
「い・・・委員長・・・」
あ、思い出した。これって雲雀さんが・・・
「弱虫は土に還れよ。」
ガキンッ
「邪魔をするのかい。」
『いやぁ、隼人に負けたから弱いって言うのはちょっと不憫でね。彼奴と比べちゃダメだよ。』
大鎌を発動し、不良を庇う。そして、急いでトンファーを跳ね返し隼人とツナの間に戻る。大鎌を解除し、特に戦闘意思が無い事を示す。お願いだから追ってくんな。
急に、後ろに引っ張られバランスを崩す。
「いやー、絶景!絶景!一緒に桜見しないかい?」
「Dr. シャマル!」
俺の腰を抱き寄せる形で引っ張ったのは、酔っ払ったDr .シャマル。酒くさっ!思いっきり足を踏んで脱出する。俺は二千幾つか又をしてた人に触られたくねぇ!
「まだいやがったのか、このヤブ医者!!」
『触んな変態!』
「スケコマシ!」
「祐斗まで・・・」
「俺が呼んだんだ。」
「リボーンも!」
「そう言わないでよ、かわいこちゃん。」
うわっ、肌が粟立ったよ!きしょっ!
「何群れてるの。咬み殺されたの?」
雲雀さんがトンファーを構え直す。殺すなら、未だ寄ってくるこのストーカーを!
「俺たちも花見がしてーんだ。どーだ雲雀、花見の場所かをかけてツナが勝負すると言ってるぞ。」
「なっ、何で俺の名前出してんだよー!」
「ゲーム・・・良いよ、どーせ皆潰すつもりだったしね。じゃあ、君達四人とそれぞれサシで勝負しよう。お互い、ヒザをついたら負けだ。」
「えぇ!それって喧嘩!?」
「やりましょう10代目!いや、やらせて下さい!」
「一応ルールあるし、花見してーしな。」
『まぁ、楽しそうじゃん。』
「皆やる気なのー!?」
さて、この流れだと確か雲雀さんが何とか病に罹る。阻止して良いのか?阻止したら、黒曜編で骸さん倒しそうだなぁ。倒したら、ツナが成長しないし・・・すまん、雲雀さん。我慢してくれ。
何て悩んでると、ヤブ医者が雲雀さんに倒されてる。よし、もっとやれ。
「10代目、俺が最高の花見場所をゲットしてみせますよ!」
「えっ、でも・・・」
あっ!そうだった。此奴ら雲雀さんと実戦してなかった!・・・まぁ、俺との戦いを少し見てたから大丈夫、か?大丈夫だよね?
「ぶっとばす!!」
「ふーん、爆弾?」
隼人が爆弾を持ち、雲雀さんに駆け寄る。高スピードで振られたトンファーを避け、距離をまた取る。何時の間仕掛けたのか、雲雀さんの周りにだけ爆弾が散らばっている。
「打倒祐斗に編み出した新技だ!ボムスプレッズ!!!」
『親友を倒すな!』
えっ、俺にダイナマイトが効かなかったことがそんなに嫌だったの?俺を殺す気か?
派手な爆発が起こるが、煙から平然と雲雀さんが出てくる。
「なっ、トンファーで爆風を!?」
俺だったら、多分ダイナマイト全部切ろうとして、間に合わなくて、爆発に巻き込まれてた。あんな近距離に撒かれちゃ、鎌は圧倒的に不利だ。対俺用としては優れた技だが、近距離武器の雲雀さん相手には相性が悪かったか。
てか、雲雀さんまた強くなったな。単に、雲雀さんと隼人の実力の違いもあるか。爆風をトンファーで相殺するって、どんだけ強いんだよ。
良くあれ相手に勝ったな、俺。多分、あの時は俺なめられてたから油断してのかもしれない。ブランクもあったし、今の俺には勝てない自信があるよ!
ってまた考え込むうちに隼人が負け出番終了。武も、トンファーの仕込み鉤に引っかかり飛ばされる。
「次はツナだぞ」
「えぇー!?祐斗は!?前勝ったじゃん!」
『あぁぁ。今は勝てない自信が十分ある 。』
雲雀さんも、負けず嫌いのようで。
「早く来なよ。順番に咬み殺すから。」
「ファミリーを守るのはボスの仕事だぞ。行って来い、ツナ。」
死ぬ気弾を打たれたパンツ一丁ツナが雲雀さんに挑みに行く。しかも、ハタキでw。
おお、結構互角にやりやってる。死ぬ気のツナ、強ぇぇぇぇ!しかし、死ぬ気が切れていつものツナに戻ってしまう。それと同時に、何とか病が発動したらしく膝をつく雲雀さん。
「桜に囲まれると立っていられない「桜クラ病」ってのをかけた。」
『医者が人を病気にしてどうする。』
ふらふら、と雲雀さんが立ち上がる。
「約束は約束だ。せいぜい桜を楽しむがいいさ。」
そして、ふらふらと立ち去る。約束守るって、案外良い奴だな。って、そっちは桜並木が結構続いてるけど大丈夫なのか!?
『・・・触らぬ神に、祟りなしだっけ?』
一瞬送ろうと思ったが、やっぱやめた。咬み殺されたくない。
「何ボソボソ言ってんだよ。」
「祐斗—!隼人君!ここで良いかな?」
「10代目が決めたことに間違いはありません!」
『えー、こっちの方がいいと思う。』
「てめっ、ちょっと黙れ!」
「おーい、皆来たぞ。」
ぞろぞろと、見慣れた仲間達が集まる。ビアンキのポイズンクッキングを避けながら、心ゆくまで飲み食いし笑った。これから始まる新学期も、皆と楽しく過ごせますように。
後書き:
試験終わったぁぁぁぁぁ!
後は、来週提出のプロジェクトと、今月提出の論文と、明日までに来期の講義を決めるだけだぁ!
今夜も徹夜だヒャッホー!徹夜のついでに書き置き増やしてやる!
んで、一旦テンション戻して。
ネタバレすると、主人公の雲雀さん恐怖症は治ります。
結構、強制的にですがw
今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!