死亡トリップした守護者はめんどくさがりでした   作:黒猫冬夜

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後書きに謝罪あり

7/8 ー 修正


俺の基板壊して

多量出血と骸からの脳内攻撃で意識が遠のきそうになり、床に膝をつく。正直頭がクラクラしすぎて、あとちょっとで気持ち良くなる気がする。俺は断じてマゾではない。

 

『暴れるなよ。』

 

腕の中のフウ太は今の所大人しい。さっきまでの奇行はどうやら俺を誘き出す為だった様だ。ちくしょう、上手く引っかかったもんだ。

 

未だ下で大人しくしている雲雀さんに対し、骸は既に建物に入ってきて上へ向かって来ている。心臓が強く強く打ち出すが、それに比例して傷口から血が溢れる。骸が非常階段をよじ登る光景は何処か可笑しくて、笑ったらさらに血が吹き出てきたのを感じた。この男は一々体に悪い。

 

「やっぱり王子を捕まえるには姫様を人質にするのが一番早いですね。」

『王子、姫って・・・頭大丈夫か?』

 

そんな恥ずかしいセリフ、良く素面で言えるな。俺には無理だ。あ、また笑いそう。

 

「まぁ、良いです。お目当ての人も来たみたいですから。」

 

映画館の扉が再度開く。その影からそっと伺うように顔を表したのは、我がボスとビアンキさん。

 

ん?隼人と武は何処だ?

 

隼人は・・・下の階で戦ってる様子。武・・・は外で寝ている。どうやら此方も怪我が酷いようだ。出来れば早くここから逃げて二人を回収に行きたいところだ。

 

「また会えて嬉しいですよ。」

「ああ!!君は!!」

 

部屋に入ってきたツナへ、ステージの影に若干隠れている骸が話しかける。前に会ったことがあるのか、ツナは何の警戒の欠片もなく、骸へと少し駆け寄る。

 

『ツナ、動くな!』

「祐斗!?」

『そいつが六道骸だ。』

「そんな!」

 

ツナは俺の存在に驚き、立ち止まる。俺の発言にさらに驚き、三人の目線が骸に集中する。

 

「クフフ、バレてしまいましたか。」

『よくも先輩を・・・っ!』

「雲雀さん?あっ!そう言えば雲雀さんは!」

『戦闘不能。骸にやられたよ。』

「そんな!」

 

自分の目線は嫌悪を含んでるのがわかる。ツナの目は恐怖、不安を訴えている。そりゃね。原作ほぼ最強キャラがダウンしたら怖いわ。

 

そんなやりとりが終わる時、膝の上の重みが消えた。見下ろすと、腕からフウ太が逃げてる!急いで見渡すと、ツナの方に一直線に走るフウ太の姿が。

 

『フウ太!』

「あれ、フウ太?どうしてここに?」

「危険だから下がってなさい。」

『ダメだ、近付いちゃ!』

「「えっ?」」

 

骸がニヤリ、と気味悪く笑うのを横目に犯行を目撃する。どうやら床に落ちていたらしい骸の槍をフウ太は走りながら拾い、それが深々と肉に穴を開ける。

 

唯一つ予想外な事があったとしたら、それは上がった苦痛の声が男性ではなく女性のものだった事だろう。

 

『フウ太!』

「ビアンキ!」

 

フウ太に話しかけようとツナの前に出たビアンキの腹に突き刺さる槍。それをフウ太は、何の感情も映さない目で見ている。

 

「フウ太、何やってんだよ!?」

『ツナ、無駄だ!ビアンキ連れてフウ太から離れろ!』

「わっ!」

 

ビュンッ、と音を立てながら槍がツナの顔の真横を降りてくる。ダメツナとは思えない反射神経でそれを避ける。

 

『やっぱビアンキほっといて離れろ!』

 

今さっきビアンキ刺されたよね!ビアンキも操りの対象になってる筈だ。

 

「フウ太!おい、どうしたんだよ!」

『話しても無駄だ、骸に操られてる!』

「そ・・・そんな!」

 

驚き、絶望、悲しみ。ツナの表情が物語るのはそれ全てであって、どれでも無い。いや、絶望が無い。フウ太を救えると思ってるのか。どうやって救えるのか。

 

「目を覚ませ、フウ太!」

『話しかけるだけj・・・』

「うわっ!たんま!!」

 

フウ太がまた槍を振りかざしてくる。ヒュンヒュンと空を切る程の速さの槍先がツナを捉えるのは時間の問題だ。ツナは俺ほど戦闘に長けていない。

 

『クソッ!』

 

フウ太を止めないとツナが危ない。ここは強制的に沈ませるしか無いか。意識不明の体を骸が操れるかは不明だが、今はそれしか方法が無い!

 

急いで立ち上がろうとすると、体が大きく傾いた。そうだった。動いたらダメだから此処に座ってたんだった。

 

『くっ・・・』

「クフフフ」

「ひぃっ!」

 

また猛威を奮い出した骸と、堪えようと頭を抱え座り込む俺。未だフウ太に追われ逃げてるツナ。状況は最悪、打開策は不明。

 

リボーン、お前、生徒が死んでも良いのか!?

 

「んごっ!」

 

鞭が何処からか飛んできて、ツナの首を巻く。その勢いで後ろに倒れ、引きずられるツナ。

 

「前にディーノに貰った鞭を持ってきてやったぞ。」

「んなーーーーっ!?」

 

苦しそうに首の周りの鞭を解こうとするツナ。その鞭を使ったのは、今まで黙っていたリボーン。

 

「こんなもの渡されてどーすんだよ!!」

「どーするもこーするもやらねーとお前がやられるぞ。」

「相手はフウ太だぞ!出来るわけ無いだろ!!」

「クフフフフフ。さぁ、どうします?ボンゴレ10代目。」

 

随分と聞かなかった気がする骸の声が、リボーンとツナの言い争いを停める。その声で骸の存在を思い出したのか、ツナは勢い良くステージへ振り向く。そして走り出す。

 

『へっ!?ツナ、ダメだ!骸に敵わない!』

 

確か原作では買ったけど、今のヘナチョコツナが慣れない武器で勝てるわけがない!

 

「ほう。」

 

ダダダッ!とフウ太がツナを追いかける。まぁ、敵が向かってくるのに駒を放っておかないわな。

 

「来んなよフウ太!!」

 

追いかけてくる来るフウ太を気にしながらも、ツナは意を決した様に鞭を振りかざす。

 

うん、さすがディーノさんの弟弟子だな。

 

前に振られた筈の鞭は鞭の先端は骸へと向かわず、物理の法則を無視しツナに戻ってきた。そして、先端は器用にツナの目に当たり、先端に釣られた鞭の残りはツナの足に絡まる。

 

そして何故か、ツナを追ってたフウ太にも絡まり、動きを封じる。

 

本当、奇跡的に器用なのか壊滅的に不器用なのか。

 

「クハハハハハ、君にはいつも驚かされる。ほらほら、後ろ・・・危ないですよ。」

「フウ太まで絡んでる!」

『ボンゴレボスって宇宙の法則までも従わせるのか・・・?』

「祐斗!?変なこと言ってないで助けてよ!」

『うーん、興味深い・・・』

「やめろ、フウ太!」

 

手放してしまった槍を再び取ろうと、ツナの方へ小さな手が伸びる。それを、ツナが静止する。ヤベェ、宇宙の神秘を考えてる場合じゃねぇ。

 

『ツナ、そのままフウ太の首に手刀を当てて気絶させろ!』

「祐斗じゃないからそんな事出来ないよ!」

『動けないうちに何とかフウ太を沈めろ!』

「そんな!だって!」

『フウ太は、もう人を傷つけたく無いんだ!』

 

俺が言い終わると同時に、フウ太は槍の柄を掴む。そして、刃先をツナへ向け、振りかざす。

 

「わっ、わーーーーー!!!」

『ツナ!フウ太!』

「フウ太!お前は悪くない!」

 

ピタッ、と驚くほど静かにフウ太の動きが止まる。愕然とツナを見ている。骸も、自分の駒の急な変わりに驚いている。

 

「祐斗が言った通り、お前は人を傷つけたくないんだ。だから、お前は全然悪くない!」

『ツナ・・・』

「皆フウ太の味方だぞ。安心して、帰って来い!」

 

痛みに耐えるように頭を抱える。

 

『フウ太・・・』

 

フウ太の燻んだ目が、いつもの透き通った生ある目へと戻っていく。

 

「・・・・・・・・・ツナ兄・・・・・・・」

 

バタンッ、と鼻血を垂らしながらフウ太が倒れる。

 

「『フウ太!?』」

「君が余計なことをするから、彼、クラッシュしちゃったみたいですね。」

「そんな!」

 

ん?クラッシュ?クラッシュすると骸は使えないのか?




後書き:

話を書こうとすると、毎週毎週何やら妨害が入り苦戦している作者です。

お気に入り、感想、毎回励ましになっています。
しかし、それについて皆様にお詫びしなくてはならないことが。

感想に返信出来ると、先日初めて知りました。
本当に申し訳ありません!
今更返信するのもあれですし、最近貰った物だけ返信するのも嫌なので、
これから頂いたものに返信します。
本当に、ごめんなさい!

今回も読んでくれてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!
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