死亡トリップした守護者はめんどくさがりでした   作:黒猫冬夜

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パソコンの画面を五分以上見ると何故か酷い眩暈と吐き気に襲われるので、
今週の話は書けませんでした。
本当にごめんなさい。これから病院へ行ってみるつもりです。


だって、ファミリーだしね

何か、ドガッと鈍い音と共に目が覚めた。意識が覚醒すると同時に痛覚も覚醒したようで、背中から痛みが走る。痺れるや焼けると言うよりは、灼熱の方が近かった。

 

目を開けず、千里眼で見渡す。

 

傷は、申し訳程度に包帯が巻かれていた。出血の為だろう。死なれては困るのか。俺は捕虜か人質、何方だろうか。

 

音がした方を見ると、未だ具合の悪そうな雲雀さんが骸に腹を蹴られている。具合が悪いのは、頭上に未だ光る桜の所為か。

 

今更だが、桜ナンチャラ病は幻覚の桜でも発病するのか。桜だと信じているからかかるのか?もし、あれは幻覚だと言えば治るのだろうか。そもそも、幻覚だと信じてくれるだろうか。

 

バキッ、と嫌な音が雲雀さんの腹から鳴る。それは、間違いなく骨が折れる音。よく見れば、雲雀さんは全身打撲傷や痣だらけだ。

 

・・・どれだけの暴行を受けたのだろうか。骸はずっと、反撃のできない相手を傷めていたのか。

 

頭の奥深くで、何かがブチっと切れる音がした。何も考えず、骸を倒したい衝動にかられた。

 

動こうとした瞬間、背中の痛みがより一層訴えてきて、頭が一気に覚めた。

 

今の状態では、骸に対して何も出来ない。雲雀さんには物凄く申し訳ないが、チャンスを伺うしか無いだろう。

 

千里眼を使っても、近くにツナ達の姿は見えない。

 

ここへ来てから、どれ位の時間が経ったのだろうか。もしかしたらまだ心配などしてなくて、ゆうゆうと俺たちの帰りを待っているのかもしれない。

 

ツナ達は余り強くない。原作で勝つと知っていても、来ないで欲しいと心から思う。ツナ、隼人、武が俺の守れない場所で傷付くのは嫌だ。

 

どれ位、そこでジッとしていただろうか。骸は急に動きを止め、外を伺うように目線を動かす。外には、多分骸の部下だろう二人の男子が向かって来ている。

 

「もうちょっと遊びたかったのですが、彼らが帰ってきたみたいです。今の所、ここまでにしましょう。」

 

骸が消えて行く先を眼で追う。骸は非常用のハシゴで三階へ上がり、元気そうな少年と静かそうなメガネと合流した。三人はそのまま映画館へと移動する。

 

ここへは、当分帰ってこなさそうだ。

 

ゆっくりとうつぶせになり、腕と足を使いながら立ち上がる。そして、多分俺よりも重症な先輩へと向かう。

 

『雲雀さん。』

「・・・・・」

 

返事は無い。屍の様だ。

 

何て縁起悪いこと言えるか!

 

『ちょっと、大丈夫ですか!?』

「うるさいよ。」

『はい、すいません。』

 

良かった、生きてる。それだけで限りなく最悪に近い状態が少しマシに思えてくる。

 

『兎に角先輩、逃げますよ。』

「逃げない。」

『負けた訳ではありません。戦略的撤退です。』

 

立ち上がる雲雀さんを黙って待つ。多分、雲雀さんには敵前から逃げることは屈辱だろう。けど、ここで命を落す訳にはいかない。

 

骸は未だ三階の映画館に手下八人といる。

 

・・・八人?

 

増えたっ!?

 

骸、バカ(そう)、メガネ、クラリネット、おっさん、双子、フウ太・・・?

 

フウ太、何でいるんだよっ!?

 

『ヤベェ。』

 

人質いたぁ・・・。フウ太、今救出してやっからな!

 

『先輩、予定変更です。やっぱり敵が多すぎて、逃げたらすぐに見つかります。迎いが来るまで適当に何処か隠れてて下さい。』

 

千里眼持ちの俺がいたら逃げれただろうけど、雲雀さん一人じゃ無理だ。逃げ慣れてないだろうし、多分堂々と正門から出ようとするだろう。んで、すぐに見つかり振り出しに戻る。

 

「君は。」

『ちょっと厄介事が増えたので、片付けて来ます。』

「・・・」

 

雲雀さん、俺も行くって目で訴えるの止めて下さい。連れて行きません。負傷者は足手惑いです。俺も負傷者だけど。

 

『先輩は風紀委員長です。何があっても敵に負けてはいけません。俺は特攻隊長。敵陣に一人で行くのが役割。なので、大人しく隠れてて下さい。』

「・・・・・」

 

非常に不満なのはわかる。うん、嫌なくらい伝わってくるから。出来れば変わって欲しいけど弟(予定)を助け出すのは姉の仕事だ!

 

『大人しくしてください。桜でマトモに動けないんでしょ。』

「・・・チッ。」

 

舌打ちしない。

 

よし、こっからだと何処に逃げれようか。一階への階段は、俺たちが来た外の通路が良いだろう。敵は三階の、窓のない映画館にいるから今なら見つからない。一階に降りたら・・・階段横のスタッフルームが良い。窓がないし、出入り口は一つしか無い。故に、不意打ちは無いだろう。それに、彼処ならロッカーとかダンボール箱とか隠れる場所が幾つかある。

 

『先輩、俺たちが入ってきた通路で一階に降りて、階段横のスタッフルームに隠れていて下さい。あそこなら、多分安全です。』

「証拠は?」

『勘です。けど、俺の勘は当たりますよ。』

「・・・わかった。」

 

一瞬怪訝そうな顔をされたが、わかってくれたみたいだよかった。

 

ヨロヨロと去っていく雲雀さんが無事隠れたのを確認したのと同時に、敵が動き始める。走って行く活発少年の先には、随分と会ってないような気がする親友達の姿が。

 

『お父さんのお出まし、か。』

 

お父さん(ボス)が来る前に、弟を一丁救いますか。

 




後書き:

こんにちわ、一週間ぶりですね。

最近、話が短くてすいません。
これからどうなるのか全くわからないまま書いてるので、ビビりながら書いています(笑)。

原作で雲雀さんが救出される場面、何で彼処にいたのか凄く謎でした。
自分なりに説明できて嬉しかったです。
後、久しぶりに千里眼が役に立って良かった・・・本当に良かった・・・

今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いしいます!
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