海から帰った数日後。俺が丁度地下室から上がってきたときだと。
ピンポーン!
『はいはーい、どちらさん?』
玄関へ向かい扉を開けると、直ぐに閉めたい衝動にかられた。けど、それは目の前の人に失礼だ。何時も戦闘後お茶とお菓子をくれてるし、何とか踏ん張った。
『草壁さん、何か用ですか?』
「はい。実は、白銀さんには今日の夏祭りの警備に加わって欲しくて。」
『えっ、俺戦い以外しないってやくそくだけど。』
「夏祭りでは毎年乱闘が始まりますので、近場にいた方が早いですし。」
『はぁ。』
去ってく草壁さんを見送り、扉を閉じる。 夏用半袖シャツに腕を通し、ネクタイを締め、神社へ向かった。
*****
『ん?』
「あれ?祐斗じゃん!」
『ツナ!何してんの?』
警備中、ツナ発見。どうやら、屋台を経営してる様子。チョコバナナ?屋台の奥から、武と隼人が顔を出す。
「俺たち、市役所の壁を弁償するために屋台出してんだ。」
『へぇ。』
「オメェは何してんだよ。」
『この腕章が目に入らぬか!!』
腕に止めてた風紀委員の腕章を突き出す。三人は、それで納得したみたい。
「さっき、雲雀さんが来たよ。」
『それは、災難だったね。』
「祐斗、一本買ってくか?」
『おう!』
チョコバナナを一本武から買う。食べてみると、チョコが結構美味しい。
『んじゃ、俺そろそろ戻らないと怒られるから。』
「うん、じゃあね!」
三人に手を振り、チョコバナナを食べながら人混みに戻る。食べ終わった頃には、屋台を過ぎ神社本宮の階段の前だった。
あそこ確か警備外だったけど、絶対に悪そうなのが撓むってそうだなぁ。良し、行ってみるか。
上がってみると、案の定頭の悪そうな人たちが集まってる。ん?こいつら、どっかで見たこと・・・
「あぁ!オメェは!」
「海での女じゃねぇか!」
「あの時はよくも俺らをバカにしやがって!」
あぁ!海でのチャラ達か!バカにしたんじゃなくて、ボコボコにしたんだけどね。よく見たら、全員包帯やらガーゼしてるし。
「あん時のお礼、マダだったな!」
全員、俺を向いて構える。うわ、ナイフとか持ってる人いるよ。
「君たち、何群れてるの?噛み殺さすよ。」
「あ?」
『雲雀さん!丁度良かった、半分任せt・・』
急に、男の子が走りこんでくる。
「コラー!」
『ツナ!?』
そして、男の子を追って来たらしいツナも。
「あの子が持ってる金庫、俺達のなんだ!」
少年を見ると、成る程。腕にはそれらしき箱が。
「はい、お兄ちゃん。」
「お兄ちゃん!?」
少年はチャラに金庫を渡す。ツナは、俺たちを囲むチャラ達にようやく気づいた子。顔が、すごい勢いで青ざめる。
「成る程、ひったくり集団は君たちか。」
『ん、コイツらそんなしょうもない犯罪してたのか。』
「君たちがひったくってくれた金は風紀委員が全部頂く。」
『おい!』
雲雀さんの思考回路絶対おかしい!
「バカにしてんじゃねぇぞ!」
命知らずなチャラの一人がナイフを構え、向かってくる。
「三日月発動。型、鎖鎌。」
チェーンをちぎり、武器を発動する。チェーンは伸び、両端に鎌が現れる。その一つの持ち手を、チャラの腹部にめり込ませる。チャラは呻き声を上げ、地面ん行くずれる。
近距離用に考えた新武器、鎖鎌。二つの小さめな鎌を、少し長めの鎖が繋げてる。夜神特性モンスターと戦って訓練したけど、人に試すのは今日が初めてだ。
「ちっ!たかが中坊二人と女一人だ!怖気るな、一気に仕掛けろ!」
「戦ってこい。」
「復活!!!死ぬ気でケンカー!!」
チャラ1が命令し、全員向かってくる。何処から現れたかわからないリボーンが、ツナに死ぬ気弾を撃ち、ツナ参戦。三人でチャラ達を一人ずつ鎮めてく。
ドカァァン!
「10代目!!」
「助っ人とーじょー!」
俺たちを完全に囲もうと回り込んでたチャラ達が、隼人のダイナマイトで吹き飛ぶ。隼人と武、参戦。
「ヒバリと初の共同戦線だな。」
「冗談じゃない。ひったくった金は僕が貰う。」
『えっ、まだ言ってんの?』
「なぁ?」
「やらん!」
「当然っス!」
何とも、バラバラな共同戦線が誕生。しかし、確実に敵の数は減ってる。親友達と先輩に背中を預け、 鎖を勢い良く叩きつけたり鎌で殴ったりと敵を沈めていく。正当戦闘法とかなり違うが、一般人を切れないししょうがない。
そして、俺らの周りに立ってる者は一人もいなくなった。
『ふぅ・・・これで全員か。』
「金庫は!」
「ありました!」
「渡してもらおうか。」
「何だと!」
『いや、ツナ達が見つけたんだからツナ達のでいいじゃん。巡回に戻るよ、雲雀さん。』
ツナ達に手を振り、神社を後にする。雲雀さんも、下を打った後階段を降りてきた。素直に着いてきたのは、多分戦闘直後で期限がいいからかな。
階段を下りきり、巡回路の屋台通りに戻る。お腹すいたし、次は何を食べようかな。
後書き:
一週間ぶりですね!
最近何故か眠くて、ありえない場所で寝てるところを良く発見されてる作者です。
前書きで書いた通り、来週は更新休ませてもらいます。
期末テストで忙しくて、書いてる時間が無いからです。
問:もう一つの小説は更新してるのに?
答:あれは現実逃避で書いてるので、追い込まれるほど話数が増えますw
あ、夜神について質問があったのでこの場で答えます。
⒈ストライクは多分終わってません。
⒉夜神はまだ黄泉で働いています。
⒊主人公を不憫に思ったスサノオさんが、夜神を主人公のバックアップに任命しました。
こんな所でしょうか?もしまだ不明な点があれば、聞いてください。
今回も読んでくれてありがとうございます。
次回も、そして投稿し始めたもう一つの小説も、よろしくお願いします!