死亡トリップした守護者はめんどくさがりでした   作:黒猫冬夜

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いつの間にか1万UA超えてました!
本当、読み続けてくれてありがとうございます!


槍で刺された。

千里眼でフウ太と骸の姿を追う。一緒にはいないが、骸はフウ太に付かず離れずの距離を保っている。そして、骸の傍にはメガネの姿が。敵二人と人質一人。状況は良好とは言い難い。

 

待て。助けてから、どうする。

 

千里眼を使い、フウ太と逃げる事は可能だ、多分。けど、雲雀さんを置いて行けない。重傷者一人を気遣いながら、敵がうじゃうじゃ居る本拠地を逃げれるか考えると、多分無理だ。雲雀さんは、見える敵に突っ込みそうだ・・・

 

じゃぁ、フウ太をツナ達に任せるか?

 

駄目だ。フウ太に気を取られながら戦えるほど強くはない。フウ太は足手纏いになり、ツナ達の命が危険にさらされる。

 

うわぁぁぁ。こうなったら一か八か、雲雀さんの忍耐能力に賭けるか。

 

フウ太達がヘルシーランド内の林に入ったのを確認し、なるべく静かに尾行する。フウ太を追っている骸を追っている感じでは無く、俺・フウ太・骸で三角形が出来る感じに。

 

歩く度に、包帯が紅く染まっていく。なんかもう、笑えてきた。痛みは、いつの間にか感じなくなってきた。大丈夫、まだ手先の感覚はある。大量出血で死ぬまで、まだ時間はある。

 

死ぬなら、その前にフウ太を安全な場所へ避難させないと。

 

ははは、あーぁあ。

 

走馬灯とか、本当に流れるのかなぁ。どんな内容だろうか。前世の記憶も混じってるのかな?ちょっと興味がそそられるなぁ。

 

死ぬなら、来る前にナミモリエッティで紅茶すれば良かったなぁ。ツナにもうちょっと勉強教えたかったなぁ。ツナ・隼人・武・俺で集まって、ツナと武が無い頭捻ってるのを助ける隼人、また見たかったかな。もう一回、動物園行きたいな。あ、海も。一回くらい、皆でゆっくり夏祭りを楽しみたいな。ツナと京子ちゃんの行方が知りたいな。

 

ははは。

 

だったら、生きて帰ればいいじゃん。

 

こんな所で、死んでやるもんか。俺はボンゴレファミリー10代目ボスのファミリー一員、白銀祐斗様だ。フウ太の一人や二人、簡単に救って帰ってやるわ。

 

そう言ってる間に、何故か骸とフウ太の距離が離れていく。

 

何故だ。全然わからん。罠か?けど、チャンスは今だけだろう。

 

ダッシュで、フウ太の元へ向かう。もう、傷がどうだこうだ言ってる場合じゃない。死ななければ、こんなもん擦り傷だ。

 

藪の枝が腕を引っ掻き、パキパキと音を立てながら折れる。追跡とか、フウ太を拉致してから考えればいい。

 

拉致って、俺は悪役かw

 

藪や木の間から見え隠れしていたフウ太の怯えた顔が、俺を確認した瞬間はっきりと驚きに変わる。

 

「祐斗姉!?」

『フウ太、逃げるよ!』

 

フウ太の腕の下に自分の腕を通し、抱っこの体制で走り出す。ごめんフウ太、ちょっと重い。

 

「えっ、どこ行くの!?」

『雲雀さんの所!』

 

大回りでUターンする。骸は・・・音に気付いた様だ。こっちに慎重に向かってきている。スピードを上げ、逃げないと。

 

「降ろして祐斗姉!」

『すまんフウ太、それは今できない。』

 

急に方向転換しなきゃいけない可能性がある。フウ太が一人で走ってた場合、フウ太を知らせるのに時間がかかり危機的状態になるかもしれない。敵が骸だと特にだ。

 

「僕骸さんについて行くから、降ろして。」

 

予想外の裏切りの言葉に、思考が停止し足を止めてしまう。えっ、ちょっと、フウ太君?何言ってんの?

 

『・・・何があった。』

「・・・・・」

 

フウ太がツナを裏切ると言うにはそれなりの理由があるはずだが、腕の中のフウ太は顔を俺の肩に埋めて答えない。

 

『フウ太?』

 

早くしないと骸が来るだろう。けど、この状態で走れるか。

 

「・・・ツナ兄の仲間を傷つけた。」

『仲間?』

 

ツナの仲間?

 

急いで千里眼でツナ達を確認するが、大丈夫そうだ。何か、弱そうなオッサンと話(物理)してる。怪我は大丈夫そうだ。

 

『ツナは大丈夫。隼人も、武も、ビアンキさんも、リボーンも大丈夫だ。』

「違うよ。ツナ兄の学校の人を・・・」

 

学校の人?・・・あっ。

 

倒された風紀委員の人達、フウ太に倒されたの!?えっ、弱っ!・・・じゃなくて。

 

『・・・フウ太にやられる様な奴らじゃ無いよ。』

「僕じゃないんだ。」

『え?』

 

いやいやいや、さっき自分で傷つけたって言ったじゃん。

 

「・・・祐斗姉、骸さんの槍に近づいたらダメだよ。」

『何で?』

「あれで、骸さんは僕を操ったんだ。」

『槍で?』

「あれで傷つけられたら、骸さんの技の対象になっちゃうよ!」

 

僕も・・・と消えそうな声が耳元で力無く漏れる。

 

骸、フウ太を傷つけたのか!許さねぇ。俺の弟を、よくも・・・!

 

ん?何か、引っかかるなぁ。何だろう。

 

『ツナは、そんな事気にしないよ。傷つけたくてしたんじゃ無いでしょ?』

 

フウ太は弱く頷く。

 

『なら問題ない。ここから逃げるよ。』

 

骸は、もうすぐ近くまで来ている。早く雲雀さんを迎えに行かないと。フウ太を抱え直し、また走り出す。

 

林を抜け、ヘルシーランドの建物が障害なく見える。林とコンクリートを分ける小さな崖を飛び降りる。

 

『うっ。』

 

着地した衝撃と、急に体に当たったフウ太の靴がダブルで傷に障る。麻痺していた痛覚が再度暴れ出す。

 

「祐斗姉、大丈夫?」

 

フウ太が心配そうに自分が蹴った背中を見ようとする仕草をする。

 

『見るな!』

「祐斗姉!?怪我してるよ!」

 

バレたか。隠そうと思ったんだけどなぁ。

 

「どうしたの、これ!血が凄いよ!」

『骸に・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ。




後書き:

お久しぶりです。元気になった作者です。

本当、先週の眩暈は何だったのだろうか。大学の付属病院へ行ってみたら、「多分耳?」って言われました。
いや、それ位自分でもわかりますからw。ってことで、実際の理由はわからずのままです。

今更ですが、話のサブタイトルは話を最後まで読んでやっと意味がわかるようになっています。

えっと・・・やっとフウ太を救い出した主人公!正義感に流されるがままに先輩も助けに行く。
しかし、自分が置かれている最悪な事態に気付いてしまう。
さぁ、どうする主人公!作者もお手上げだ!

今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。









まだ読んでるんですか?物好きですね。
ここからは作者からの謝罪です。

この話は、基本原作通りに進みます。二次創作物特有の原作改変は特にありません。
「二次創作なら原作をもっと変えろよ!」と作者も思ってるんですが・・・難しいです。
作者の残念な文才(笑)ではこれが限界です。ごめんなさい。
多分、これからも原作にピッタリついて行きます。

けど、せめて逃げ出さないよう頑張ります!
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